シェル スターレックスカード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- シェル スターレックスカード
- 石油会社:
- Shell(昭和シェル石油)
- 年会費:
- 1,312円※半年間で24万円以上の決済を1年継続で無料
- ロードS:
- なし
- L値引き:
- 月額利用額によって増減
- ボーナス:
- 特に無し
シェル スターレックスカードは昭和シェルの利用者なら一考する余地アリ?
シェル スターレックスカードは、昭和シェル石油のガソリンスタンドであるShellで利用できるカードで、ガソリン代の割引き・ポイント付与を受けられる。ガソリン代値引きを受ける場合には「スタープライズコース」、ポイントを貯める場合は「シェルわいわいコース」を選択する必要があり、ガソリン代値引きをしながらポイントを貯めることは不可能となっている。ちなみに2015年をもって「わいわいコース」は選択不可となった。
また、シェルカードは、このノーマルカードとゴールドカードの2種類があり、ゴールドカードの方がガソリン代の値引き率は優秀だ。さらに海外旅行保険や空港ラウンジの利用が付帯される。それを踏まえて他社カードとサービスと数字面で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点。
- ・年間で24万円以上の決済を1年間継続すると年会費無料
- ・保険や優待割引などのNICOSのサービスが付帯
- ・カード利用額によってガソリン代値引き
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・ガソリン代の値引きは月間で150~300リットルまで
- ・海外旅行保険は航空券等のカード決済が必要(2010年7月改定)
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の値引きは少額(後述)
まず、このカードの特徴として、半年60万以上の決済をすることで3スターランクになり、年会費が無料となる。他社カードでは、初年度のみ年会費無料が多く貴重といえる。ただし、そのハードルは少し高く月5万の決済が必要で、メインカードを別に持っている人は、公共料金などを移さないと難しいかもしれない。
図では6ヶ月になっているが、一ヶ月毎に分けると月5万で3スター、月7万で4スター、月10万以上で5スターとなる。月10万にするには、このカードをメインにするしかないが・・・
また、ENEOSの冠が付いてはいるが、このカードはNICOSカードの1種でもあり、NICOSのカードサービスも付いてくる。優待割引などのサービスがあるが、他社比較すると大きなメリットとはいえない。2011年7月までは海外旅行保険が自動付帯で、航空券などを決済しなくても、スーツケースが破損した場合などに保険が適用されていたのだが、現在は旅行代金などのカード決済が必要となりメリットは激減した。また、値引きが適用されるのは、月間で300リットルまでとなるため注意したい。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図の通り「シェル スターレックスカード」は他社比較すると、月5万ショッピング利用の場合のリッター割引は他社よりも大きく劣らない。毎月10万円まで決済を増やせば、相当に得なのは間違いないが、それでも出光やENEOSなどの石油系カードと比較するとお得感は薄い。その他のJCBドライバーズプラスやP-oneFlexyと比較すると、さらに値引き額の差は広がる。しかし、年会費が条件を満たせば無料のため、「年会費 - 値引き額」では、約4,000円まで上昇はするため見栄えはよくなる。
結論としては、昭和シェルのユーザーなら一考する余地は無くはない。基本的には年会費無料は貴重だが、年会費無料の条件を満たせないようであれば、出光まいどプラスの方が割引額が大きいため、他ガソリン代が節約できるのは間違いない。「出光まいどプラス」でリッター2円割引に加えて利用額毎の割引を受けるには、525円の年会費が必要になるが、それでもシェルスターレックスよりも有利な割引だ。また、単純に値引き額だけで勝負するのであれば、JCBドライバーズプラスか、反則に近いがP-oneFlexyも検討したい。これらであれば、ガソリンスタンドを限定することなく割り引きが受けられるため、単純な割引に加えて利便性は高い。