NICOSシナジーカード(VISA/Mater/JCB)/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較
- オススメ度:
- 名称:
- NICOSシナジーカード(VISA/Mater/JCB)
- 石油会社:
- エクソン・モービル・ジャパン(ESSO、Mobile、ゼネラル石油)
- 年会費:
- 2,100円
- ロードS:
- なし
- L値引き:
- 利用額により異なる(1円/L ~ 最大7円/L割引まで)
- ボーナス:
- なし
NICOSシナジーカードは石油会社系では地味に優秀な部類ではあるが?
NICOSシナジーカードは、エクソンモービルのガソリンスタンドであるESSO・Mobile・ゼネラル石油で利用できるカードだ。GSによっては会員価格が設定されているが、それに加えてガソリン代がカード決済額によって割引きを受けられる。ブランドはVISAとJCBとMasterの3つから選ぶことができるが、JCBの場合にはNICOSの冠が外される。以下、他社カードとサービス・数字で比較した。
このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記3点。
- ・カード利用額に応じてガソリン代が割引き(最大7円/L割引まで)
- ・CLUB OFFで各種施設利用が30~80%オフの優待価格
- ・初年度の年会費が無料/2年目以降も年間25万円の利用で無料
逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点。
- ・条件を満たさなければ2年目から年会費2,100円が発生
- ・利用額によるガス代の割引は月300リットルが上限
- ・他社比較シミュレーションでは、ガソリン代の値引きは並みのレベル(後述)
このカードは、カード利用額に応じてガソリン代が値引きになる。1~2万で2円割引、2~5万で3円割引といった具合だ。最大で7円/L割引まである。他社カードの場合、月額利用が1万円未満の場合には割引きがされない場合が多いが、このカードでは1万円未満の場合でも1円/L値引きになる。ただし、その上限は月間300リットルまでのため注意したい。
また、クラブオフという特典があり、クレジットカードでは珍しくも何とも無いが、提携している各種飲食店や施設を優待価格で利用することができる。具体例としては、星野リゾートなどの宿泊施設や、ルミネやシダックスなどのカラオケ施設、スポーツクラブまで幅広い。この年会費でこれだけの割引きが受けられれば優秀な方だろう。
また、年会費である2,100円は初年度こそ無料だが、2年目以降は有料になる。しかし、年間25万円のカード利用をすることで年会費を無料にすることができる。これは他社の石油会社系カードの中では、年会費は初年度こそ無料になっているが、2年目以降は利用額に関わらず発生することが多い。その点では優秀といえるだろう。25万という金額は1ヶ月に2万程度を決済すればよいため、条件を満たすことができる人も多いのではないか。
次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字
上図の通り「シナジーカード」は他社比較すると割引額は並レベルといったところだ。割引額自体は出光やコスモトリプルには及ばない。年会費と割引額の差額だが、年間25万の利用条件を満たさなければ他社に大きく劣る。しかし、条件を満たせばJCBドライバーズやP-oneカードに迫る金額だ。その点で、このカードを保有する理由はありそうだ。
結論としては、月額2~5万円程度の決済を集中でき、ESSOやゼネラル石油を頻繁に利用するのであればオススメできそうだ。ただし、月額10万を超えるような場合には、他社との差が歴然と広がってしまうため出光系のカードも併せて検討したいところだ。また、単純に値引き額だけで勝負するのであれば、JCBドライバーズプラスか、反則に近いがP-oneFlexyを検討したい。これらであれば、ガソリンスタンドを限定することなく割り引きが受けられるため、単純な割引に加えて利便性は高い。