NTTグループカード ゴールド/ 公共料金・通信費の節約・ポイント獲得での割引の比較
- オススメ度:
- 名称:
- NTTグループカード ゴールド
- 年会費:
- 5,250円 ※年間100万利用で無料
- 別途年会費:
- なし
- ポイント:
- なし(おまかせキャッシュバックコース選択時)
- キャッシュバック:
- NTTグループの料金を1.5%~60%キャッシュバック
- ボーナス:
- なし
NTTグループカード ゴールドは年間100万円利用が前提でハードルが高い?
NTTグループカード ゴールドは、NTTグループで金融分野の中核となっているNTTファイナンスが発行しているカードで、ブランドはVISA/MasterCardから選ぶことができる。キャッシュバックはカードの合計利用額によって、NTTグループに支払った金額がキャッシュバックされる仕組みになっている。同型のNTTグループカードと基本的なサービスは同じだが、ゴールドということで旅行保険・ショッピング保険・空港ラウンジサービスなどが付帯している。以下では携帯料金・公共料金を削減・キャッシュバックできるカードを数字・サービスで比較した。
さて、このカードで注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・NTTグループの料金がキャッシュバック /出光のガソリン料金が値引き
- ・旅行保険が自動付帯/空港ラウンジ /空港手荷物宅配サービス
- ・年間100万円の利用で年会費無料
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・ポイントコースとキャッシュバックコースの選択制
- ・キャッシュバック対象のNTT料金は上限15,000円まで
- ・他社比較シミュレーションでは、キャッシュバック額は他社に劣る(後述)
まずキャッシュバックについてだが、1ヶ月のカード利用額が0円~60万円までの間でキャッシュバック率が決まり、その率に応じてNTTグループに支払った金額が戻ってくる。注意したいのは、キャッシュバック対象額の上限が15,000円という点だ。仮に夫婦で携帯料金が8,000円×2で16,000円でも15,000円で計算される。そのため月5万の利用ならば450円、月7万であれば675円がキャッシュバックの上限となる。
また、上記とは別に出光で月1千円以上の給油をした翌月から、リッター毎に2円割引が適用される割引きがある。給油しない月があるならば、年会費無料で無条件でリッター毎に2円割引きになる「出光まいどプラスカード」の方が良いだろう。
さらに、年間利用額が100万を超えると年会費が無料、さらに150万円を超えると家族会員も年会費が無料になる。ゴールドカードということで、海外旅行の傷害保険が自動付帯(カードで航空券等を決済する必要なし)で、国内旅行はカード決済があれば付帯される他、国内及びハワイ・ホノルル空港の空港ラウンジが無料で利用でき、フリードリンク・有料アルコールが楽しめる。しかし、マイル系のゴールドカードとは異なり、国内とハワイの空港に限定される。また、NTTグループのカードのためNTT東日本・西日本・ドコモの支払いを申込用紙1枚で申し込みが可能になる「NTTグループ料金おまとめサービス」がある。
一方で注意したいのが、ポイントコースとキャッシュバックコースの選択制という点で、キャッシュバックを受けるならポイントは貯まらない。また、前述したようにキャッシュバック対象金額が上限15,000円になっているため、想定よりも得にならない場合も多いため注意したい。(他社カードとの比較は下記)
次に、他社カードと年会費・キャッシュバック率・ポイント還元率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。さらに年間50万円/100万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額を比較した。計算にあたっては、各カードで携帯料金支払いでポイント2倍や、電気ガス代支払いのキャッシュバック率が上昇といったサービスがある。そのため一般的な平均値を採用し、下記の計算式で計算した。
1ヶ月の携帯料金=8,000円, 電気代=8,000円, ガス代=4,000円
キャッシュバック額=(携帯\8,000 × 50万時のキャッシュバック率)
上記に年会費を加味=(携帯\8,000 × 50万時のキャッシュバック率) - 年会費
上図の通り「NTTグループカード ゴールド」は他社カードと比較すると、キャッシュバックされる金額はマイナスになってしまう。年間100万利用で年会費が無料になるが、それでも他社カードには明らかに劣るキャッシュバック額だ。これは他社カードでは、カード利用額の全体からキャッシュバックするためだ。仮に、携帯+プロバイダで15,000円に到達したとしても、年間50万なら5,500円程度となる。1ヶ月の利用額が20万円を超えれば、バック率が18%に上昇して他社カードを上回るが、月20万円のカード利用は大抵の人には非現実的な話だ。
結論としては、大抵の人は他社カードの方がお得になるためオススメはできない。数字上では月10万以上のカード利用で携帯料金とプロバイダで15,000円に到達するなら、キャッシュバック額は年間で14,400円になるが、この条件を満たすのは大抵の人は厳しいだろう。海外旅行保険の自動付帯狙いだとしても、マイレージ系のカードであれば、年会費が無料で自動付帯になるカードも多く、このカードを選ぶ特別な理由にはなりえない。やはり、このカードを保有するメリットを見出すのは難しい。。。