ソニー損害保険 総合自動車保険 Type S/ 自動車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

ソニー損害保険
オススメ度:
2
保険会社:
ソニー損害保険
名称:
総合自動車保険 Type S
免許割引:
ゴールド免許で6%割引
走行距離:
3,000km以下~無制限の7区分で割引
オリコン:
3位(78.6点) / 18社中
特徴:
走行距離で合理的に保険料を決定。「通販型」自動車保険で売上No1。

ソニー損保 総合自動車保険は走行距離に応じた割引とシェアからすれば!

ソニー損保は、家電メーカーのソニーの子会社であるソニー・フィナンシャル・ホールディングスの中で、損害保険の分野を担っている。現在、通販型(ネット申込)の自動車保険では、他社を抑えて売上トップを誇る。ソニー損保の自動車保険は「総合自動車保険 Type S」が主力で、年間走行距離に応じて保険料を割安にすることを謳って販売されている。以下では、概要を記載し他社の自動車保険と比較する。

ソニー損害保険 総合自動車保険 Type Sの保険料の仕組み・ロードサービスなどのサービス

まず年間走行距離に応じた保険料だが、距離に応じて7つの区分がある、最小3,000キロから基本は2,000キロ毎に区分があり、最大で16,000キロ以下か無制限となる。実際、走行距離以外の条件(車種・補償内容等)が同じで走行距離を変更して年間保険料を概算見積すると、5,000キロと7,000キロで年間3,000円程度は保険料が安くなり、5,000キロと9,000キロで6,000円程度は安くなった。年間走行距離に応じて安くなるという謳い文句には嘘偽りは無いようだ。

しかし、当然ながら実際の走行距離が申告した距離を上回るor下回るケースもあろう。それでも上回った場合は「こえても安心サービス」によって、ソニー損保への連絡不要で保険料増額もなく補償が受けられる。走行距離が1,000キロ以上は下回った場合は差額分が差し引かれる仕組みだ。ただし、年間走行距離に関しては非常に注力している一方で、年齢条件では大きな保険料の割引は期待できない(後図も参照)保険料以外では、ロードサービスで他社と異なり、バッテリー上がりの応急作業を無制限、無料のレッカー移動の距離を50キロまでで他社より長い点などは好ポイントだ。

次に、下図で通販型の自動車保険・代理店型の自動車保険を国内・外資を問わず比較した。補償内容では対人賠償対物賠償人身傷害が基本補償か選択(特約)か、ロードサービスでバッテリー上がりと無料のレッカー移動の距離を比較した。顧客満足度ではオリコンの自動車保険総合ランキング、国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度を比較した(価格コムや楽天はオリコンと大差が無いため割愛)また、各社に寄せられている年間の苦情数も参考比較した。

保険料面ではゴールド免許・走行距離割引の有無に加え、30・40・50歳の代表的な保険料をシミュレーション比較した。その際の条件は、国土交通省の自動車輸送統計調査を元に年間平均走行距離を約9,000キロ、日本自動車販売協会連合会の新車販売販売台数ランキングで長らく1,2位にいるトヨタのプリウス(ZVW30)新車を採用し、東京在住のゴールド免許とし保険料を節約するため車両保険搭乗者保険は無しとした。

名称 ソニー損保
Type S
アクサ
ダイレクト
三井
ダイレクト
チューリッヒ
スーパー保険
イーデザイン
損保
セゾン
おとなの
自動車保険
SBI損保 東京海上
トータルA
エース
損保
対人賠償
対物賠償 選択
人身傷害 選択 選択 選択 選択 選択 選択
バッテリー
上がり

無制限

期間中1回

90日制限

期間中1回
○ ※
無制限
レッカー
距離

50km

35km

30km

100km

30km
○ ※
300km

50km

100km

50km
ゴールド
免許
-
走行距離 - - - -
オリコン 3位 8位 2位 4位 1位 6位 5位 9位 対象外
JDパワー 9位 16位 10位 14位 2位 12位 15位 7位 対象外
苦情数 23,280件 5,720件 4,617件 7,045件 4,398件 773件 2,588件 59,081件 1,727件
30歳 \44,810 \34,890 \49,170 \31,330 \37,440 \43,840 \32,580 \59,100
40歳 \45,350 \33,760 \46,050 \32,010 \38,480 \35,280 \32,560 \57,030
50歳 \46,010 \35,500 \47,250 \32,010 \38,480 \32,920 \34,220 \59,270
自動車保険の比較表(ソニー損保・アクサ・三井ダイレクト・チューリッヒ・イーデザイン損保・セゾンおとなの自動車保険・SBI損保・東京海上・エース損保)

上図で一番左のソニー損保だが、まず補償内容では他社と異なり対物補償の有無を選択できる。その是非は置いておいても対物補償をカットして保険料を下げる手はある。また、バッテリー上がりの対応回数を無制限とする一方、無料のレッカー移動の距離は50kmまでと他社には一歩劣る。また、オリコンでは3位と上位だが、JDパワー調査では9位と振るわない。それを反映してか、同社に寄せられる苦情数も相応に多い。もちろん、ソニー損保は通販型で売上トップのため苦情数は必然的に多くはなるが、それにしても売上で10倍の差がある東京海上・損ジャとの差が小さ過ぎる。最近寄せられた苦情の中身を見ると、保険金支払いに関する苦情もさることながら、専任担当者の対応・電話対応(繋がりやすさ)に対するものも多い。補償内容・知名度に対して、未だ発展途上の通販型保険の弱さが露呈しているのかもしれない。

また、保険料のシミュレーション比較では、走行距離が平均距離の場合には他社よりも明らかに高額だ。やはり、走行距離は3,000~5,000キロあたりでなければ、保険料面ではメリット薄といえそうだ。

結論としては、走行距離が短いなら見積をとる価値はありそうだが、7,000~9,000キロぐらいなら他社の方が保険料が安価になる可能性がある。走行距離が平均程度なら他社を検討した方が良いだろう。また、サポートの内容には過度な期待はしない方が賢明だ。担当者が誰になるかは運次第ともいえるが、通販型自動車保険で売上ナンバー1といえど未だ発展途上の企業、と考えておいた方が精神衛生上も良いだろう。とはいえ、通販型ではダントツの売上ナンバー1の自動車保険でもあるのは事実だ。今後の改善も期待すれば、トップシェアの会社に委ねるのも考え方の1つかもしれない。