JA共済 クルマスター/ 自動車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

JA共済 クルマスター
オススメ度:
2
保険会社:
JA共済(全国共済農業協同組合連合会)
名称:
クルマスター(家庭用自動車共済)
免許割引:
ゴールド免許で5~12%割引
走行距離:
割引なし
オリコン:
対象外 / 18社中
特徴:
安心の充実保障と頼れるサービスが、納得の共済掛金で

JA共済 クルマスターは意外と掛金(保険料)は他社より安価になる可能性も!

JA共済は、JA(農業協同組合)の中で各種共済(民間でいう保険)分野を担っている。JAが農協という略称で知られているように、正組合員は農業従事者・農家が条件だが、出資金を支払えば准組合員という形で会員になれる。出資金といっても地域によっては差はあれど、一口が1,000~10,000円からと低額なため、誰でも准組合員になりJA共済の自動車共済(自動車保険)を利用できる。出資金は組合を脱退すれば返金され、さらに1%近い金利も付くため資産運用の面でも役に立つ。以下、JA共済の自動車共済クルマスターの概要を記載し、他社の自動車保険と比較する。

JA共済 クルマスター(家庭用自動車共済)の保険料割引・ロードサービス等

まず共済掛け金(保険料)だが、年齢・等級・地域等で算出されるが、免許証の色(ゴールドorブルー)で割引もあるが、年間走行距離やインターネットからの申込での割引も存在しない。しかし、自動継続割引・新車割引・長期優良契約割引といった他社でもある割引も揃っている。また、さすがにJAだけあって特色のある割引が幾つか存在する。例えば、利用できるのは農業をしている正組合員に限られるが、農業用貨物車割引を利用すると農業用に利用する自家用車なら7%割引される。また、自賠責共済とのセットなら7%割引される。こちらは准組合員でも利用できる。自賠責共済は自賠責保険の代わりになるため、自賠責共済を利用して自動車共済の掛け金を抑える手もある。

また、民間の自動車保険と同様に無料のロードサービスも付帯している。無料のレッカー移動(30キロ)、インキー時の解錠・バッテリー上がり等の故障時の応急サービスなどがある。ただし、走行不能になった場合の代替交通機関での移動費用・宿泊費の補償はなく、ロードサービスの内容では他社に劣る。

次に、下図で通販型の自動車保険・代理店型の自動車保険を国内・外資を問わず比較した。補償内容では対人賠償対物賠償人身傷害が基本補償か選択(特約)か、ロードサービスでバッテリー上がりと無料のレッカー移動の距離を比較した。顧客満足度ではオリコンの自動車保険総合ランキング、国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度を比較した(価格コムや楽天はオリコンと大差が無いため割愛)また、各社に寄せられている年間の苦情数も参考比較した。

保険料面ではゴールド免許・走行距離割引の有無に加え、30・40・50歳の代表的な保険料をシミュレーション比較した。その際の条件は、国土交通省の自動車輸送統計調査を元に年間平均走行距離を約9,000キロ、日本自動車販売協会連合会の新車販売販売台数ランキングで長らく1,2位にいるトヨタのプリウス(ZVW30)新車を採用し、東京在住のゴールド免許とし保険料を節約するため車両保険搭乗者保険は無しとした。

名称 ソニー損保
Type S
アクサ
ダイレクト
三井
ダイレクト
チューリッヒ
スーパー保険
イーデザイン
損保
セゾン
おとなの
自動車保険
東京海上
トータルA
JA共済
自動車共済
全労災
マイカー
対人賠償
対物賠償 選択
人身傷害 選択 選択 選択 選択 選択
バッテリー
上がり

無制限

期間中1回

90日制限

期間中1回
○ ※
無制限
レッカー
距離

50km

35km

30km

100km

30km
○ ※
300km

100km

30km

30km
ゴールド
免許
- -
走行距離 - - - -
オリコン 3位 8位 2位 4位 1位 6位 9位 対象外 対象外
JDパワー 9位 16位 10位 14位 2位 12位 7位 対象外 対象外
苦情数 23,280件 5,720件 4,617件 7,045件 4,398件 773件 59,081件 11,209件
30歳 \44,810 \34,890 \49,170 \31,330 \37,440 \43,840 \59,100 \41,230 \61,640
40歳 \45,350 \33,760 \46,050 \32,010 \38,480 \35,280 \57,030 \39,220 \58,560
50歳 \46,010 \35,500 \47,250 \32,010 \38,480 \32,920 \59,270 \39,220 \58,560
自動車保険の比較表(ソニー損保・アクサ・三井ダイレクト・チューリッヒ・イーデザイン損保・セゾンおとなの自動車保険・SBI損保・全労済・JA共済)

上図で右から2番目の「JA共済 クルマスター(家庭用自動車共済)」だが、対人・対物・人身傷害は全て基本補償となっている。ロードサービスは他社より劣ると既述したが、ロードサービスの無料レッカーの距離でも他社よりは短い。また、オリコンの総合満足度、JDパワーの事故対応満足度の調査でも、基本的にはターゲットを絞った商品のためか、ランキングの対象外となっている。また、年間の苦情数も公表されておらず、その中身・事故対応には不明瞭さと一抹の不安がある。

その一方で、平均モデルでの年間保険料のシミュレーションでは保険料は高くない。ネット系の自動車保険と比較してもヒケをとらない額だ。実際には、前述した自賠責共済とのセット割引や自動継続割引と長期優良割引などを駆使すれば、逆転する可能性すらある。

結論としては、保険料(共済の場合は掛け金)では意外とメリットがある可能性があるため、とりあえず見積もりを取る価値はありそうだ。その際には、ネットからの一括割引では共済には未対応の場合が多いため、公式HPから見積を取る必要がある。また、准組合員になるための出資金も、いずれは全額が返金されると考えれば損ではない。銀行の普通預金よりも遙かに高い金利を享受できるため、資産運用の面でも悪くはない。ただ、事故対応については未知数で、あくまでJAは農家向けの組合のため示談交渉も本業の損害保険会社よりも稚拙な可能性もある点は覚えておきたい。