大同生命 定期保険Zタイプ/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

大同生命 定期保険Zタイプ
オススメ度:
2
保険会社:
大同生命
名称:
定期保険Zタイプ
契約年齢:
?歳
保険期間:
10年
返戻率:
274% ※40歳契約
特徴:
トータルコストを抑えた安心の長期保障

大同生命 定期保険Zタイプは長期保障の保険を求めているなら!?

定期保険Zタイプは大同生命の定期保険で、この保険以外に定期保険Rタイプ・Lタイプも存在している。以下、定期保険Rタイプの概要を記載し他社と比較する。

大同生命 定期保険Zタイプの仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は一般的な定期保険と同様に、一定期間内に死亡すれば死亡保険金が受け取れる。他社と異なるのは保険期間を長期に設定できる点にある。もちろん他社でも長期を見据えて、70歳や80歳で保険期間の満了を迎える定期保険が存在するが、この大同生命の定期保険Zは保険期間の満了を90歳に設定できる。男性の平均寿命が80歳、女性の平均寿命が86歳のため、ほぼカバーできる保険期間と考えていい。アルファベットのZを用いているのも頷けるというものだ。

ただ、保険料は相応に高く解約返戻金も無い点に注意したい。終身保険では40歳で1万円前後の保険料のため、定期保険Zの方の7,000円台は割安に見える。だが、前者は保険料を60~65歳で支払い完了するのに対して、こちらは生涯に渡って保険料負担が発生する。そのため長期保障を求めるなら基本は終身保険という考え方の方が妥当だ。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
大同生命
Z
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 ?歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
60~90歳
更新 - -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 -
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.62%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
-
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\7,590
274%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\13,500
176%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・大同生命 定期保険Zタイプ)

上図で1番右の大同生命 定期保険Zタイプだが、加入できる年齢は不明瞭だが他社とは大差ないだろう。保険期間は前述したように歳満了で60~90歳まで設定できる。他社と見比べても70・80歳が多く、この保険が如何に長期を見据えて設計された保険かが分かる。特約・割引では特に目立った点・目新しい点は無いが、苦情率が平均より若干高いのが気がかりではある。油断はならないということか。。。

保険料は各々80歳満了にした場合の金額のため、保険期間10年の保険よりも高いのは止むを得ない。保険期間が長いことを考えれば終身保険と比較する方が妥当かもしれない。ちなみに終身保険の返戻率は150%前後が多いため、この保険の274%は終身保険と比較しても遜色がない。

結論としては、一般的な定期保険としてはイマイチだが、長期保障の保険を求めているなら検討に値する。特に返戻率が終身保険に見劣りしないのが良い。ただ、重ねてになるが解約返戻金ないため解約返戻金による資産効果が見込めない点は注意したい。資産効果のみならず、生存中の治療費が高額になってしまい治療費を賄うために解約返戻金を利用するのも不可能だ(契約者貸付・リビングニーズ特約は除く)。さらに更新ができないデメリットは抑えておく必要がある。平均寿命で死ぬだろうと考えて85歳満了で契約したとしても、86歳まで生存していれば保険金は1円たりとも受け取れない。そう考えると、やはり終身保険の方が無難といえそうだ。。。