日本興亜損保 海外旅行保険/ 海外旅行保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 日本興亜損害保険
- 名称:
- 海外旅行保険
- 傷害死亡:
- 2,000万円
- 携行品損害:
- 40万円
- オリコン:
- 10位(68.5点) / 10社中
- 特徴:
- 思い出にのこる旅はいい保険から。日本興亜損保がサポート
日本興亜損保 海外旅行保険は補償は悪くないが保険料が・・・?
※日本興亜損保は損保ジャパンになりました。損保ジャパンは海外旅行保険OFFを販売しています。
日本興亜損保は、NKSJグループ(日本興亜・損保ジャパン)の一員で、2014年9月1日をもって2社は合併し「損害保険ジャパン日本興亜」となることが決定している。商品名・内容の統廃合などが起きる可能性が高いため注意したい。以下、同社の海外旅行保険の概要を記載し、他社と補償内容や保険料で比較する。
まず補償内容だが、他社同様に傷害死亡・治療救援者費用、携行品損害などに加え、航空機預託手荷物遅延費用や航空機遅延費用などが付帯している。オプションになるが、旅行キャンセル費用保険金が選択でき、病気(入院3日以上が条件)によって旅行をキャンセルした場合、公共交通機関の遅延によりツアーに不参加となった場合に保険金が支払われる。AIU・東京海上などと同様に、旅行中の持病悪化により治療費が発生した場合に保険金が支払われる特約も用意されている。
保険料はネット系損保と異なり、渡航先などで保険料が増減せず、選択したプランと旅行日数に応じた保険料となる。下から2番目のプランにすることで治療費が無制限となり、死亡保険金も増額される。プランを上げていく度に携行品損害も5万円ずつ増額されるが、利用頻度の高い航空機遅延関連の費用は増額されないため、特に他社よりも有利な面があるとは言い難い。
次に、下図では各社の海外旅行保険を、補償内容(傷害死亡・治療費/救援者費用・携行品損害・航空機預託手荷物遅延費用・航空機遅延費用など)の有無と保険金の上限で比較した。顧客満足度ではオリコンの海外旅行保険総合ランキングで比較した(他社は契約数だけが基準で格付けされているため参考外)
保険料の比較では、代表例として「海外旅行で行きたい国」「今年行った海外渡航先」などで常に上位にあるハワイ・イタリア・アメリカ・メキシコに5日間行った際の保険料を比較した。※は選択可能な補償
名称 | 三井住友 @とらべる |
ジェイアイ たびほ |
損ジャ オフ |
HS損保 スマートU |
AIU 旅行保険 |
au損保 あ・う・て |
東京海上 旅行保険 |
日本興亜 旅行保険 |
あいおい eとらべる |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
傷害死亡 後遺障害 |
1,000万 | 1,000万 | 1,000万※ | 1,000万 | 1,000万※ | 500万 | 1,000万 | 2,000万 | 1,500万 |
治療/救援 | 1,000万 | 1,000万 | 1,000万※ | 1,000万 | 2,000万※ | 1,500万 | 3,000万 | 2,000万 | 5,000万 |
疾病死亡 | 1,000万 | 1,000万 | 1,000万※ | 1,000万 | 1,000万※ | 500万円 | 1,000万 | 1,000万 | 1,000万 |
個人賠償 | 1億 | 1億 | 1億※ | 1億 | 1億※ | 1億 | 1億 | 1億 | 3,000万 |
携行品損害 | 30万 | 30万 | 30万※ | 30万 | 20万※ | 30万円 | 10万円 | 40万円 | 40万円 |
航空機 手荷物 |
10万 | 1万 | 10万※ | 10万 | 10万※ | 10万 | 10万 | 10万 | 10万 |
航空機 遅延 |
- | 1万※ | 2万※ | 3万※ | 2万※ | - | 10万 | 2万 | - |
オリコン | 2位 | 3位 | 1位 | 8位 | 6位 | ランク外 | 9位 | 7位 | 5位 |
ハワイ | \2,140 | \2,210 | \2,360 | \2,050 | \4,730 | \1,950 | \4,120 | \5,490 | \2,760 |
イタリア | \2,140 | \2,210 | \2,360 | \2,260 | \4,730 | \1,950 | \4,120 | \5,490 | \2,760 |
アメリカ | \2,140 | \2,210 | \2,360 | \2,050 | \4,730 | \1,950 | \4,120 | \5,490 | \2,760 |
メキシコ | \2,760 | \2,560 | \2,650 | \2,260 | \4,730 | \1,950 | \4,120 | \5,490 | \3,590 |
上図で右から2番目の日本興亜損保の海外旅行保険だが、1番保険料の安いプランだと、他社より傷害死亡や治療費は上限金額が高く、携行品損害も他社よりも10万円以上は大きい。また、航空機遅延費用を削減している海外旅行保険がある中では、その点でも評価はできる。
その一方、保険料は他社比較して最高額となっており、保険料面ではメリットがない。AIU・損保ジャパンのようにカスタマイズできるフリープランが用意されておらず、やはり保険料の高さは受け入れるしかない。オリコンの満足度調査の評価は7位と低調で、各種クチコミサイトでも支払いに関してのトラブル(契約者との相違)が見受けられる。保険料が高いからといって、満足度が高くはない点は覚えておきたい。
結論としては、補償内容が他社より充実しているとは言えなくもないが、それを加味しても保険料が高すぎる。さらに満足度調査(実際に事故・病気で保険金を請求した人の評価)でも数値が低いとなると、この保険をわざわざ契約する特段の理由は見当たらない。おとなしく他社の保険を検討した方が賢明だろう。