エイチエス損保 スマートネッとU/ 海外旅行保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

エイチエス損保 ネット海外旅行保険スマートネッとU
オススメ度:
1
保険会社:
エイチエス損保
名称:
ネット海外旅行保険 スマートネッとU
傷害死亡:
1,000万円
携行品損害:
30万円
オリコン:
8位(70.6点) / 10社中
特徴:
24時間パソコン・スマートフォンから契約OK!

エイチエス損保 スマートネッとUは最安値クラスの保険料だが?

スマートネッとUは新規募集を停止しています。エイチエス損保はリニューアルした海外旅行保険たびともを販売しています。
エイチエス損保は、2005年に設立した歴史の浅い保険会社で大株主にはHISなどが名を連ねている。スマートネッとUは、同社が発売していたネット専用の海外旅行保険を2014年から統合して、新たに販売している海外旅行保険だ。以下、概要を記載し他社の海外旅行保険と比較する。

エイチエス損保 ネット海外旅行保険スマートネッとUの補償内容・選択プランと保険料

まず保険料だが、他社同様にネットでの契約専用にして経費削減し、地域毎にリスクを細分化して保険料を抑えているようだ。特に他社よりも優れた手法を用いているわけではないが、実際の保険料を他社と比較すると数百円の差で他社よりも安い(後述の図を参照)

補償内容だが、個人プランでは他社同様に3プラン(P1・P2・P3)から選択することになる。特にP3まで拡充すれば、治療費が無制限になる点で他社とは異なる。傷害死亡・疾病死亡なども増額するが、携行品損害や航空機遅延費用などの利用頻度が高いとされる補償は増額されない。治療費が無制限になるのは無意味とはいえないが、基本的にはP1プランで十分といえる。携行品損害は増額はされないが再調達額で時価での評価になるため、例えばスーツケースが破損すれば新品の価格で保険金が受け取れる(もちろん修理が可能な場合は修理額になる)航空機遅延費用は基本補償には含まれず、オプション扱いとなる点に注意が必要だが、その補償額は3万円と他社よりも額が大きい。いずれも数字の上では太っ腹といえる。

次に、下図では各社の海外旅行保険を、補償内容(傷害死亡・治療費/救援者費用・携行品損害・航空機預託手荷物遅延費用・航空機遅延費用など)の有無と保険金の上限で比較した。顧客満足度ではオリコンの海外旅行保険総合ランキングで比較した(他社は契約数だけが基準で格付けされているため参考外)

保険料の比較では、代表例として「海外旅行で行きたい国」「今年行った海外渡航先」などで常に上位にあるハワイ・イタリア・アメリカ・メキシコに5日間行った際の保険料を比較した。

名称 三井住友
@とらべる
ジェイアイ
たびほ
損ジャ
オフ
HS損保
スマートU
AIU
旅行保険
au損保
あ・う・て
東京海上
旅行保険
エース
旅行保険
あいおい
eとらべる
傷害死亡
後遺障害
1,000万 1,000万 1,000万※ 1,000万 1,000万※ 500万 1,000万 1,000万 1,500万
治療/救援 1,000万 1,000万 1,000万※ 1,000万 2,000万※ 1,500万 3,000万 無制限 5,000万
疾病死亡 1,000万 1,000万 1,000万※ 1,000万 1,000万※ 500万円 1,000万 500万円 1,000万
個人賠償 1億 1億 1億※ 1億 1億※ 1億 1億 1億 3,000万
携行品損害 30万 30万 30万※ 30万 20万※ 30万円 10万円 10万円 40万円
航空機
手荷物
10万 1万 10万※ 10万 10万※ 10万 10万 (5万) 10万
航空機
遅延
- 1万※ 2万※ 3万※ 2万※ - 10万 (5万) -
オリコン 2位 3位 1位 8位 6位 ランク外 9位 7位 5位
ハワイ \2,140 \2,210 \2,360 \2,050 \4,730 \1,950 \4,120 \4,430 \2,760
イタリア \2,140 \2,210 \2,360 \2,260 \4,730 \1,950 \4,120 \4,430 \2,760
アメリカ \2,140 \2,210 \2,360 \2,050 \4,730 \1,950 \4,120 \4,430 \2,760
メキシコ \2,760 \2,560 \2,650 \2,260 \4,730 \1,950 \4,120 \4,430 \3,590
海外旅行保険の比較表(三井住友@トラベル・ジェイアイ・損保ジャパン・HS損保・AIU・au損保・東京海上・エース・あいおい)

上図で左から4番目のエイチエス損保のスマートネッとUだが、P1プランの場合には各種保険金額では特に他社比較して目立った点はなく、平均的な数字に留まる。前述した通り、オプションになるが航空機遅延費用は東京海上には及ばないものの、ネット系の海外旅行保険の中では高めの額が設定されている。3万円あれば、ホテル・飲食で1泊は余裕の額で、かろうじて2泊もカバーできる額といえる。保険料はau損保よりも僅かに高額ではあるが、最安値クラスの保険といえる。ただし、ヨーロッパ(イタリア)の場合には三井住友海上に逆転される点は覚えておいて損はない。

保険料が安い一方、オリコンの評価は8位と下位で評価は低い。この調査は海外旅行保険を利用した人(事故・病気になった人)の評価のため、保険料が安いが・・・ということになる。各種クチコミサイトを見ると、現地でのサポートに対する不満が散見される。母体であるHISにも同じような傾向がある点を考えれば、その中身は推して知るべしということか。。。

結論としては、保険料の面では非常に安価で航空機遅延費用も上々だ。ただ、いかんせんオリコンの評価が微妙で、各種クチコミサイトの評判も芳しくない。安さを追求し、現地での対応も自分で一定程度は可能なら良いが、そうでないなら他社の海外旅行保険も検討した方がいいだろう。