日本アニマル倶楽部 プリズムコール/ ペット保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 日本アニマル倶楽部
- 名称:
- プリズムコール
- 補償割合:
- 100%
- 保険金請求:
- 領収書・保険金申請書を郵送
- オリコン:
- 4位(72.5点) / 7社中
- 特徴:
- かけがえのない家族のためにプリズムコール
ペット保険 プリズムコールは補償割合100%を望むなら検討の余地はあるが!
※日本アニマル倶楽部はSBIグループに買収され、社名をSBIプリズムに変更し、ペット保険もプリズムペットになりました。
ペット保険「プリズムコール」を販売する日本アニマル倶楽部は、仙台に本社(東京本社も存在)を置き2008年から少額短期保険業者としてペット保険を販売している。ペット保険では数少ない100%の補償割合を設定しており、対象ペットも犬・猫・うさぎ・鳥以外の小動物や爬虫類が加入できる唯一のペット保険でもある。以下、概要を記載し他社のペット保険と比較する。
まず選択できるプランだが、入院通院時に支払われる保険金の大小・手術代によって、グリーン・プレミアムオレンジ・オレンジ・ブループランと、他社より多い4つから選択できる。プリズムコールの場合、新規加入は12歳までとなっており、それ以上の年齢になるとプラチナ・シルバープランを選択することになる。保険料は値上がりするが、入院通院の日額は一定の基準を満たした保険に加入できる。さらに他社と異なり、保険料は一律で年齢によって増減はしない。ペットが一定の年齢に達した後に加入すれば有利だが、逆に0~5歳までは少し割高な保険料を支払うことになる(下図も参照)
また、犬猫以外のペット保険でも同様に4つのプランから選択できる。これは、犬猫以外のペットを飼育している人には有難いはずだ。そもそもプリズムコールのみがカバーしている動物も多いため、加入するかしないかの選択肢しかないのだが。。。ちなみに、多頭割引(5~8%割引)が存在するが、これは犬猫のみで、犬+爬虫類の場合には適用されない点に注意したい。
次に、下図ではペット保険を損保・少額短期保険を問わず比較した。補償内容は犬猫の対象年齢の上限・通院時の日額と限度日数・入院時の日額と限度日数・手術の日額と限度回数・年間の保険金の限度額を比較した。顧客満足度ではオリコンのペット保険総合ランキングで比較した(楽天などのランキングは契約数だけが基準で、保険金支払いなどを無視しているため参考外)
保険料では、代表例として現在最も飼育数が多いトイプードルで、0歳と5歳時の月額の保険料を比較した。さらに0歳時にペット保険に加入し、平均寿命である13歳の手前の12歳まで保険料を支払い続けた際の合計保険料を比較した。一時期の保険料が安くともペットの寿命までに支払うトータルの保険料が高額であれば、真に保険料が安いとはいえないためだ。また、ペット賠償責任特約は無しとした。
名称 | アニコム ふぁみりぃ |
アクサ ペット保険 |
アイペット うちの子 |
ペット メディカル PS保険 |
日本アニマル プリズム |
ペット ファミリー ナンバーわん |
もっと ぎゅっと |
ペッツベスト ペット医療 |
FPC フリーペット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
上限年齢 | 7歳11月 | 14歳 | 12歳11月 | 9歳 | 12歳 | 7歳 | 9歳 | 16歳 | 10歳 |
補償割合 | 50% 70% | 50% 70% | 50% 70% | 50% 70% 100% |
100% | 50% 70% | 50% 70% | 80% | 50% |
通院日額 限度日数 |
\10,000 無制限 |
計50万円 - |
\12,000 22日 |
\10,000 20日 |
\5,000 60日 |
計50万円 - |
計60万円 - |
25万円 1回 |
\12,500 30日 |
入院日額 限度日数 |
\10,000 無制限 |
計50万円 - |
\12,000 22日 |
\20,000 20日 |
\10,000 30日 |
計50万円 - |
計60万円 - |
25万円 1回 |
\125,000 3回 |
1回上限 (手術) |
\100,000 | 計50万円 | \100,000 | \100,000 | 3~6万円 | 計50万円 | 計60万円 | 1回25万円 | \100,000 |
限度回数 (手術) |
年2回 | - | 年2回 | 年2回 | 年2回 | - | - | - | 年1回 |
年間限度額 | 無制限 | 50万円 | 72.8万円 | 100万円 | 81万円 | 50万円 | 60万円 | 50万円 | 85万円 |
オリコン | 3位 | 5位 | 7位 | 1位 | 4位 | 2位 | 7位 | 圏外 | 圏外 |
保険料0歳 | \2,370 | \2,020 | \2,270 | \1,500 | \2,640 | \2,150 | \2,430 | \1,870 | \1,413 |
保険料5歳 | \3,070 | \2,440 | \3,120 | \1,800 | \2,640 | \2,600 | \2,350 | \2,140 | \2,125 |
保険料合計 (0~12歳) |
\475,350 | \417,300 | \590,440 | \319,330 | \378,430 | \387,070 | \497,360 | \336,470 | \288,750 |
上図で真ん中近辺のプリズムコールだが、保険に加入できるペットの年齢は12歳までだが、前述したシニアプランを利用すれば、それ以上の年齢でも加入できる。保険金の請求は保険金申請書・診断書が必要だが、2万円以内なら診断書が不要となる。どちらにしても一定の手間を要する。補償内容(最もベーシックなオレンジプラン)に目を向けると、補償割合が100%なのに通院・入院共に日額上限、手術時の上限金額が他社より低い。これでは自己負担が発生するケースも多く出てくるだろう。その分だけ限度日数は他社より長いが、これでは100%という数字も曲者と言わざるを得ない。
オリコンの満足度評価では4位と微妙な位置だ。やはり、前述の補償内容もあるが保険料もネックといえる。保険料が一生涯据え置きとはいえ、0歳からの加入では他社より高額に見えてしまう。実際は長生きするほどに保険料はお得になっている。それでも他社より保険料は高いが、将来の保険料が把握できるのは家計を考える上では便利であり一定の評価ができる。
結論としては、まず犬猫以外で他社のペット保険が対応していないペットを飼育している人は、間違いなく検討する必要がある。また、ペットが15歳以上でペット保険に加入したい場合に、ゴールド・シルバープランに加入するなら悪くないだろう。その一方、100%の補償割合を望むなら検討する余地はあるが、いかんせん日額上限が厳しいためPS保険も検討した方が賢明だ。さらに、保険料を抑えたい人、充実した補償を求める人は別のペット保険をオススメする。