保険王plusスマイルキッズを比較・評価

朝日生命 保険王plusスマイルキッズ
オススメ度:
1
保険会社:
朝日生命
名称:
保険王plusスマイルキッズ
申込:
店頭・書類
保障内容:
病気・ケガ・死亡
追加保障:
見舞金・積立金等
特徴:
病気やケガのときも安心の医療保障

保険王plusスマイルキッズは、朝日生命が募集・販売している子供向けの総合保障型(組み立て型)の保険です。子供向けの保険のため、加入できるのは3~14歳までです。保障期間は30年まで設定できるため、3歳で加入しても33歳まで保障を継続できます。

それでは以下で保障内容・保険料・メリット・デメリット・評判等を解説し、他社の学生・こども総合保険と比較していきます。

保障内容・特約

この保険には医療重視プランと積立プランの2つがありますが、どちらも普通定期保険・医療保険・積立保険の組み合わせです。医療重視プランだと医療保険の部分の補償が手厚く、子供が入院・通院・手術を受けた時に給付金が受け取れる他、ヤケドや骨折の際には別途で給付金が受け取れます。さらに先進医療・放射線治療・特定の精密検査を受けた場合も保障されます。

保険王plusスマイルキッズの医療保険部分の補償内容(出典:朝日生命公式HP「スマイルキッズ(医療重視プラン)」)

その他の普通定期保険では子供の死亡・高度障害時に500万円が受け取れ、積立部分は保険期間満了時に積み立てた金額分の積立金が受け取れます。積立金は最低100円~と非常に小額なため、30年間継続しても100円なら3.6万円だけです。

積立プランだと医療保険の保障が縮小され、子供が入院・手術するか放射線治療・検査の場合のみ給付金が受け取れます。その分だけ積立金に比重を置くことが促されており、モデルプランでは毎月4000円の積立てをしています。4000円なら20年後には100万円近い積立金が貯まります。

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保険料を他社と比較

この保険の保険料は選択するプラン、さらに各保険の給付金額・保険金額によって決まります。医療重視プランだと、保険料は3歳男の子で4262円で女の子だと4047円となります。加入するのが3~7歳なら保険料は大して変化しませんが、8歳以降は保険料は確実に年々上昇します。加入時から保険が満了するまで保険料は変わらないため、いつ加入するかは地味に大切です。

スマイルキッズの医療重視プランの保険料一覧(出典:朝日生命公式HP「スマイルキッズ(医療重視プラン)」)

積立プラン(積立金は月4000円)だと、保険料は3歳男の子で7240円で女の子だと7060円となります。こちらも年齢により変動し、さらに積立金を増額すると保険料は上昇します。何歳で加入するかは保険料の安さもさることながら、最終的な積立金の額も意識する必要がありそうです。

スマイルキッズの積立プランの保険料一覧(出典:朝日生命公式HP「スマイルキッズ(積立プラン)」)

次に保険料が他社より安いのか否か確認していきます。保険料は子供が0~4歳と仮定して、各保険・共済で主要な保障が付いているコース・タイプとし、その中で保険金額が小さく最も安いコースで比較しました。

学生・こども総合保険の保険料の比較一覧表(共栄火災・損保ジャパン・Chubb損保・朝日生命・明治安田生命・コープ団体保険・コープ共済・都道府県民共済)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険の医療重視プランの保険料を他社と比較すると、他社よりも高く平均額の2170円の倍近い額です。この保険の入院日額は他社の5000円の倍で、ヤケド・骨折や先進医療・放射線治療・特定の精密検査の給付金もあるため当然の結果ともいえます。その反面、他社にはある両親の死亡の保障や個人賠償責任保険はありません。積立プラン(入院日額5000円)で積立を最小にしても保険料は3000円台のため高いのは変わりません。

以上を踏まえると、スマイルキッズの保険料は他社よりも高いです。他社よりも高い分は医療保障分ですが、医療保障を削減しても他社よりも高いです。保険料に見合ったメリットがあるのか、続いてメリットについて記述していきます。

メリット

この保険のメリットは、まずは医療重視プランの医療保障が想像以上に手厚い点が挙げられます。損害保険系のこども総合保険は入院・通院は日数に応じて、手術は1回あたり何円の保険金となっています。この保険では入院すると日数に応じた給付金に加えて、1回の入院で一時金が5万円受け取れます。手術給付金も手術の形式に関わらず10万円で、外来でも5万円です。他社の手術によって入院日額の5~10倍といったタイプより確実に金額が大きいです。

ヤケドや骨折で1回につき5万円が受け取れるのもメリットです。特に骨折は(独立行政法人)日本スポーツ振興センター「学校の管理下の災害」によると小学生から高校生まで増加しており、全体で30年前の1.5倍になっています。未就学児こそ横ばい傾向ですが、「学校の管理下の災害(令和4年版)」では幼稚園児でケガのうち15.9%が骨折、保育園児で9.5%が骨折です。

2022年の子供の学校(幼稚園・保育園・こども園含む)の負傷・疾病の発生割合(出典:独立行政法人)日本スポーツ振興センター「学校の管理下の災害(令和4年版)」)

小学生になると運動量が増加するためか骨折の割合は26.2%まで跳ね上がり、中学生になると31.7%でピークを付けます。そのため骨折で1回につき5万円の給付金は非常に心強いといえます。ちなみに同資料によるとケガの原因は幼稚園・保育園等では滑り台・アスレチックが多く、小学生では鉄棒・雲てい・ぶらんこが多いです。スポーツ種別では跳び箱が最も多く、次いでバスケ・マット運動・ドッジボールが多いようです。

その他に積立金があるのもメリットです。子供のケガに備えながら進学費用に備えられるため、進学費用だけ貯める学資保険より幅広い備えになります。3歳男の子で積立金4000円で契約した場合、18歳時点で72万円となり大学進学費用になります。子供が28歳になるまで継続して、積立金の120万円を結婚費用にするのも良いかもしれません。

スマイルキッズの積立プランの積立金の推移(出典:朝日生命公式HP「スマイルキッズ(積立プラン)」)

ちなみに他の学生・子供総合保険の多くは損害保険ですが、この保険は生命保険です。そのため子供のための保険でも、親が保険料を負担した場合には生命保険料控除が利用できます。生命保険料控除によって所得税・住民税が減るため、会社員なら年末調整で給料から天引きされていた税金が戻ってきます。

デメリット・注意点

この保険のデメリットには、まずは保険料が高い点が挙げられます。いくら医療保障が手厚いとはいえ、ケガ・病気への備えとしては重い金額です。仮に3歳で契約して8歳で骨折しても、支払った保険料の合計25万円に対して受け取るのは5万円です。5回以上の骨折を見込む必要があります。

補償面では両親の死亡時の備えとなる育英費用の保障、子供が友達をケガさせた場合に補償される個人賠償責任保険がないのもデメリットです。育英費用は定期保険でもカバーでき、個人賠償責任は自動車保険・火災保険なりに付いていれば問題ありません。しかし、選択肢としては欲しいところです。

積立金は学資保険ほど支払った合計保険料が増加しない点に注意が必要です。積立利率0.01%のため普通預金よりは少しマシといった程度です。やはり進学費用を貯めるなら学資保険、もしくはリスクはありますがNISAを利用した投資信託等を利用した方が貯まります。

評判・苦情

朝日生命の2022年度(2022年4月~2023年3月)の決算資料によると、全体での個人向け保険の保有契約数は前年度から0.4%減でした。増加した保険会社もあるため苦戦している印象です。この保険が含まれるであろう医療保障の新契約の保険料も77億円(17%減)に減少しています。業績・契約数からすると評判は少し悪いです。

さらに調査会社のJ.D.パワーの「2023年生命保険契約満足度調査 保険会社営業職員チャネル」では12社中11位と最下位に近いです。手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも顧客満足度は低いと考えられます。この調査は保険を新規購入・更新した約7000人を対象としており、数十人程度の口コミよりも信頼が置けます。

JDパワー 2023年生命保険契約満足度調査 保険会社営業職員チャネル(出典:JDパワー公式HP)

オリコンの「生命保険 総合ランキング2023」は約1万人が対象の調査ですが、朝日生命は28社中で27位で同じく最下位に近い順位です。朝日生命の下にはマニュライフ生命・かんぽ生命があるだけです。評価項目の加入手続き・商品内容・保険料・アフターフォローで低評価なのは間違いありません。

個別のクチコミではポジティブな意見がある一方で、「保険料が高く手続きもスムーズではない」「アフターフォローがない」といったネガティブな意見もありました。

さらにFPが評価するオリコンの「総合保障型保険商品 総合ランキング2023」では、この保険の大人版である保険負うplusは8位になっていました。大人版で最下位なら子供版も推して知るべし、ということでしょうか。

オリコン総合保障型保険商品 総合ランキング2023の順位(出典:オリコン公式HP)

以上のデータから考えると、朝日生命の評判は悪そうでスマイルキッズも期待はできません。朝日生命の評判は各種調査で明らかで、スマイルキッズについても業績と専門家の評価が根拠になります。専門家から低評価なら一般人にも波及して低評価である可能性が高いです。

総合評価・おすすめか?

結論としては、スマイルキッズはイマイチな保険です。メリットである骨折の給付金と積立金には、既述の通り落とし穴があります。生命保険料控除もスマイルキッズだけのメリットではなく、他の生命保険の子供保険・共済でも適用されます。

そのため、この保険を検討している人は他社の保険も検討した方が賢明です。最低限の補償で保険料を削減したい人はコープ共済や都道府県民共済を検討すべきでしょう。その逆に、病気・ケガに手厚い補償を求めるなら損保ジャパン・明治安田あたりが候補になります。