アメリカンホーム保険 家財安心プラン/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

アメリカンホーム保険
オススメ度:
2
保険会社:
アメリカンホーム保険
名称:
家財安心プラン(通信販売用総合住宅保険)
基本補償:
火災・風水災・盗難・水濡れ・破損・個人賠償
サービス:
-
割引:
-
特徴:
火災・地震などの災害等によって受けた家財の損害を補償します

アメリカンホーム保険 家財安心プランは一風変わった特約があるが?

※アメリカンホーム保険は新規の保険の募集を停止しています
アメリカンホーム保険は自動車保険・医療保険で有名だが、社名にホームを付けているだけあって火災保険(総合住宅保険)も販売している。ただ、アメホの元受正味保険料(保険会社の売上)では、傷害保険(医療保険)が全体の81%、自動車保険が18%、火災保険が1%未満となっているが。。。以下、家財安心プラン(通販用総合住宅保険)の概要を記載し他社比較する。

アメリカンホーム保険 家財安心プランの補償内容・付帯サービス等

まず基本補償だが、他社同様に火災・風水災・盗難・水濡れまで補償する。他社と異なり偶発的に家財を破損した場合に加え、個人賠償(他人の物を破壊して賠償責任を負った場合)まで基本補償に含まれている点で他社よりも補償は広めといえる。

さらに特約でも他社には無いものがある。例えば、「IDカード特約」ではキャッシュカードやクレジットカードの不正使用や引ったくりに遭った場合に金銭的な被害だけではなく弁護士への相談費用・報酬まで支払ってくれる。また、「ストーカー特約」では警察への届出などの諸条件はあるが、ストーカーの特定に要した機材や弁護士への相談費用などが支払われる。総合住宅ではなく補償範囲が家族の生活にまで及んでいるといえよう。ただし、他社のように水回りトラブル時の応急措置、カギ紛失時のカギ開けサービスは付帯していないため注意が必要だ。

次に、下図で各社の火災保険を、補償内容では火災・風水災・破損・個人賠償が基本補償か否か、カギ/水回りのトラブル対応等のサポートサービスが選択できるかを比較した。さらに保険料面では、建物に2,000万円・家財に1,000万円を設定した場合のT構造(コンクリート造り)・H構造(木造)の1年の保険料を比較した。

その際にはスタンダードプランを採用し、風水災・盗難・水濡れは補償内として特約は全て割愛した。※便宜上、東京海上・アメリカンホームの建物への設定額は各々1,500万・1,000万円となっているため注意してもらいたい。

名称 東京海上
トータルA
三井住友
GKすまい
損保ジャパン
ほ~む
アメホ
安心プラン
セコム
マイホーム
セゾン
えらべる保険
エース
住宅
全労済
火災共済
火災
風水災 選択
盗難 選択 選択
水濡れ 選択
破損 別プラン 別プラン 別プラン 選択 特約 -
個人賠償 特約 特約 特約 特約 特約 特約 特約
カギ
水回り

一部自己負担

一部自己負担

一部自己負担
- - -
一部自己負担
-
その他 災害常備品
サービス
- 評価済保険
(再調達額)
ストーカー 豊富な割引 高い自由度 - ケガ・地震
風呂空焚き
T構造 \28,780 \28,570 \20,160 \22,790 \26,000 \20,720
H構造 \54,990 \57,240 \56,350 \42,480 \44,840 \57,900 \33,320
火災保険・住宅総合保険の比較表(東京海上・三井住友・損保ジャパン・アメホ・セコム・セゾン・エース・全労済)

上図で右から3番目のアメリカンホーム保険 家財安心プランだが、前述したようにスタンダードプランでも破損までカバーされる点で他社の火災保険とは異なる。ただ、大手損保が軒並み水回り応急措置・カギ開けサービスを付帯している中で、アメホは付帯していない点は目立つ。火災保険の売上が低いことからしてサービスが拡充される期待も持てないため、サービス内容は現状維持が予想される。

また、平均モデルを使った保険料のシミュレーション比較では、建物が他社より低めにしか設定できず他社よりも保険料は安価に見えるが、実際は他社と横並びの額の可能性が高い。保険料節約というよりは、補償重視で特約まで手を伸ばしたい人に向けて構成された保険と考えるべきか。。。

結論としては、補償内容や特約に重きを置く人なら検討の余地は十分にアリだ。カギ・水回りのサービスは諦めるしかないが、カギを紛失した場合も大抵はカギ開け業者に自分で電話してしまうだろう。無くても大きな支障はないとも考えられる。ただ、保険料重視なら補償を減らせるセゾン火災、豊富な割引項目が用意されているセコム損保あたりを検討するのが妥当だろう。