セゾン おとなの自動車保険+自転車向け特約/ 保険料・補償内容・評判を評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- セゾン自動車火災保険
- 名称:
- 自動車保険+自転車向け特約
- 個人賠償:
- 無制限
- 示談交渉:
- あり
- 満足度:
- 5位(75.2点) / 19社中
- 特徴:
- 事故率の低い40代・50代の保険を割安に!
おとなの自動車保険の自転車特約なら補償も厚く保険料も年齢次第で安い!
セゾン おとなの自動車保険は、セゾン自動車火災保険がネットで販売している自動車保険だ。今回はおとなの自動車保険にある自転車向け特約の補償内容を公式HP等を元に解説する。メリット・デメリットを明らかにした後、他社の自転車特約を付加した自動車保険と保険料・評判等を比較する。
まず自転車事故に備えるなら人身傷害補償を付帯して、車内・車外ともに補償を選ぶ必要がある。これで家族も含めて、歩行中・自転車での自動車との事故でケガをしても補償される。自動車にはタクシー・バス・友人の車に乗車中も含まれ、それらとの事故も補償される。それに加えて「自転車傷害特約」と「弁護士特約」と「個人賠償責任特約」を付加する必要がある。
「自転車傷害特約」は自転車事故による自分・家族のケガに備えられる。事故は自動車が相手ではなくとも、自転車同士の事故・歩行者との事故・単独事故でケガをしても補償の対象となる。受け取れるのは死亡保険金・入院保険金に加えて、5日以上の入院で入院一時金も受け取れるため補償は厚めといえる。
「弁護士特約」は過失割合ゼロで保険会社が示談できない時のための特約だが、自転車でも相手が自動車で過失割合ゼロなら利用できる。ただ、相手が自動車でないなら利用できない。個人賠償責任特約は自転車事故の加害者となり損害賠償の責任を負った場合のための特約だ。保険金の上限額は数千万円~1億円にする保険会社が多い中で、上限額を無制限にしている。ただ、現在までの高額賠償は1億円以下のため無制限という点に大きな意味はない。補償対象は契約者だけでなく家族も含まれ、示談交渉サービスも付帯している。
次に下図では各社の自動車保険に自転車事故向けの特約を付帯した場合の、補償内容・保険金額・入院一時金・入院日額・個人賠償補償の上限額等を比較した。評判が良いか悪いかは約4000人を調査対象にしたオリコンの自動車保険満足度調査、事故対応については国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度を参考にした。保険料はブルー免許の21歳からゴールド免許の30歳・40歳・50歳・60歳まで、年間走行距離9000キロ以下(国交省の自動車輸送統計調査の平均値)・日常レジャー使用・新規6等級・東京在住・ホンダのNBOXというシミュレーションで比較した。
名称 | ソニー損保 | アクサ ダイレクト |
三井 ダイレクト |
チューリッヒ ネット専用 |
イーデザイン 損保 |
セゾン おとなの 自動車保険 |
SBI損保 | 東京海上 | 共栄火災 |
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特約 | 個人賠償 おりても |
アクサ安心 | 自転車賠償 ファミリー傷害 |
個人賠償 | 入院諸費用 個人賠償 |
個人賠償 自転車傷害 |
自転車補償 | サイクル | 個人賠償 自転車補償 |
死亡保険金 | 500万 | 500万~ ※搭乗者 |
3,000万~ ※人身傷害 |
3000万~ ※人身傷害 |
3,000万~ ※人身傷害 |
500万 | 1,000万 | 300万 | 300万 |
入院一時金 | - | - | - | - | - | 10万 | 5万 | 1~100万 | 3~72万 |
入院日額 | 5,000円※ | 6,000円 | 5,000円 | ケガ次第 | ケガ次第 | 5,000円 | - | - | - |
手術給付金 | 5~20万 | ケガ次第 | ケガ次第 | ケガ次第 | ケガ次第 | - | - | - | - |
個人賠償 | 3億 | 3000万 | 無制限 | 3000万~ | 1億円 | 無制限 | 1億 | 1億 | 2億 |
弁護士 | 日常事故 含む |
日常事故 含む |
自動車関連 のみ |
自動車関連 のみ |
自動車関連 のみ |
自動車関連 のみ |
自動車関連 のみ |
自動車関連 のみ |
日常事故 含む |
オリコン | 1位 | 6位 | 13位 | 4位 | 8位 | 5位 | 14位 | 3位 | 2位 |
JDパワー | 1位 | 9位 | 11位 | 10位 | 2位 | 5位 | 12位 | 4位 | 対象外 |
21歳 | \90,640 | \74,290 | \63,830 | \68,650 | \105,960 | \98,670 | \61,550 | \72,660 | \129,550 |
30歳 | \52,410 | \31,540 | \27,440 | \23,950 | \36,730 | \38,850 | \37,250 | \52,540 | \80,730 |
40歳 | \51,640 | \31,830 | \25,470 | \24,750 | \37,290 | \34,850 | \35,900 | \46,150 | \72,700 |
50歳 | \51,690 | \33,190 | \24,250 | \24,770 | \38,990 | \36,300 | \35,180 | \45,750 | \72,530 |
60歳 | \53,310 | \33,600 | \28,420 | \25,380 | \38,990 | \37,830 | \37,320 | \48,020 | \76,330 |
上図で右から4番目のセゾン自動車保険の補償内容だが、死亡保険金は他社より低めだが、人身傷害での補償なら他社と大差はない。むしろ人身傷害で補償されない自転車単独事故で死亡しても、遺族が死亡保険金が受け取れるため補償は手厚いともいえる。同じく自転車向けの特約があるSBI・東京海上・共栄火災と比較すると、死亡保険金こそSBI損保に劣るが、入院一時金・入院日額はセゾンの方が優秀だ。
オリコンの顧客満足度調査では19社中で5位と評判は良く、数年前から大きく変動していない。その一方でJDパワーの事故対応満足度は、数年前は10位以下と低評価だったのが12社中で5位まで躍進している。企業努力によって事故対応には期待できるレベルまで改善されたといえるだろう。保険料は他社と比較すると、平均的な金額か少し高めといえるだろう。宣伝文句の通り40代・50代なら保険料少し安くなるが、それでもアクサ・チューリッヒには及ばない。その分だけ補償が手厚いと考えるしかないだろう。
以上のことから総合評価としては、バランスがとれたオススメの保険といえそうだ。自転車事故による自分のケガと事故の相手方の補償の両方をバランスよく備えたい人に向いている。ただ、弁護士特約は日常事故では利用できない、自動車・自転車での事故はほぼ補償されるが電車等の交通機関は対象外等、決して完璧な保険ではない点は忘れずにおきたい。また、保険料の安さを重視する人はチューリッヒやアクサを検討した方が良いだろう。