アメリカンホーム 自動車保険+ファミリー特約/ 自動車保険に自転車特約を付帯した際の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

アメリカンホーム保険
オススメ度:
2
保険会社:
アメリカンホーム保険
名称:
自動車保険+ファミリー特約・賠償特約
個人賠償:
1~5,000万
示談交渉:
あり
オリコン:
7位(76.4点) / 18社中
特徴:
納得の保険料で安心サポート

アメホ 自動車保険には生活賠償責任補償特約はあるが!?

※アメリカンホーム保険は新規の保険の募集を停止しています。自動車保険はソニー損保に引き継がれます
アメリカンホーム保険は米国のAIGグループの1社で、日本では1996年から自動車保険の通信販売を開始している。今回はアメホの自動車保険に自転車事故に備えるための特約を付帯した場合の、補償内容・保険金・保険料などを記載し他社と比較する。

アメリカンホーム 自動車保険の自転車向け特約(生活賠償責任など)の概要・補償内容・保険金額・保険料など

アメホの自動車保険には自転車向けの特約は存在しない。そのため人身傷害補償特約と生活賠償責任補償特約でカバーすることになる。人身傷害ではケガの治療費・死亡保険金・入院一時金が受け取れ、その対象は保険契約者だけでなく家族のケガも対象となる。ただし、人身傷害特約は自転車と自動車の事故ならば補償対象となるが、自転車と人の事故だと補償対象とならない。自転車と人の事故といえどスピードを出していれば生身の自転車側も相応のケガを負う。それを懸念するなら、アメホでは不十分といえる。

逆に相手方の補償ということでは生活賠償責任補償特約の出番となる。これで相手方へ負わせたケガへの高額賠償をカバーできる。保険金は1~5千万円まで調整できるが、昨今の事例では賠償額が1億円手前まで到達する例もある点を鑑みれば5千万円でも少し物足りないぐらいだ。また、示談交渉サービス付きという点は評価できる。

次に、下図では各社の自動車保険に自転車事故に備える特約を付帯した場合を比較した。補償内容では補償対象(個人か家族か)・死亡保険金・入院時の一時金及び入院日額・個人賠償補償の上限額を比較した。さらに保険会社の示談交渉サービスと弁護士費用特約の有無を比較した。顧客満足度ではオリコンの自動車保険総合ランキング、国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度で比較した。

保険料面では30・40・50歳の代表的な保険料をシミュレーション比較した。その際の条件は、個人賠償責任補償・弁護士費用を付帯し、さらに国土交通省の自動車輸送統計調査を元に年間平均走行距離を約9,000キロとした。さらに自動車販売協会連合会の新車販売販売台数ランキングで長らく1,2位にいるトヨタのプリウスの新車を採用し、東京在住のゴールド免許として車両保険搭乗者保険は無しとした。

名称 ソニー損保 アクサ
ダイレクト
三井
ダイレクト
チューリッヒ イーデザイン
損保
セゾン
おとなの
自動車保険
SBI損保 アメホ 日本興亜
補償対象 個人/家族 家族 家族 家族 家族 個人/家族 個人/家族 個人/家族 個人/家族
死亡保険金 500万~ 3,000万~ 3,000万~ 246万 5,000万~ 500万 1,000万 100万 500万~
入院一時金 - 10万 - - - 10万 - 5万 10万
入院日額
通院日額
5,000円
1,500円
ケガ次第 5,000円
1,000円
2,500円
1,500円
ケガ次第 5,000円
-
ケガ次第 ケガ次第 ケガ次第
個人賠償 5,000万 3,000万 - 3000万~ - 無制限 1億 1~5,000万 無制限
弁護士費用
示談交渉 - - - - -
オリコン 3位 8位 2位 4位 1位 6位 5位 7位 10位以下
JDパワー 9位 16位 10位 14位 2位 12位 15位 4位 5位
30歳 \56,230 \38,970 \50,240 \50,290 \36,910 \48,730 \34,640 \45,080 \57,840
40歳 \56,760 \39,610 \47,490 \51,960 \37,950 \39,480 \34,620 \45,080 \56,140
50歳 \57,400 \41,320 \48,540 \51,990 \37,950 \37,110 \36,260 \49,360 \56,260
自動車保険に自転車特約の比較表(ソニー損保・アクサ・三井ダイレクト・チューリッヒネ・イーデザイン損保・セゾンおとなの自動車保険・SBI損保・アメホ・日本興亜)

上図で右から2番目のアメホだが、前述した人身傷害補償特約と生活賠償責任補償特約を付帯した場合で他社と比較している。補償内容では死亡保険金は他社より低く見えるが、これは死亡時の特別費用の保険金額であり、人身傷害で受け取る保険金となれば他社とは大きな差はない(上図で数百万単位の保険金になっている保険も同様)。それ以外では、入院一時金は5万円と少額だが付帯しており、個人賠償は1~5千万円で選択できるが無制限までは選択できない点に注意したい。さらに、入通院日額が存在せず実損補償でケガ次第で保険金は変動する。また、示談交渉サービスが付帯しており、JDパワーの事故対応満足度調査では5位と高評価のため示談交渉サービスを安心して利用できそうだ。

保険料を他社と比較すると上図の中では平均か若干高額で、他社とは最大1万円近い差額がある。特に他社より秀でた補償がない点を考えれば割高な保険料だが、顧客満足度が高い点からすればサービス代とも考えられなくもないが。。。

結論としては、サービス面での期待はあれど、自転車・人がカバーされない点や個人賠償責任の額が1億円や無制限まで上げられない点を考えれば微妙な保険といえる。これなら補償内容の数値が総じて優秀なセゾンおとなの自動車保険や、満足度度外視で保険料の節約重視でSBI損保、逆に保険料は高めだが補償内容が拡充される日本興亜を選択する方が、保険を選択するうえでは分かりやすいだろう。