赤い羽根VISAカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 赤い羽根VISAカード
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- 社会福祉法人 中央共同募金会(赤い羽根共同募金)
- 寄付率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
赤い羽根VISAカードは赤い羽根に自分が設定した額を毎月寄付できる!
赤い羽根VISAカードは、カード利用額の0.5%分が赤い羽根共同募金に寄付されるカードだ。寄付分でポイント率が減額されることもなく、利用者に明らかな損はない。カード会社は加盟店からの手数料、会員の年会費で利益を出す収益構造となっているが、その収益の一部を寄付に充てている。
なぜ慈善事業的な行為をカード会社がしているか疑問もあるだろうが、一般的にはCSR(企業の社会的責任)を果たすことによる企業ブランドのイメージ向上とされている。その一方で、うがった見方をすれば、寄付行為は税金控除されるため、節税に繋がるという側面もある。

さて、赤い羽根共同募金だが、正式名称は「社会福祉法人 中央共同募金会」といい、かなり日本では知名度の高い募金の1つといえる。その証拠に、日本全国で200万人がボランティアとして参加しており、2011年度に福祉活動に助成した金額は約169億に上る。他の募金と比較すれば多額に感じるかもしれないが、過去を振り返ると、1995年の約235億円をピークに減少の一途を辿っている。僅か15年強で70億円も減少した計算だ。決して潤沢な予算があるとは言えず、このペースで減少すれば100億円を切るのも視野に入り、活動に支障を来たすのは目に見えている。
集めた資金の用途だが、基本的には地域の福祉活動・住民全般を対象とした活動に大半の予算を割いている。例えば、公園清掃・ベンチ設置事業・防災活動・除雪支援等がある。また、高齢者・障害者・児童向けに、福祉施設の整備、盲導犬・聴導犬の育成、学童保育等に役立てられているようだ。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。あらかじめ記述しておくが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合は、寄付率が優れているからといって、そのカードの寄付が優れているというわけではない。自分がシンパシーを得られ、活動指針・行動規範に納得できるならば、下図の如何なる団体への寄付であろうと、須らく等しい価値を持つと考えるべきだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り、赤い羽根VISAカードは年会費も寄付率も他社カードには劣っていない。同じ赤い羽根に寄付できるオリコとは同等だ。同系のVISAゴールドは年会費が高額になっているが、それは空港ラウンジの利用などゴールドカードのサービスを付加しているためで、寄付には関係がなく差は無い。
結論としては、赤い羽根に寄付したい人、日本の各地域の福祉に貢献したい人にはオススメだ。迷うのはオリコ赤い羽根カードだろうが、オリコがカード利用の寄付とは別に年1回の寄付が可能なのに対して、VISAの場合は自分が設定した額を毎月10日引き落としで寄付が可能な点で異なる。年1回に金銭的余力のある額を寄付するのも手だが、毎月の引き落としでの寄付を、常に社会貢献の志を忘れない一助にするという考え方もできるのではなかろうか。