メットライフ生命 やさしくそなえる医療保険 定期タイプ/ 定期医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- メットライフ生命
- 名称:
- やさしくそなえる医療保険 定期タイプ
- 保障内容:
- 入院(日帰りから)・手術・通院
- 保険期間:
- 10年
- オリコン:
- 4位 / 10社中
- 特徴:
- 一定期間をしっかり保障する定期タイプの医療保険です。
メットライフ生命 やさしくそなえる医療保険 定期は総合的には優秀!?
メットライフ やさしくそなえる医療保険 定期タイプは、メットライフ生命(2014年よりメットライフ・アリコからメットライフ生命に社名変更)が販売する医療保険だ。冠名が同じの女性向けタイプ・終身タイプがある。以下、定期タイプの概要を記載し他社と比較する。
保障には入院給付金と手術給付金が含まれ、それ以外は特約となり付加するか否かを選択することになる。手術給付金は他社のように手術の種類によって3~4段階で給付金額が変動せず、2.5万か10万の2段階となっている。外来・入院を問わず手術の種類によっては2.5万円になる可能性もある点は覚えておきたい。
特約には、先進医療給付金・ガン特約・通院特約が存在する。先進医療は自己負担が数百万円を超えるケースもあるため付加しておくとして、問題はガン特約と通院特約だ。ガン特約は一時金に留まり、昨今の約20日入院から通院治療が主流となっている点を考慮すれば不要な特約といえよう。この通院治療をカバーする意味では通院特約は必要だが、いかんせん給付日数が30日と短いのが問題だ。ガン以外での病気でも入院して退院後の通院であれば給付金が受け取れるため、成人病などの通院もカバーできる点で一定のメリットがある。ただ、30日となると長期通院をカバーするには心もとなく、気休め程度にしかならない可能性が高い。
次に、下図では定期医療保険を加入できる年齢・保険期間・入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。
保険料では、男性で入院日額5,000円(月払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。
名称 | メットライフ やさしく |
富国 医療大臣 |
ドコモ 医療保険 |
チューリッヒ 医療保険 |
アクサ カチッと |
エース これで |
三井 ダイレクト e入院 |
ライフネット じぶんプラス |
富士火災 個室に入る |
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年齢 期間 |
~80歳 10年 |
~65歳 10年 |
~70歳 1年 |
~70歳 10年 |
~69歳 10年 |
~69歳 5年 |
~70歳 10年 |
~60歳 10年 |
~69歳 10年 |
入院日額 限度 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 120日 |
\5,000 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 180日 |
\5,000~ 60日 |
自己負担 部分 |
\30,000※ 120万/365日 |
通院日額 限度 |
\3,000~ 30日 |
- | - | - | - | ケガのみ | - | 自己負担 半額分 |
ガン実費 |
手術給付 入院 |
2.5万/10万 | 20万 | 2.5~20万 | 5~20万 | 5~15万 | 5~20万 | 5~20万 | - | - |
手術給付 外来 |
2.5万 | 5万 | 2.5万 | 5万 | - | - | 5~20万 | - | - |
通算日数 | 1,095日 | 1,095日 | ? | 700日 | 1,095日 | 1,000日 | 1,095日 | 2000万 | 1,095日 |
先進医療 | 2,000万※ | 500万 | - | - | - | - | - | 相当額 | 1,000万 |
特約 | ガン 通院 |
ガン 三大疾病 成人病 |
- | - | ガン | ガン 三大疾病 |
特定疾病 | - | ガン |
オリコン | 4位 | ランク外 | ランク外 | 1位 | ランク外 | - | - | 8位 | ランク外 |
苦情率 | 0.78% | 0.62% | - | 0.42% | 1.02% | - | - | 0.46% | - |
保険料 40歳 |
\1,629 | \2,145 | \1,040 | \1,440 | \960 | \1,640 | \1,108 | \2,508 | \1,780 |
保険料 50歳 |
\2,599 | \3,405 | \1,650 | \2,260 | \1,480 | \2,470 | \1,732 | \4,855 | \3,040 |
保険料 60歳 |
\3,902 | \5,945 | \3,130 | \4,115 | \2,940 | \4,460 | \3,381 | \9,627 | \6,050 |
上図で1番左のメットライフ生命 やさしくそなえる医療保険 定期だが、契約可能な年齢は80歳までと他社より高めだが、保険期間は10年と他社と同等だ。入院日額は5,000円か10,000円の2択で、前者だと通院給付金は3,000円となり後者だと6,000円となる。上図を見て分かる通り、通院までカバーする定期医療保険は数少ないため、その意味では評価に値する(終身医療保険なら通院給付金が付加できるものは多い)。手術給付金は前述の通りで、通算給付日数・先進医療給付金では特に目立った点はない。
顧客満足度の面では、オリコンで4位にランクインしているあたり悪くはないが、苦情率が若干高いのが気になる。保有契約数が約800万のうち6万件の苦情が出ているが、その中身を見ると、保全関係(解約手続・更新)の件数が多い点は覚えておきたい。保険料は他社と比較して最安値クラスではないが、平均レベルといえそうだ。これで通院給付金が付加されている点を鑑みれば、保険料は割安と判断することも可能だ。
結論としては、消去法だが通院までカバーしたいならメットライフが、検討するうえで第一候補となる。他の要素を見ても他社に特別劣る点が無いのも、背中を押す材料となるだろう。または契約できる年齢が80歳までという点を活かして、高齢になってから70代後半から契約するという活用方法もありそうだ。その場合の月額保険料は1万円超となるため負担は相当に大きくなるが、85歳が平均寿命と考えれば保険の意味は出てくるかもしれない。ただ、その場合は保険ではなく貯金で賄うのが現実的かもしれないが。。。