富国生命 医療大臣プレミア/ 定期医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

富国生命 医療大臣プレミア
オススメ度:
2
保険会社:
富国生命
名称:
医療大臣プレミア
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
保険期間:
10年
オリコン:
ランク外
特徴:
医療大臣プレミアなら入院は安心の「日帰り入院」から保障

富国生命 医療大臣プレミアはいかんせん保険料が高すぎる?

医療大臣プレミアは富国生命が販売する医療保険で、同社では唯一の医療保険といえる。ちなみにガン保険はメディコムプラスという保険がある。以下、同社の「医療大臣プレミア」の概要を記載し、他社の定期医療保険と比較する。

富国生命 医療大臣プレミアの仕組みと主な保障内容・保険料

保障内容には入院給付金・手術給付金が含まれ、入院見舞給付金・放射線治療給付金も付加されている。公式HPでは日帰り入院で入院日額5日分、1泊だと10日分の給付金が受け取れると記載されているが、正確には日帰りだと入院日額の4倍、1泊以上だと入院日額の8倍が受け取れると考えるべきだ。そのため2泊の入院なら15日分の日額が受け取れるわけではない。とはいえ、昨今は入院日数が年々減少しており、アフラックのように日帰りで5日分を受け取ると次の入院で4日分は受け取れないといった制限もないため悪くは保障だ。

特約では先進医療特約はもちろん、ガン特約・三大疾病特約・成人病特約などが付加できる。他社を見渡しても数少ない移植特約(移植手術を受けると給付金が受け取れる)も存在する。ガン特約は給付日数が無制限になるが通院治療はカバーしておらず、成人病・三大疾病は給付日数が据え置きで入院日額に増額に留まる。成人病による長期入院・通院をカバーできず、三大疾病の脳卒中・急性心筋梗塞の一時金を受け取る条件が60日以上の状態継続のため、特約は全て割愛していい(脳卒中・心筋梗塞で60日以上生存する可能性は低いため)

次に、下図では定期医療保険を加入できる年齢・保険期間・入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

保険料では、男性で入院日額5,000円(月払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
富国
医療大臣
ドコモ
医療保険
チューリッヒ
医療保険
アクサ
カチッと
エース
これで
三井
ダイレクト
e入院
ライフネット
じぶんプラス
富士火災
個室に入る
年齢
期間
~80歳
10年
~65歳
10年
~70歳
1年
~70歳
10年
~69歳
10年
~69歳
5年
~70歳
10年
~60歳
10年
~69歳
10年
入院日額
限度
\5,000~
60日
\5,000~
120日
\5,000
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
180日
\5,000~
60日
自己負担
部分
\30,000※
120万/365日
通院日額
限度
\3,000~
30日
- - - - ケガのみ - 自己負担
半額分
ガン実費
手術給付
入院
2.5万/10万 20万 2.5~20万 5~20万 5~15万 5~20万 5~20万 - -
手術給付
外来
2.5万 5万 2.5万 5万 - - 5~20万 - -
通算日数 1,095日 1,095日 700日 1,095日 1,000日 1,095日 2000万 1,095日
先進医療 2,000万※ 500万 - - - - - 相当額 1,000万
特約 ガン
通院
ガン
三大疾病
成人病
- - ガン ガン
三大疾病
特定疾病 - ガン
オリコン 4位 ランク外 ランク外 1位 ランク外 - - 8位 ランク外
苦情率 0.78% 0.62% - 0.42% 1.02% - - 0.46% -
保険料
40歳
\1,629 \2,145 \1,040 \1,440 \960 \1,640 \1,108 \2,508 \1,780
保険料
50歳
\2,599 \3,405 \1,650 \2,260 \1,480 \2,470 \1,732 \4,855 \3,040
保険料
60歳
\3,902 \5,945 \3,130 \4,115 \2,940 \4,460 \3,381 \9,627 \6,050
定期医療保険の保障・保険料の比較表(メットライフ生命 やさしくそなえる医療保険 定期・富国 医療大臣・ドコモ医療保険・チューリッヒ・アクサ カチッと・エース これで・三井ダイレクトe入院・ライフネット じぶんプラス・富士火災 個室に入る)

上図で左から2番目の富国生命 医療大臣だが、入院日額は5,000円・10,000円が選択できるようで、給付日数は120日と他社より長めだ。前述したガン特約を付加すると給付日数は無制限になるが、それ以外の病気は延長されない点は覚えておきたい。手術給付金は手術の種類によって変動せず、入院中の手術なら20万で外来だと5万円になる。他社のように手術の種類によって、2.5万円しか受け取れないというケースは出ないため評価できる。先進医療給付金は主契約に含まれず特約で、500万円までと上限が他社より厳しい点はマイナスといえるだろう。

顧客満足度の面ではオリコンではランク外で比較できないが、苦情率では他社よりも高めといえそうだ。苦情の中身を見ていくと、解約・更新手続きの他に給付金支払い手続きも相当に多い。満足度の面では油断はできない内容だ。保険料は他社と比較して高額な部類に入る。ネット系生保と比較して2倍近い額になっており、保険料面でのメリットは皆無だ。

結論としては、手術給付金が一律などの評価できるポイントはあるが、いかんせん保険料が高過ぎる。これなら他社の定期医療保険か、いっそのこと終身医療保険(上乗せ)を契約してもいいぐらいだ。また、顧客満足度の面でも一抹の不安を抱えるとなると、オススメすることはできない。