三井ダイレクト e入院保険スーパープラス/ 定期医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 三井ダイレクト損害保険
- 名称:
- e入院保険スーパープラス
- 保障内容:
- 入院(日帰りから)・手術
- 保険期間:
- 10年
- オリコン:
- 対象外
- 特徴:
- ネットでプラス。安心をプラス。
三井ダイレクトe入院保険スーパープラスは保険料は確かに安いが!?
e入院保険スーパープラスはネット系損保会社である三井ダイレクトが販売する医療保険で、この医療保険以外は損害保険の自動車保険・バイク保険などを販売している。以下、e入院保険スーパープラスの概要を記載し他社の保険と比較する。
保障内容は、三井ダイレクトが定めた3つのプラン(シンプル・基本・お祝いプラス)を選択するか自由設計のフリープランを選択するかによって異なる。3プランの場合には入院保険金・手術保険金だけでなく長期入院保険金が共通で含まれる。フリープランだと入院保険金と長期入院保険金はセットのため削減できないが、手術給付金を含めて他の保障を削減できる。
それ以外の保障では、入院一時金・特定疾病入院保険金・無事故返戻金がある。入院一時金は1回の入院で3万円と少額で、特定疾病保険金は入院日額が5,000円上乗せされるだけで、給付日数が延長されるなどのメリットは存在しない。長期になる可能性もある通院治療もカバーしていないため、これらの特約は不要だろう。無事故返戻金だが、シンプルプランに無事故返戻金を付加したフリープランの場合、シンプルプランよりも月額保険料は450円程度値上がりする。450円×12ヶ月×10年の計算だと54,000円のため、付加しても悪くはない。
次に、下図では定期医療保険を加入できる年齢・保険期間・入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。
保険料では、男性で入院日額5,000円(月払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。
名称 | メットライフ やさしく |
富国 医療大臣 |
ドコモ 医療保険 |
チューリッヒ 医療保険 |
アクサ カチッと |
エース これで |
三井 ダイレクト e入院 |
ライフネット じぶんプラス |
富士火災 個室に入る |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年齢 期間 |
~80歳 10年 |
~65歳 10年 |
~70歳 1年 |
~70歳 10年 |
~69歳 10年 |
~69歳 5年 |
~70歳 10年 |
~60歳 10年 |
~69歳 10年 |
入院日額 限度 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 120日 |
\5,000 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 180日 |
\5,000~ 60日 |
自己負担 部分 |
\30,000※ 120万/365日 |
通院日額 限度 |
\3,000~ 30日 |
- | - | - | - | ケガのみ | - | 自己負担 半額分 |
ガン実費 |
手術給付 入院 |
2.5万/10万 | 20万 | 2.5~20万 | 5~20万 | 5~15万 | 5~20万 | 5~20万 | - | - |
手術給付 外来 |
2.5万 | 5万 | 2.5万 | 5万 | - | - | 5~20万 | - | - |
通算日数 | 1,095日 | 1,095日 | ? | 700日 | 1,095日 | 1,000日 | 1,095日 | 2000万 | 1,095日 |
先進医療 | 2,000万※ | 500万 | - | - | - | - | - | 相当額 | 1,000万 |
特約 | ガン 通院 |
ガン 三大疾病 成人病 |
- | - | ガン | ガン 三大疾病 |
特定疾病 | - | ガン |
オリコン | 4位 | ランク外 | ランク外 | 1位 | ランク外 | - | - | 8位 | ランク外 |
苦情率 | 0.78% | 0.62% | - | 0.42% | 1.02% | - | - | 0.46% | - |
保険料 40歳 |
\1,629 | \2,145 | \1,040 | \1,440 | \960 | \1,640 | \1,108 | \2,508 | \1,780 |
保険料 50歳 |
\2,599 | \3,405 | \1,650 | \2,260 | \1,480 | \2,470 | \1,732 | \4,855 | \3,040 |
保険料 60歳 |
\3,902 | \5,945 | \3,130 | \4,115 | \2,940 | \4,460 | \3,381 | \9,627 | \6,050 |
上図で右から3番目の三井ダイレクト e入院保険だが、入院日額は前述の3プランだと5,000円だがフリープランだと5,000~10,000円まで1,000円単位で調整が効く。ただし、その給付日数は60日と平凡で手術給付金も目立った点は無い。さらに通院給付金・先進医療給付金が存在しないのはマイナスだ。
顧客満足度の面では、オリコンのランキングでは三井ダイレクトは損保のため対象外で比較できない。苦情率でも損保会社のため生保会社と同じ土俵で比較はできない。ただし、損保会社間で比較した苦情では優秀な方に入るため期待はもてなくはない。保険料はシンプルプランだとアクサに次いで安く、保険料面では優秀といえる。外来手術までカバーする点を考慮すれば、三井ダイレクトの方に分がある。
結論としては、保険料を徹底的に削減したいなら検討の余地はある。無事故返戻金の存在を考えれば保険料面でのメリットがあるのは間違いないだろう。ただし、決して保障が厚いわけではなく、中長期の入院はカバーできず通院給付金などの保障が無いため、いざという時に大して役に立たない可能性は、覚えておいた方がいい。