三井住友海上あいおい生命 一時払終身医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 三井住友海上あいおい生命
- 名称:
- 一時払終身医療保険
- 保障内容:
- 入院・手術
- 先進医療:
- 2,000万円まで
- オリコン:
- ランク外
- 特徴:
- 病気やケガに備えながら大切な資産を守る
三井住友海上あいおい生命 一時払終身医療保険は一時払いのわりには!?
三井住友海上あいおい生命 一時払終身医療保険は保険料を一括で支払う医療保険で、同社には他に保険料を毎月支払う医療保険(新医療保険A)も存在する。以下、一時払終身医療保険の概要を記載し、他社の医療保険と保障・保険料等で比較する。
まず、この保険は一時払いのため手元に相応の資金が必要となる点を抑えておきたい。相応の資金とは20~30代なら最低でも200~300万は必要だ。また、仮に手元に現金が現在あっても今後のライフプランにおいて、住宅ローンを組みたいような場合には資金は保険料ではなく頭金にした方が金利の上でも有利になるため、よくよく資金用途と将来設計を踏まえて考えた方がいい(保険料の比較は後述)
基本的な保障は他社の医療保険と同様で、入院・手術・放射線治療給付金があり、集中治療室で治療となった場合の集中治療給付金も付帯している。特約では死亡給付金があるが、本家の終身保険・定期保険の方が良いためスルーでいい。
次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢・入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金・通算給付日数・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。
名称 | メットライフ やさしく |
AIG サイフ |
オリックス 新CURE |
東京海上 メディR |
アフラック EVER |
楽天生命 スマート |
損ジャ 日本興亜 お守り |
三井住友 あいおい 一時払 |
三井住友 あいおい A |
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年齢 | ~80歳 | ~69歳 | ~75歳 | ~60歳 | ~85歳 | ~80歳 | ~75歳 | ~70歳 | ~80歳 |
入院日額 限度 |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日 |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
\5,000~ 60日※ |
通院日額 限度 |
\3,000~ 30日 |
- | \5,000 無制限※ |
抗がん剤 | \2,500 30日 |
- | \5,000 120日※ |
- | \5,000 5年※ |
手術給付 入院 |
10万 | 2.5~5万 | 10万 | 5万 | 5~20万 | 2.5~5万 | 5~40万 | 5万 | 5~10万 |
手術給付 外来 |
10万 (2.5万) |
- | 10万 (2.5万) |
2.5万 | 5~20万 (2.5万) |
- | 5~40万 (2.5万) |
2.5万 | 5万 |
通算日数 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 730日 | 1,095日 | 1,095日 | 1,000日※ | 1,095日 | 1,095日 |
先進医療 | 2,000万※ | 2,000万 | 2,000万 | 1,000万円※ | 2,000万※ | 1,000万※ | 2,000万 | 2,000万 | 2,000万 |
特約 | ガン | 七大疾病 無事故 |
ガン 生活習慣 三大疾病 |
健康還付 | - | - | ガン 三大疾病 |
集中治療 放射線 |
集中治療 三大疾病 ガン・介護 |
オリコン | 4位 | ランク外 | 3位 | ランク外 | 6位 | 対象外 | 7位 | ランク外 | ランク外 |
苦情率 | 0.78% | 0.24% | 0.31% | 0.33% | 0.82% | 0.06% | 0.82% | 0.24% | 0.24% |
保険料 40歳 |
\2,740 | \1,947 | \3,377 | \4,145 | \2,470 | \2,102 | \2,057 | \3,845,200 | \3,328 |
保険料 50歳 |
\3,786 | \2,737 | \5,170 | \5,920 | \3,683 | \2,922 | \2,957 | \4,990,750 | \4,603 |
保険料 60歳 |
\5,315 | \3,947 | \7,842 | \8,110 | \5,472 | \4,112 | \4,307 | \6,913,200 | \6,708 |
上図で右から2番目の「三井住友海上あいおい生命 一時払終身医療保険」だが、加入できる年齢の上限が少し厳しめの70歳までとなっている。また、入院日額は5,000円・10,000円で、5日以内だと日数に関わらず一律額で受け取る昨今の時流に乗った仕組みになっている。また、10,000円にすると保険料は単純に2倍近くにまで膨れあがるため注意が必要だ。
その保険料は入院日額が5,000円の場合の額で、他社が月額の額のため上図の金額だけ比較はできない。そのため40歳時の保険料を80歳の死亡まで分割で支払ったと仮定してみる。その仮定で計算すると40歳の保険料は月額8,000円となる。一時払いのわりには保険料が安いとはいえなそうだ。
結論としては、保障は平凡で一時払いのわりに保険料がお得ではないとなると、イマイチな保険と言わざるを得ない。集中治療室(ICU)で治療を受けると受け取れる集中治療給付金があるなど、一部で評価できる面もあるが、それだけでは・・・。他社の保障が手厚い医療保険か、エッジの効いた医療保険を検討した方が賢明だろう。