東京海上日動あんしん生命 メディカルKit女性プラン/ 女性保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

東京海上日動あんしん生命 メディカルKit女性プラン
オススメ度:
2
保険会社:
東京海上日動あんしん生命
名称:
メディカルKit女性プラン
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
1,000万円まで
オリコン:
10位
特徴:
女性特有の疾病を手厚く保障 あんしんの医療保険です

東京海上あんしん生命 メディカルKit女性プランは評価できる面はあるが!?

メディカルKit女性プランは東京海上日動あんしん生命が募集・販売する女性保険で、女性専用ではないメディカルKitや保険料のリターンを意味するRが付いたメディカルKit-Rも存在する。以下、メディカルKit女性プランの概要を記載し他社の女性保険と保障・保険料等で比較する。

東京海上日動あんしん生命 メディカルKit女性プランの仕組みと保障内容・保険料・特約など

この保険は保障期間と保険料の支払い方法によって1~3パターンに分かれる。保障期間が10年だと保険料は安めになるが、10年毎の更新時に保険料が上昇するため、長期保障を検討している人は終身にするのが妥当だ。保険料の支払い方法は、老後を考えれば60歳で払い込み完了が妥当ではあるが、どこの保険会社で契約しているかを忘れない(70歳になっても覚えている保証は無い)ように、終身払いにしておいて、通帳などを見れば夫婦・子供が即座に保険会社が分かるようにしておくのも手だ。

肝心の保障だが、他社と同じく入院時と手術時に受け取れる入院給付金と手術給付金がある他、女性特有の病気と入院給付金が上乗せされる。他社と異なるのは乳房再建給付金が付加されている点だ。これは女性に特に多い乳がんの手術によって、乳房を切除した場合に再建する費用を一時金として100万円受け取れる保障だ。再建方法にもよるが、数十万円を要するケースもあるため一定の評価ができる保障といえる。

次に、下図では女性保険を加入できる年齢、入院日額と給付日数、女性疾病時の入院日額と給付日数、通院日額と限度日数、入院と外来時の手術給付金、通算給付日数、先進医療給付金で比較した。顧客満足度ではオリコンの総合ランキングの順位で比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)

保険料は女性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の30歳・40歳・50歳の月額で比較した。その際には、女性疾病特約は元より先進医療給付金・通院特約を付加した。

名称 メディケア
女性専用
メットライフ
フレキシィ
アフラック
レディース
オリックス
レディ
東京海上
女性
楽天生命
女性
朝日生命
スマイル
ライフネット
新じぶん
アメホ
女性
年齢 ~75歳 ~75歳 ~85歳 ~75歳 ~75歳 ?歳 ~80歳 ~70歳 ~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日※
\5,000
60日
\5,000~
60/120日
\5,000~
60日
\5,000
60日
- 9~15万
30回
\5,000~
60日
-
入院日額
限度
(女性疾病)
+\5,000
60日※
+\5,000
60日
+\5,000
60日
+\5,000
60日
+\5,000
60日
1回10万
50回
+\5,000
60日
+\5,000
60日
\10,000
60日
通院日額
限度
抗がん剤
のみ
\3,000
30日
\3,000
30日
\5,000
30日
- - - - -
手術給付
入院/外来
5~20万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
10万
(5万)
5万
(2.5万)
50万
(女性疾病)
2.5~5万
(特約)
5~15万
外来なし
20万
通算日数 1,000日 1,095日 1,095日 1,000日 730日 2年に1回 1,095日 1,095日 1,000日
先進医療 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 - 2,200万※ 2,000万 -
特約 女性疾病
7大疾病
ガン
通院
7大疾病
祝い金
通院
祝い金
三大疾病
ガン 乳がん再建
がん特約
五大疾病
乳房再建
死亡
入院継続
放射線
3コース
手術
祝い金
オリコン - 6位 5位 1位 10位 - - - 8位
保険料
30歳
\2,532
(\2,992)
\2,612
(\2,834)
\1,934
(\2,240)
\1,967
(\2,802)
\2,368
(\3,240)
\1,510 \2,925 \2,969 \3,000~
保険料
40歳
\3,184
(\3,864)
\2,882
(\3,176)
\2,284
(\2,635)
\2,177
(\3,317)
\2,703
(\4,405)
\1,710 \3,490 \3,773 \3,000~
保険料
50歳
\4,357
(\5,232)
\3,572
(\3,971)
\3,074
(\3,593)
\2,842
(\4,287)
\3,423
(\5,875)
\2,130 \4,655 \4,931 \3,000~
女性保険の保障・保険料の比較表(メディケア生命 メディフィットA女性専用パック・メットライフ フレキシィ・アフラック レディース・オリックス レディ・東京海上 女性保険・楽天生命・朝日生命スマイル・ライフネット 新じぶん・アメホ)

上図で真ん中の東京海上 メディカルKit女性プランだが、他社と比較して契約できる年齢は相違ないが入院日額は5,000円の一択という点には注意したい。また、通院給付金を特約として付加することができず、手術給付金・通算給付日数も他社より1枚落ちるのは、イマイチな点として挙げられる。特約ではないが前述した乳房再建給付金以外に、がん特約・五大疾病特約などがある。がん特約でも抗がん剤治療特約は保険料が上昇するが月額10万円が受け取れるため検討に値する。がんの通院治療となっても抗がん剤ではなく放射線やホルモン剤治療(昨今では少なくなったようだが)となると、給付金を受け取れる対象とはなる。しかし、放射線治療なら基本保障の中に放射線治療給付金があるためカバーできる。また、就業不能特約もあるが、保障内容からして本家の就業不能保険を検討した方が無難だろう。

保険料は他社と比較すると平均的な額といえるが、通院特約の代わりに抗がん剤特約を付加した場合には他社よりも保険料が明らかに高額になってくる。これなら思い切って抗がん剤特約を付加しない方が保険料から考えるとベターだろう。

結論としては、女性保険として評価できる面はあるが、医療保険としてはイマイチなためオススメし難い保険だ。特に通院保障・保険料・手術給付金あたりが他社と比較してマイナスポイントいえる。とはいえ、乳房再建給付金は乳がんを特に懸念している人には、それだけで検討する候補としては有力になる要素でもある。乳がんを特に懸念している人は一考の余地がある保険かもしれない。