日新火災 Joy-e(ジョイエ)/ 自転車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

日新火災 Joy-e(ジョイエ)傷害保険 自転車向けプラン
オススメ度:
1
保険会社:
日新火災
名称:
Joy-e傷害保険 自転車向けプラン
補償範囲:
日常生活
賠償責任:
1億円~
示談交渉:
アリ
特徴:
掛け捨てではない3年後に5万円が戻ってくる積立型の傷害保険です

日新火災ジョイエは積立型だからお得に思えるが!?

Joy-e(ジョイエ)は日新火災の傷害保険の冠名で、通常のジョイエ傷害保険の他に自転車向け、スポーツ向け、キッズ向けなどがある。どのプランも積み立て型である点は共通している。以下、ジョイエ傷害保険 自転車向けプランの概要を記載し他社の自転車保険と比較する。

まず積み立て型のため、3年後の満期には満期返戻金がある点を抑えておく必要がある。注意点としては、3年契約であり、どのプランを選んでも満期返戻金は5万円に固定されている点だ。保険料は家族型>夫婦型>個人型の順に高いが、家族型で高い保険料を支払っても満期返戻金は5万円となる。

日新火災 ジョイエの保険料・保険金・補償内容・サービスなど

選べるプランは個人・夫婦・家族型の他に、個人賠償責任の補償額が1億と2億のプランがある。一般的に自転車事故の高額賠償は1億円以下のため1億プランで十分だ。一応は2億プランだと死亡保険金・入院保険金・通院保険金の額も上昇するが、そこまで大幅には上昇しない。そのため基本的には1億プランでいいだろう。

それよりも注目したいのは、どのプランでも交通事故なら保険金が2倍になる点だ。この保険は日常生活全般(スポーツ中・家の中など)でのケガをカバーするが、交通事故に限っては保険金が2倍になる。バイクルなどで自転車事故だと保険金が2倍というのがあるが、交通事故全般で2倍というのはお得感がある。ただ、家族型の親族だと保険金が2倍になっても、通院日額などは1000円で留まるため数字面で派手さは無い面もある。

次に、下図で各社の自転車保険を、補償範囲・補償対象・個人賠償責任・死亡保険金・手術保険金・入院日額・通院日額で比較した。さらに事故時の話し合いを考慮して、示談代行サービス・弁護士費用の有無も比較した。保険料面では、各社が設けるプランの中で最もスタンダードなものを採用し、家族型ではなく一般的に保険料が安価な個人型の金額を、月払い・年払いの金額で比較した。

名称 au
バイクル
au
バイクルB
セブン
自転車
あいおい
タフ自転車
日新火災
ジョイエ
共栄火災
自転車
ジャパン
少額短期
ちゃりぽ
朝日火災
サイクル
楽天
超かんたん
補償範囲 交通事故 日常生活 交通事故 交通事故 日常生活 交通事故 交通事故 交通事故 交通事故
補償対象 本人/家族
/親族
本人/家族
/親族
本人/夫婦
/ 家族
本人/夫婦
/家族
本人/夫婦
/家族
本人 本人/家族 本人/家族 本人/夫婦
/家族
個人賠償 2億~ 2億~ 3億 1億 1億~ 1億 1,000万~ 1億 1億
死亡
保険金
250万~ 250万~ 290万 150万~ 481万~ 600万~ 300万~ 100万~ 100万
入院日額 4,000円~
(8,000円~)
4,000円~
(8,000円~)
4,000円 3,000円~ 3,500円~ 4,000円~ 6,000円 1,000円~ 1,500円
通院日額 0円~ 0円~ - 3,000円~ 1,000円~ - 0円~ - 0円~
手術 2万~
(4万~)
2万~
(4万~)
2万~ - 1.75万~ 2万~ 0円~ - 7,500円~
示談
弁護士 ○※ ○※ - - - - - -
保険料
(月額)
600円
(360円)
1,360円
(720円)
350円 670円 3,000円
※1,611円
436円 293円
(240円)
251円 170円
保険料
(年額)
6,560円
(3,920円)
14,890円
(7,950円)
4,160円 7,640円 36,000円
※19,333円
5,240円 3,520円
(2,900円)
3,020円 1,960円
自転車保険の比較表(auバイクル・セブン・三井住友・日新火災海上・共栄火災・ちゃりぽ・朝日火災・楽天)

上図で真ん中の日新火災のジョイエだが、個人賠償の補償額はさておき死亡保険金は他社よりも高めだ。入院日額や通院日額はトップとまではいかないが、交通事故だけでなく日常生活全般をカバーしている点を鑑みれば上々の数字といえる。また、どのプランにしても個人型なら通院保険金が1000円でも付帯してくるのは評価できる。

保険料は月額3,000円(年額換算で36,000円)で他社よりも明らかに高いが、満期返戻金を考慮しなければならない。3年間で支払う保険料は「36,000円×3年=108,000円」で、満期返戻金を差し引くと「108,000円-50,000円=58,000円」となる。それを1年分に戻すと「58000円÷3年=19,333円」となる。これでも結局は他社よりも高いことになった。

結論としては、保険料が高いため基本的にはオススメし難い保険といえる。貯金代わりに検討している人も、他社の安い保険を契約して、差額分を毎月貯金した方がマシだ。一点、日常生活全般をカバーするため、若い頃よりもケガをしやすくなった高齢者なら検討の余地は無くない。ただ、この保険は64歳以下が契約の上限年齢になっている。まだまだ64歳なら元気なため、高齢者だとしても利用価値は乏しい。