しんくみピーターパンカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- しんくみピーターパンカード
- 年会費:
- 無料
- 寄付対象:
- グレート・オーモンド・ストリート病院 /信組が選定したチャリティー団体
- 寄付率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
しんくみピーターパンカードは地域密着型の小さい福祉施設にも寄付できる!
しんくみピーターパンカードは、全国の信用組合及び全国信用組合中央協会が発行するカードで、カード利用額の0.5%分がロンドンの「グレート・オーモンド・ストリート病院 こどもチャリティ」と信用組合業界が選定した各種チャリティ団体に寄付される。他の社会貢献型カードと同様に寄付に自己負担は無い。
しかし、他の社会貢献型のカードと異なり、申込みはカード会社(オリコ)からではなく、自分の居住する地域の信用組合を通じて申し込む必要がある点に注意したい。また、電子マネーが搭載されている数少ない社会貢献型カードでもある。

さて、このカードの寄付対象であるグレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital 通称:GOSH)だが、1852年設立のイギリス最古の小児病院であり、イギリス王室が後援していることや、ピーターパンの原作者が著作権(印税)を譲渡した病院としても知られる。先般のロンドン五輪でも開会式の演目で登場するなど、イギリスでの知名度の高さが伺い知れる。年間で20万人以上の子供がイギリスのみならず海外からも訪れており、その治療行為は元より、小児期の特有の病などに対する先進的な研究も行っている。このGOSHの治療・研究を支えているのが前述のチャリティだ。
また、このカードはGOSH以外に信用組合業界が選定したチャリティ団体(社会福祉法人・非営利活動法人)にも寄付している。具体的には、障害者支援施設や自閉症協会、発達障害のある乳幼児のための保育施設などが挙げられる。これらの重要性については記述するまでも無いだろう。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り、しんくみピーターパンカードは、社会貢献型のカードの中では数少ない年会費が無料のカードだ。とはいえ寄付率・ポイント率で他の社会貢献型カードには劣らない。ただ、同様に年会費無料の「日本点字図書館カード」よりは経済面では優秀とはいえそうだ。
最後に、信組業界が選定したチャリティ団体について追記するが、その対象は非常に幅広く、また著名な協会だけでなく地域密着型の福祉施設にも寄付をしている。信用組合が全国にあることもあり、日本中の小規模な施設も寄付対象となっている。個別に各施設の財政状況を確かめるのは困難だが、著名な団体でも財政が芳しくないケースもあろうが、知名度の低い団体・施設は、より過酷な財政状況になっている可能性は高い。そういった意味では、満遍なく各地域の福祉施設に貢献できる意義は大きい。信組が選定しているため、実体の無い団体への寄付も皆無のはずだ。このカードの趣旨にに賛同する人にはオススメのカードだ。