日本点字図書館カード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 日本点字図書館カード
- 年会費:
- 無料
- 寄付対象:
- 社会福祉法人 日本点字図書館
- 寄付率:
- 0.2%(1,000円 → 2円)
- 入会寄付:
- \1,000
- ポイント率:
- 0.1%(1,000円 → 1円)
日本点字図書館カードはポイント還元率が減少しても価値はプライスレス!
日本点字図書館カードはカード利用額の0.2%分が社会福祉法人 日本点字図書館に寄付される。さらに、カード入会時に1,000円が寄付される。もちろん、利用額に応じてポイントも貯まるが、通常のイオンカードが200円で1ポイント(還元率は0.5%)に対して、このカードは1,000円で1ポイント(還元率0.1%)に減額される。
さらに、他の社会貢献型カードの多くが寄付率が0.5%であり、それらよりも低い0.2%という寄付率に注意したい。もちろん寄付率が低いからといって、その寄付が劣っていると考えなくていい。額に関わらず社会貢献できることには間違いないためだ。

まず、このカードは寄付以外にイオンが発行しているため毎月10日にポイント2倍デーがあるという特徴がる。ただし、他のイオンカードのように5%割引になるお客様感謝デーには対応していないため、割引が受けられない点には注意したい。
さて、寄付対象である「日本点字図書館」だが、視覚障害者のために点字図書・録音雑誌の貸し出しの他に、これらの図書をインターネットからダウンロードして読書ができるサピエ図書館、活字資料の点訳や点字教室も催している。さらに、こういった点字図書関連事業の枠を超えて、視覚障害者のためのパソコン教室、企業・公共施設に設置される点字案内板や触知案内図の作成、歩行補助具等の生活用具の開発・販売と視覚障害者のためのサービスは多岐に渡っている。特に、JIS(日本工業標準)との協力で、牛乳とお茶を識別する凹み、シャンプーとリンスの違いを表すギザギザ等で、視覚障害者でも容易に両者の違いを判別できるようにした。また、活動は国内だけに留まらず、マレーシアでの点訳の講義を実施する等、グローバルに展開している。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。重ねて記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り、日本展示図書館カードは数少ない年会費が無料のカードとなっている。寄付率・ポイント率は他の社会貢献型カードに劣るが、年会費が無料な分だけ止むを得ないと考えるべきだろう。ただ、同様に年会費が無料である「しんくみピーターパン」が年会費が無料でポイント還元率も据え置きのため、数字面では残念ではある。
最後に日本展示図書館について追記するが、その設立は1940年と古く、設立者である本間氏も視覚障害者であり、それをキッカケに設立した図書館だ。発足当初の700冊から現在の2万冊まで大きく増加してきたが、日本で1年間に出版される書籍は7万以上で、明らかに追いついていないのが現状だ。同図書館の、視覚障害者が自由に多くの読書ができる国にするという目的に賛同する人には、このカードはオススメだ。