名フィルカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 名フィルカード
- 年会費:
- 1,812円(年会費1,312円+500円寄付)
- 寄付対象:
- 名古屋フィルハーモニー交響楽団
- 寄付率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
名フィルカードはクラシック・交響楽で名古屋に貢献できるカードだ!
名フィルカードは利用額の0.5%分が名古屋フィルハーモニー交響楽団に寄付され、同楽団の活動資金として活用される。カードを利用するだけでよく、自己負担もなくポイントも貯まる。また、同楽団のチケットの購入金額の10%割引、電話での予約が可能になる特典もある。さらに、セディナの特典として、ダイエーグループでの5%割引、海外旅行の抽選参加、カードの引落口座を三井住友銀行にすればATM手数料が無料になる特典が付帯している。

寄付はカードの利用額毎に寄付が発生するのとは別に、年会費1,312円とは別に年会費の請求時に名フィルへの500円の寄付が発生する仕組みだ。ポイントは通常の還元率は0.5%だが、年間利用額が増加する度にポイント増する。年間30万円で30%、70万円で50%、200万円で2倍になる。また、誕生月の利用はポイント2倍になるため、カードを利用すればするほどポイントも貯まり、寄付もできる仕組みになっている。
さて、寄付対象の「名古屋フィルハーモニー交響楽団」は、名古屋を拠点とする数少ない日本のプロオーケストラだ。その結成は1966年と古く、数々のCD録音や愛知県芸術文化選奨文化賞なども受賞している。定期公演や客員を呼んでのコンサート以外にも地元密着のチャリティーコンサートや、子供・障害者・高齢者向けの福祉コンサートも催している。子供向けにはアンパンマンを演奏したり、バイオリンの形をしたマスコットキャクターのオケ太郎もコンサートに参加し子供達を喜ばせているようだ。楽曲の発表だけでなく、地域・福祉にも貢献している団体といえる。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図で"名フィルカード"を数字面で比較したが、まずは年会費が若干高額に見えるが、これは年会費の引き落としと同時に毎年500円の寄付が合算されて引き落とされるためだ。また、寄付率は0.3%(1,000円で3円)と若干低いが、前述の500円の寄付を合算すれば年間50万円程度の利用であれば、貢献できる額としてはトップとなっている。ポイント還元率も通常は0.5%だが、年間利用額ごとのポイントアップが適用され、ポイントで還元される額もなかなか優秀だ。
最後に追記しておくが、この楽団を支えているのは国・県・市の補助金の約4億円、さらにコンサートで得られる事業収益の4億円で支えられている。ただ、演奏事業費(会場費・旅費交通費など)を加味すれば、市の方針で補助金が無くなれば、運営は一気に窮地に立たされるだろう。会費は数千万円、一般の寄付金は百万単位と厳しい数字だ。これから地方公共団体は福祉に重点を置いた舵を切らざるをえない状況を鑑みれば、この楽団が文化的な活動を恒常的に行うために寄付することには大きな意義があるだろう。