JOCスポーツマンvisaカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較
- オススメ度:
- 名称:
- JOCスポーツマンvisaカード
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- JOC加盟競技団体
- 寄付率:
- ?
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
JOCスポーツマンvisaカードは資金不足に陥りがちな五輪戦士に貢献できる!
JOCスポーツマンvisaカードは、数字は不明確だがカード利用額の一部が、公益財団法人 日本オリンピック委員会加盟各競技団体を通じて、JOC加盟競技団体に寄付され選手育成に役立てられる。カード券面には「がんばれ!ニッポン!」の文字が綴られており、寄付に自己負担もなくポイントも貯まるカードだ。特にオリンピック関連の特典は見当たらないが、ショッピング補償などのVISAカードの特典は付帯している。
このカードで寄付するJOCは、もはや説明不要なほどの知名度を誇る団体だ。一応、基本的な理念を改めて説明すると、日本国民にスポーツへの参加を促し、健全な肉体・精神を持つスポーツマンに育て上げ、オリンピック運動を推進する点と、オリンピックを通じて人類繁栄・文化興隆・世界平和へ貢献する点にあるようだ。
さて、第一義に挙げている選手育成だが、このカードの利用額の一部も育成に充てられるわけだが、財団法人の予算も育成に大半が充てられている。およそ83億円ある予算のうちの約75%である60億円を選手強化に充て、残りを国際大会への派遣、オリンピックムーブメントを起こす活動費として使用している。かなりの予算を持っている感があるが、この額を各スポーツに割り当てることを考えれば、その予算は決して潤沢とはいえない。先般のロンドン五輪で女子サッカーの「なでしこジャパン」の飛行機での移動がエコノミークラスであった点や、金メダルの報奨金が300万円と低く、他国のように一生暮らせる金額ではない点からも、予算の厳しさは伺い知れる。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。
上図で"JOCスポーツマンvisaカード"を数字面で比較したが、年会費は平均レベルで、寄付率は明らかにされていないため比較はできない。
最後に追記しておくが、スポーツ選手を目指す若者は多いが、その注目度によって格差は大きい。日本ではマイナーな競技になるほど、選手は会社員と兼業でスポーツに打ち込まなければならない状況だ。仮に、オリンピックで金メダルを獲得しても報奨金も少なく、一時期のみの注目に留まり、五輪後の大会はマスコミには取り上げられず、スポンサー企業も付かなければ、再び財政状況は苦しく2足の草鞋を履くことになる選手は多い。これでは日本でスポーツが栄えるには難しいと言わざるをえない。
さらに企業は、売上・経済情勢でスポンサーから降りる・社会人リーグからの撤退も相次ぐ中では、野球・サッカー以外のプロスポーツ選手が育まれる土壌が明らかに細っているといえよう。国からの五輪への予算拡充も望めない今、テレビで五輪を観戦した人は感動をくれた選手をサポートすべく、このカードを保有することをオススメしたい。