古代オリエント博物館カード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 古代オリエント博物館カード
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- 公益財団法人 古代オリエント博物館
- 寄付率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
古代オリエント博物館カードでメソポタミア文明等の文化遺産保全に貢献!
古代オリエント博物館カードは利用額の0.5%分が、東京の池袋サンシャインシティにある古代オリエント博物館に、発掘調査資金・運営資金として寄付される。自己負担は無くポイントも利用額に応じて貯まる。改めて軽く説明すると、古代オリエントとは、エジプトを中心とした中東で興ったエジプト文明・メソポタミア文明・ペルシア文明などが該当する。前述の博物館には同文明の石器・土器・壁画等が展示されている。

さて、このカードが寄付する「古代オリエント博物館」だが、前述した古代オリエントの調査研究と共に、関連資料の収集・展示・保管を行っている。その中には出版物は元より、遺跡の発掘調査によって得られた出土品(銘入り粘土釘・浮き彫り・土器やガラス器)が含まれる。
こういった文明の調査研究は、歴史的な価値がある物を後世に残し伝来していくという大きな意味がある。とりもなおさず、価値のある遺跡は遺跡荒らしや時を経て劣化する危険性に晒されている。文化的な価値ある物として適正に保管する必要性は言うまでもない。また、出土品の保管に際しては、展示ケース・収蔵庫を温度は24度前後、湿度は50%前後を空調で保持している。遺跡発掘の調査には旅費の他に彫り起こすための建機などを使用する予算も必要だが、保管にも空調設備の電気代の他に警備にも予算を要する。文化的な遺産を後世に残すには、多大な予算を要することが分かる。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り"古代オリエント博物館カード"は、地域・選択系の社会貢献カードの中では、ほぼ平均の額で寄付率・ポイント還元率も平均程度といえる。特にカードの年間利用額によって年会費が無料になるという特典も存在しないため、この点は諦めるしかない。
最後に追記しておくと、古代オリエント博物館の公式HPを参照しても、寄付に関する受付はされていない。もちろん、博物館の入館料500円は施設保持の他に研究開発資金にも充てられているであろうし、館内でも寄付を受け付けている可能性は高い。しかし、それ以外での寄付となると、このカードを使うしか古代オリエント文化の保全に貢献できる方法は事実上は存在しないことになる。古代オリエント博物館の理念・行動指針に賛同できる人には、是非このカードをオススメしたい。