ILECカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

ILECカード
オススメ度:
PriceLess
名称:
ILECカード
年会費:
1,562円
寄付対象:
ILEC(財団法人 国際湖沼環境委員会)
寄付率:
0.5%(1,000円 → 5円)
入会寄付:
-
ポイント率:
0.5%(1,000円 → 5円)

ILECカードは生活の基盤となる水がある湖沼に寄与するカードだ!

ILECカードはセディナ発行で、カード利用額の0.5%が、琵琶湖のある滋賀県に本部を構える「ILEC(財団法人国際湖沼環境委員会)」に寄付される。特に自己負担はなくポイントも貯まるが、年会費の1,312円を引き落とされる際に、ILECへの寄付として250円も合算して引き落とされる。その意味では軽微な負担はある。

ILECカードの概要と活動内容

さて、寄付する「ILEC 国際湖沼環境委員会」についてだが、同団体は世界中の湖沼(こしょう)環境の健全な管理と国際的な知識共有・調査研究の推進を目的としている。少し分かりにくい表現だが、要は世界中の湖と沼を健全に保つために行動し、ノウハウも国際的に共有するということだ。日本においては一部の地域を除いて、一般的に湖は釣りやキャンプを楽しむ程度にしか利用されない。しかし、下水道の整備が進んでいない国では、湖沼の水は飲み水であり洗濯場であり、トイレ・ゴミ捨て場であるケースも存在する。そういった場合には、水質と衛生状況を改善し保全する必要がある。

近年の活動内容としては、アフリカにおける水環境改善事業といった直接的な事業から、各種セミナーの開催、世界湖沼会議といった国際的な会議にも参加している。特に、セミナー・会合の開催は2012年上半期だけでもタイ・マレーシア・インドといったアジアから、フランス・ブラジル・メキシコと世界中で実施・参加している。

次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

名称 地球に
やさしい
カード
セディナ
AXU
ILEC
カード
地球人間
環境
RHSJ
カード
UC
WWF
一般
UC
WWF
セレクト
UC
WWF
ゴールド
オリコ
LOVE
EARTH
MOTTAINAI
カード
デザイン 地球にやさしいカード セディナカードAXU ILECカード 地球・人間環境フォーラムカード RHSJカードセゾン UC WWF一般カード UC WWF セレクトカード UC WWFゴールドカード オリコLOVE THE EARTHカード MOTTAINAIカード
年会費 1,312円 10,500円 1,562円 1,812円 16,000円 1,312円 1,837円 10,500円 0円 1,312円
寄付率 0.5% 0.1% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5%
入会寄付 - - - - - - - - - -
ポイント
還元率
0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% - 0.5%
電子
マネー
- - - - - - - - iD -
1年50万
寄付額
\2,500 \500 \2,750 \3,000 \2,500 \2,500 \2,500 \2,500 \2,500
1年50万
ポイント
\1,188 -\8,000 \938 \688 -\13,800 \1,188 \683 -\8,000 \0 \1,188
社会貢献・寄付できるカードの比較表(地球にやさしいカード・セディナAXU・ILECカード・地球人間環境カード・RHSJカード・UC WWF一般カード・WWFセレクトカード・WWFゴールドカード・オリコLOVE EARTH・MOTTAINAIカード)

上図の通り"ILECカード"は他社比較すると年会費が若干高額に見える。しかし、冒頭でも述べた通り年会費自体は1,312円で、別途250円が年会費とは別に寄付されるために高額に見えるだけだ。そのため、仮に年間で50万円をカードを利用した場合でも、他社との差異は無い。

最後に水について追記するが、日本では、東日本大震災の際のように水道水に放射性物質が混入した場合を除いて、世界でも卓越した下水道施設・ダムのおかげで水に対する一般的な不安感は薄い。水道水に不安があればミネルウォーターを購入している人もいる。

ただし、世界においては状況は異なる。2012年にアメリカの国家情報長官室が2040年までに淡水資源が世界の需要に追い付かなくなるリスクが高いと発表したように、水を巡って紛争が起きる可能性が示唆されている。特に南アジア・中東・北アフリカが懸念されている。大型のダム建設が経済的・気候的に困難なケースもあり、その場合には湖沼の価値は、今まで以上に重要視されてくるだろう。そういった意味でも、ILECの今後の活動は期待と同時に重要度が増すといえる。そういった状況と、ILECの方針に賛同できる人には、是非このカードをオススメしたい。