HOKKAIDO I CARD(北海道iカード)/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- HOKKAIDO I CARD(北海道iカード)
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- 特定非営利活動法人 北海道遺産協議会
- 寄付率:
- 0.2%(1,000円 → 2円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 1.0%(100円 → 1円)
HOKKAIDO I CARD(北海道iカード)は寄付もポイントも上々!?
HOKKAIDO I CARD(北海道iカード)は、ジャックスと北海道遺産協議会が提携して2013年2月から募集を開始したカードだ。カード利用額の0.2%分が自己負担なしで北海道遺産協議会に寄付され、北海道遺産の保全に役立てられる。もちろん、寄付とは別にカードを利用することでポイントも貯まる。そのポイントも北海道内の1,400企業の専用ポイント(北海道デポジット)に交換すれば、ポイント還元率で1.0%と高いポイント率を享受できる。

まずポイントだが、基本は1,000円で1ポイント(5円相当)でJデポと呼ばれるキャッシュバックができるポイントにポイント率0.5%で交換できる。だが、北海道企業限定で使用できる北海道デポジットに交換すればポイント率1.0%となる。ポイントが利用できるのは、北海道では他のコンビニを圧倒する店舗数を誇るセイコーマート全店、新千歳空港、各種飲食店といった1,400店舗だ。社会貢献型のカードは、カード会社がユーザーのカード利用によって得る利益を寄付している関係上、ポイント率が総じて低い傾向にある中、このポイント率は非常に優秀といえる。
さて、このカードによる寄付だが、カード利用額の0.2%分が北海道遺産協議会を通じて、北海道遺産の保全に利用される。遺産は同協議会が独自の基準で選定しており、その中には五稜郭・ニセコ連峰といった知名度の高いものから、流氷やニシン街道といった道民でなければ知らない場所も指定されている。広く北海道の遺産保全に役立つといえそうだ。
次に、下図で他の社会貢献型のクレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等で比較した。あらかじめ記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるなら、如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用で得るポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図で"HOKKAIDO I CARD"を比較したが、年会費は無料ではないものの他カード比較して平均的な額となっている。同じく北海道の函館に寄付できる「はこだてカード」が年会費無料なだけに、無料としてほしかったところだ。また、はこだてカードよりも寄付率は高いが、それ以外の他社よりも低めだ。
だが、その分だけポイント率が他社の2倍になっている。さらに、年間利用額に応じてボーナス(20万円以上で40%、50万円以上で50%など)があるため、ポイントは他社より有利に貯まる。また、獲得したポイントを北海道に寄付することも可能で、仮に他社カードより大きい0.5%分のポイントを寄付に充てたとすれば、逆に他社よりも多くの額を寄付できるとも考えられる。
最後に、北海道遺産について追記するが、北海道遺産協議会が指定する北海道遺産は道内に52ヵ所存在する。その審査基準はさておき、歴史的な遺跡から自然まで幅広い。世界遺産・ユネスコなどの著名な遺産に登録されなくとも、歴史的な意義があり生態系を守る自然環境であることには違いない。その意味では、このカードの存在意義は大きいといえるだろう。