ネオdeからだエールを比較・評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- 第一ネオ生命
- 名称:
- ネオdeからだエール
- 加入年齢:
- 20~65歳
- 保障期間:
- 終身
- 保障内容:
- 八大疾病
- 特徴:
- 生活習慣病を日帰り入院からサポート
第一ネオ生命(旧ネオファースト生命)は、2020年12月からネオdeからだエールを募集・販売しています。それまで販売していたネオde健康エール・からだプラスを一本化して、バージョンアップすることで誕生しました。これにより保障する病気を八大疾病に統一され、保険金支払条件も「日帰り入院を含む入院」に統一されました。
ネオde健康エールの誕生により、ネオdeからだエール・からだプラスは新規募集が停止されています。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の生活習慣病保険・八大疾病保険と比較して評価していきます。
保障内容
この保険は八大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・膵疾患・腎疾患)で日帰り入院を含む入院をすると入院一時金が受け取れます。入院一時金は50~100万円の範囲内で自分で決定し、1年に1回限り受け取れます。入院一時金が受け取れる回数は三大疾病は無制限で、他の五大疾病は疾病ごとに1回限りです。
また、この主契約とは別に、がん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約が任意で付けられます。がん治療特約を付けると、がん(上皮内がんを含む)で手術・放射線治療・抗がん剤治療でがん治療給付金が受け取れます。がん治療給付金は5~30万円まで設定でき、月1回まで回数無制限で受け取れます。1月に抗がん剤治療を受けて2月にも抗がん剤治療を受ければ、給付金は2回受け取れます。
がん先進医療患者申出療養特約を付けると、先進医療・患者申出療養をした際の技術料が保障されます。従来、これらの治療は公的健康保険(公的医療保険)で治療費が3割負担にならず、全額自己負担となるため数百万円単位の治療費になることもあります。それが通算2000万円まで保障されます。
後述するように、この保険の保険料は3年毎の健康年齢によって決まりますが、特約分の保険料は3年毎の実年齢に応じて上昇します。そのため特約を付けて保険料が過度な負担にならないか慎重に判断する必要があります。
保険料を比較
この保険の保険料は、入院一時金の金額・特約の有無・健康年齢によって異なります。入院一時金の金額を上限の100万円に近づけるほど保険料は上昇し、がん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約の両方を付けると保険料は上昇します。がん先進医療患者申出療養特約単体だと保険料は月額で数十円で済みます。
さらに保険料は健康年齢によって決まり、健康年齢が実年齢よりも若ければ保険料は安くなります。実年齢が35歳でも健康年齢が25歳なら10歳分も保険料が安くなります。それも健康年齢に下限はなく18歳と診断される可能性もあります。健康に自信が無い場合(その年だけ不健康な生活を送った場合)でも、実年齢からプラス5歳の保険料になるだけで上昇幅は限定されています。
次に保険料が他社より高いのか安いのか、下図で他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と一覧表で比較しました。年齢は30歳・40歳・50歳に分け、基準保険金額を設定できる場合には50万円にして比較しました。
この保険の保険料を他社と比較すると、他社よりも明らかに安いです。保障内容が似ているなないろ生命・はなさく生命の半額の保険料です。ただ、この保険は健康年齢によって保険料は決まり、3年毎に保険料は上昇する可能性があります。その点、前述の2社は保険料が一生涯変わらりません。健康年齢にもよるものの、長期で考えると他社の方が安い可能性があります。
メリット
この保険のメリットは、まずはがん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約が付けられる点が挙げられます。がん治療特約を付けると、治療を受けた月に定期的に給付金が受け取れるため、治療が長期に及んでも治療費の心配がありません。給付金額を10万円に設定しておけば、高額療養費制度で自己負担となる治療費を完全にカバーできます。
がん先進医療患者申出療養特約を付けると、高額で全額自己負担となる先進医療・患者申出療養の治療費に備えられます。先進医療でいうと重粒子治療の技術料は約300万円、陽子線治療も約250万円と高額です。治療費がネックとなり治療を諦める、という悲惨な事態を免れられます。
特約を付けると特約分だけ保険料は上昇しますが、主契約の保険料は前述したように他社より安いです。30歳男性で2つの特約を付けても月額保険料の上昇幅は僅か150円程度です。65歳になると特約分の月額保険料は約1800円になりますが、それでも他社と同等レベルの金額です。
さらに健康年齢が若ければ主契約分の保険料が安くなるため、特約分の保険料をカバーできる可能性があります。この保険は実年齢が65歳の男性で月額保険料は約6600円ですが、健康年齢を58歳に保てれば月額保険料は約4700円のため前述の特約分の保険料をカバーできます。もちろん健康年齢の下限は18歳のため、一段と健康年齢が若ければ65歳でも保険料が2~3000円台ということもあり得ます。
デメリット・注意点
この保険のデメリットは、まずは健康年齢を若く保てるかという点が挙げられます。健康年齢にはBMI・血圧の他に、尿検査の結果と血液検査の結果が必要です。男性なら血液検査でHDLコレステロール・GOT・γGTP・血糖値で健康年齢が左右され、これらに加えて女性なら中性脂肪も健康年齢に影響します。健康年齢を若く保てないと契約時の想定よりも高い保険料を支払う必要があり、健康診断結果の提出を怠っても実年齢の5歳上の保険料になります。
また、健康年齢は特約分の保険料には無関係という点に注意が必要です。健康年齢を若く保っても、がん治療特約・がん先進医療患者申出療養特約の特約分の保険料は、3年毎に実年齢に応じて上昇します。健康年齢を若く保てたとしても確実に保険料は上昇し、高齢になるほど保険料の負担は大きくなります。
保障面では、三大疾病以外の病気の一時金の受取回数が1回限りという点もデメリットです。肝硬変・慢性腎不全・高血圧性疾患・糖尿病・慢性膵炎は、1回でも入院して一時金を受け取れば、数ヵ月後か数年後に再入院しても一時金は受け取れません。その点、はなさく生命「はなさく一時金保険」なら、それぞれ1年に1回(通算5回)まで一時金が受け取れるため、数年後に再入院すれば再び一時金が受け取れます。
さらに保険料払込免除特約が付けられないのもデメリットです。この保険は三大疾病になっても保険料を支払い続ける必要があります。他社の保険では三大疾病になると保険料の支払いが免除される保険があり、そういった保険では三大疾病に罹患後は無料で残りの四大疾病に備えられます。
ちなみに、がん先進医療患者申出療養特約では自由診療は保障の対象外です。患者申出療養が多くはなっていますが、未だ一部の国内未承認薬・免疫細胞療法は自由診療となるケースがあります。自由診療でも数百万円単位の治療費となることが多いです。保険で保障されると勘違いしてしまわないよう注意が必要です。
評判・苦情
第一ネオ生命の決算資料によると2025年度の個人向け保険の新契約数は25.0万件で、前年度の22.0万件から13%増でした。前年度も前々年度から7.5%増で、この保険を含む入院保障(疾病入院)の保険の保有契約件数も伸びていました。そのため契約数等から考えると評判は良さそうです。
さらに契約数でいうと保険代理店系のWEBサイト(コのほけん!・ほけんのコスパ等)では、ほけんのコスパの申し込み数・資料請求数ランキングで4位に入っていました。そのため一定の人気はあるといえますが、なないろ生命・メディケア生命・はなさく生命よりは人気が無いともいえます。
第一ネオ生命自体の評判については、調査会社のJ.D.パワーの「2025年 生命保険契約満足度調査(保険代理店部門)」という調査があります。このランキングで第一ネオ生命(旧ネオファースト生命)は17社中で7位で、平均よりも上でした。この調査は手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも顧客の満足度は平均以上のようです。
その一方で「2026年生命保険 オリコン顧客満足度ランキング」では、第一ネオ生命は28社中で27位と最下位に近い順位でした。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローで、項目別のランキングでは全ての項目で平均値を大きく下回っていました。特にアフターフォローは平均値の64点を大幅に下回る59点のため、契約後は何の音沙汰も無い可能性が高いです。
個別の口コミではポジティブな意見がある一方で、「説明が専門用語ばかりで分かりにくい」「選択肢が少なく選ぶ余地が無い」「手続きに思ったより時間がかかった」「保障内容のわりに保険料が少し高い気がする」等の意見がありました。満足度の順位が低いだけあって満遍なく不満が見受けられました。
以上のデータから考えると、ネオdeからだエールの評判は悪くはなさそうです。新契約数や保険代理店経由での申込数・資料請求数から考えて、少なくとも評判が悪いとはいえないでしょう。ただ、第一ネオ生命自体の評判については不安があります。各種調査からすると平均よりは上という人がいる一方で、人によっては最悪に近いと考える人もいるからです。
総合評価・おすすめか?
結論としては、ネオdeからだエールは悪くない保険です。デメリットもありますが、健康年齢によっては保険料が圧倒的に安くなるからです。がんの保障を手厚くできるのもポイントで、下手にがん保険に加入するぐらいなら、この保険に加入した方が良いともいえます。
この保険以外で他社の保険も検討したい人で保険料の安さを重視するなら、なないろ生命・はなさく生命あたりを検討すると良いでしょう。八大疾病に手厚い保障を求めるならメディフィット生命・東京海上日動あんしん生命の保険も候補になります。