生活習慣病重症化予防応援保険を比較・評価

第一生命 ジャスト
オススメ度:
1
保険会社:
第一生命
名称:
生活習慣病重症化予防応援保険
加入年齢:
15~59歳
保障期間:
定期
保障内容:
生活習慣病
特徴:
糖尿病等の投薬治療に備えられます

生活習慣病重症化予防応援保険(愛称:じぶんケア)は、第一生命が2024年9月から募集・販売しています。この保険は組み立て型の保険「ジャスト」のラインナップの1つで、この保険を単独で加入はできません。何かしら他の保険と組み合わせて加入する必要があります。

また、既にジャストに加入している人は、この保険を契約済みの保険(ジャスト)に追加できます。それでは以下で保障内容・保険料・評判等を解説し、他社の生活習慣病保険・八大疾病保険と比較して評価していきます。

保障内容

この保険には生活習慣病総合保障型と糖尿病重点保障型があります。生活習慣病総合保障型は、高血圧性疾患・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症の治療を目的として投薬治療等をすると給付金が受け取れます。給付金額は5万円で4つの病気のどれかで1回限り受け取れます。ここでいう投薬治療は医科診療報酬点数が算定される投薬を指し、市販薬やサプリメントは保障の対象外です。

生活習慣病重症化予防応援保険(愛称:じぶんケア)の保障内容(出典:第一生命プレスリリース「新商品「生活習慣病重症化予防応援保険」の発売」2024年9月2日)

糖尿病重点保障型は糖尿病の治療のために投薬治療をすると給付金が受け取れます。給付金額は20万円で1回限り受け取れます。他の生活習慣(高血圧性疾患など)になって投薬治療をしても給付金は受け取れません。

また、この保険の保険期間は10年のため、契約してから10年後に最初の更新を迎え、その後も10年毎に更新があります。更新は最長80歳まで可能で、当然ながら更新しないことも可能です。この保険は59歳でも加入できるため、59歳で加入しても約20年間は生活習慣病に備えられます。

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保険料を比較

この保険の生活習慣病総合保障型の保険料は、20歳男性で月額140円、30歳男性で月額190円、40歳男性で月額286円と安いです。糖尿病重点保障型の保険料だと、20歳男性で月額122円、30歳男性で月額153円、40歳男性で月額227円と一段と安くなります。

生活習慣病重症化予防応援保険の保険料一覧(出典:第一生命プレスリリース「新商品「生活習慣病重症化予防応援保険」の発売」2024年9月2日)

保険料は安いのですが、保険期間が10年である点に注意が必要です。契約してから10年後の更新時、その後も10年毎の更新時に年齢に応じて保険料が上昇します。80歳まで更新するなら70歳時の更新まで保険料が上昇します。

次に保険料が他社より高いのか安いのか、下図で他社の生活習慣病保険・七大疾病保険と一覧表で比較しました。年齢は30歳・40歳・50歳に分け、基準保険金額を設定できる場合には50万円にして比較しました。

八大疾病保険・七大疾病保険・生活習慣病保険の30歳・40歳・50歳の保険料比較表(第一生命・第一ネオ生命・なないろ生命・日本生命・はなさく生命・メディケア生命・JA共済・東京海上日動あんしん生命)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険(生活習慣病総合保障型)の保険料を他社と比較すると、他社よりも圧倒的に安いです。ただ、他社の多くの保険は基準保険金額は50万円なのに対して、この保険は5万円である点を差し引く必要があります。この保険の保険料を単純に10倍すると月額1900円のため、なないろ生命・はなさく生命等と比べると割高感があるとも考えられます。

メリット

この保険のメリットは、保障内容がシンプルかつ保険料が安い点が挙げられます。保障内容は高血圧性疾患・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症で投薬治療をすると、1回だけ給付金が受け取れるという内容です。1回でも給付金を受け取れば保険は消滅するため非常に分かりやすいです。

保険料は前述したように安く、毎月の保険料に負担感はありません。保険期間は10年のため更新がありますが、更新をしても上昇するのは数十円か数百円だけです。60~70歳時の更新で加速度的に保険料が上昇したとしても、月額保険料は1000円未満に収まるはずです。

また、第一生命の公式HP上に「医薬品ステーション」があるのもメリットです。この保険では市販薬やサプリは保障の対象外ですが、自分では判断しにくい場合もあるでしょう。例えば糖尿病の症状の軽減を目的に、体重を落とす減量薬を処方された場合等が考えられます。そういった場合に医薬品ステーションで、治療のために処方された薬が保障の対象か確認できます。

保障面では保険自体の名称になっていますが、重症化する前の段階で給付金が受け取れるのがメリットです。肝硬変(肝疾患)の手前の脂質異常症、慢性腎臓病の手前の高尿酸血症の状態で投薬治療しても給付金が受け取れます。他社では完全に肝硬変・慢性腎臓病になった段階(さらに悪化した段階)で、初めて給付金が受け取れる生活習慣病保険があります。この保険なら早期発見して治療を開始した人でも給付金が受け取れます。

ちなみに第一生命の保険の契約者になると「おめでとう!プレゼント」があります。契約者自身か子供・孫の節目に第一生命からプレゼントが届きます。プレゼント内容は様々で子供関連ならディズニーの抱っこ紐やループタオル等があります。プレゼントを何にするかは自分の担当者に告げるか、自分で契約専用ページから選択できます。

第一生命のおめでとう!プレゼントについて(出典:第一生命公式HP「おめでとう!プレゼント-ご契約者さま」)

デメリット・注意点

この保険のデメリットは、まずは所定の健康状態を満たした人のみ加入できる点が挙げられます。それ自体は珍しくはありませんが、この保険の場合には条件が少し厳しめに設定されています。血圧(最高140未満・最低90未満)に加えて、血中脂質・尿酸値・血糖値まで数値に範囲が設定されています。血中脂質に至ってはHDLコレステロール・LDLコレステロール・Non-HDLコレステロール・中性脂肪の4項目があります。

申し込みできる健康状態の目安(出典:第一生命公式HP「生活習慣病重症化予防応援保険」)

さらに、この保険は単独で加入できない点もデメリットです。この保険はジャストの1つのラインナップのため、他の保険と組み合わせる必要があります。生活習慣病だけに備えたい人にとっては余計な保障が必要になります。もしも他の保障も検討しているなら渡りに船ですが、その保険が他社よりも優れているのか別途で検討する必要があります。

保障面では、高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎臓病・糖尿病以外の七大疾病は保障の対象外なのもデメリットです。この保険は肝硬変の手前の脂質異常症、慢性腎臓病の手前の高尿酸血症を保障するため、肝硬変・慢性腎臓病・高血圧性疾患・糖尿病の4つが保障の対象です。がん・脳血管疾患・心疾患は保障の対象外で、八大疾病にカウントされる慢性膵炎も対象外です。

さらに4つの病気のどれかに罹患して給付金を受け取ると保険は消滅します。4つの病気が併発しても受け取れる給付金は1回限り(1回分だけ)です。基準給付金額で設定できるのも5万円だけのため、金額面でも物足りなさがあります。あくまで重症化の予防という目的だからかもしれませんが、5万円が1回限りでは使用用途が相当に限られます。

ちなみに第一生命の保険を申し込むには、支店・代理店で面談するか、電話・メールで資料請求・問い合わせ等をして担当者に見積もり依頼をする必要があります。他社の保険のように、公式HPから必要事項を入力して加入はできません。対面相談だと時間調整が必要となり、書類記入で加入となれば記入の手間と誤字脱字による再送の可能性が発生します。

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評判・苦情

第一生命の決算資料によると2024年度の個人向け保険の新契約数は22.6万件で、前年度の20.4万件から10%増でした。その中で生活習慣病重症化予防応援保険の新契約数は10914件で、終身保険・就業不能保険と同程度の契約数でした。そのため契約数等から考えると評判は良さそうです。

ただ、契約数でいうと保険代理店系のWEBサイト(コのほけん!・ほけんのコスパ等)では、申し込み数・資料請求数ランキングで第一生命の保険はランク外でした。その意味では人気は無いともいえます。ただ、生活習慣病重症化予防応援保険は単独では加入できず、主に第一生命の職員が販売しているためランク外となった可能性があります。

七大・八大特定疾病保険人気ランキング(出典:ほけんのコスパ公式HP「七大・八大特定疾病保険人気ランキング」)

第一生命自体の評判については、調査会社のJ.D.パワーの「2025年 生命保険契約満足度調査(保険会社営業職員部門)」があります。このランキングで第一生命は13社中で10位と下位に沈んでいました。この調査は手続き・顧客対応・商品提供・保険料が評価項目ですが、どの項目でも顧客の満足度は低いようです。

JDパワー 2025年生命保険契約満足度調査 保険会社営業職員部門(出典:JDパワー公式HP)

さらに「2026年生命保険 オリコン顧客満足度ランキング」でも、第一生命は28社中で24位でした。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローで、項目別のランキングではアフターフォローのみ9位に入っていました。第一生命の職員によるアフターフォローは悪くなさそうですが、肝心の保険そのものに対する満足度は低いようです。

個別の口コミではポジティブな意見がある一方で、「保険料が高い」「年齢が上がると保険料が上がる」「担当者が家で手続きしたが、何度も家に来て時間もかかった」「何度も訪問されるのが面倒」「他社の保険料の安い保険との違いが分からなかった」等の意見がありました。保険料と訪問に対して明らかに不満があるようです。

以上のデータから考えると、生活習慣病重症化予防応援保険の評判は悪くなさそうです。保険代理店系のサイトではランク外でしたが、とりあえず新契約数は相当にあるため評判が悪いとはいえないでしょう。ただし、第一生命自体の評判については一抹の不安があります。アフターフォローの満足度が高いため職員の対応は悪くなさそうですが、手続きや対面営業という点でストレスを感じるかもしれません。

総合評価・おすすめか?

結論としては、生活習慣病重症化予防応援保険はイマイチな保険です。他社にないメリットもありますが、それと同等か上回るデメリットや注意点もあるからです。既にジャストを契約している人なら、デメリットや芳しくない評判の一部は払拭できるため検討の余地はあるかもしれません。

この保険以外で他社の保険も検討したい人で保険料の安さを重視するなら、なないろ生命・はなさく生命あたりを検討すると良いでしょう。八大疾病に手厚い保障を求めるならメディフィット生命・東京海上日動あんしん生命の保険も候補になります。