明治安田生命 きずなサポート/ 介護保険の保険料・返戻率・保障内容・支払い条件・特約を評価 レビュー

明治安田生命 きずなサポート
オススメ度:
1
保険会社:
明治安田生命
名称:
きずなサポート
保障内容:
介護保険金・死亡保険金
支払日数:
1回
支払基準:
要介護3以上
特徴:
そろそろ。あれこれ。そなえが気になる時期ですね。

明治安田生命 きずなサポートは同社の別の介護保険の方が!?

※この保険は新規募集を停止しています。同社には他に介護のささえにという介護保険もあります。
きずなサポートは明治安田生命が募集・販売する介護保険だが、金融機関窓口限定の保険のため各県の地方銀行か三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行を通じて契約することになる。以下、きずなサポートの概要を記載し他社の介護保険と比較する。

明治安田生命 きずなサポートの仕組みと保障内容・保険料・介護年金・特約など

この保険は要介護状態になると介護保険金が一時金で受け取れる保険で、要介護状態になると一生涯に渡って介護年金が受け取れる保険ではない。死亡給付金も付帯しているが、介護保険金とは異なり保険料払込が完了するまで保険金額が漸増していく仕組みになっている。介護状態にならず死亡した場合には、介護保険金を受け取るよりも圧倒的に低い返戻率となるため注意が必要だ。ちなみに介護保険金を受け取ると当然ながら死亡保険金は消滅する。

また、低解約返戻金型で解約返戻金が抑制される代わりに保険料が割安とされているが、保険料の払い込みを開始してから14~15年が経過(払込完了から5年程度経過)しないと、返戻率が100%を超えてこない点も忘れずにおきたい。

次に下図では介護保険を、加入できる年齢・保険料払い込み期間・保障が介護のみか死亡を含むか?・保険金の支払い基準・介護一時金及び年金の金額等で比較した。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、顧客満足度と自分が苦情を言う可能性を考慮した。
保険料は男性で40歳・50歳・60歳の月額と返戻率で比較した。その際には80歳で介護状態となり85歳で死亡した場合(介護が必要になる年齢は?を参照)で比較した。

名称 明治安田
介護ささえ
明治安田
きずな
メットライフ
ロング
アフラック
Vタイプ
太陽生命
My介護
ソニー
介護
AIG富士
愛する
コープ
介護
東京海上
長生き
年齢 40~80歳 40~70歳 18~70歳 18~60歳 15~75歳 20~85歳 40~70歳 40~69歳 15~55歳
保険料
払込期間
終身 10~30年 60~70歳 終身 55~85歳 55~85歳
終身
終身 1年更新
(79歳)
60・65歳
保障 介護
死亡
介護
死亡
介護
死亡
介護 介護
死亡
介護 介護 介護 死亡
介護
支払基準 要介護3 要介護3 ADL障害
認知症
認知症
寝たきり
要介護2 要介護2 要介護4 要介護2 要介護2
介護
一時金
300万※ 300万※ - 60万 - 120万 300~1000万 500~700万 200~2000万
介護
年金
60万 - 50~700万 60万 12万~ 60万 - - -
年金支払
日数
一生涯 1回 一生涯 10年 一生涯
(10年保証)
一生涯 1回 1回 1回
特約 軽度特約
払込免除
低解約 健康祝い金 4プラン - - - - 年金支払
健康祝金
苦情率 0.24% 0.24% 0.44% 0.41% 0.05% 0.29% 0.21% - 0.15%
40歳保険料
返戻率
\3,780
165.3%
\9,822
127.3%
\9,580
87.0%
\4,248
323.7%
\19,524
128.0%
\3,960
221.0%
\3,000
347.2%
\150※
316.3%
\10,548
197.5%
50歳保険料
返戻率
\5,178
160.9%
\14,088
118.3%
\15,965
86.9%
\6,282
291.8%
\22,208
112.6%
\5,880
198.4%
\4,400
315.7%
\480※
321.4%
\22,308
186.8%
60歳保険料
返戻率
\7,512
166.4%
\22,830
109.5%
\27,415
76.0%
\9,964
275.4%
\46,473
107.6%
- \6,950
299.8%
\1,800※
339.9%
-
介護保険の比較表(明治安田 介護のささえ・メットライフ生命ロング・アフラックVタイプ・太陽生命My介護・ソニー生命 介護保険・AIG富士 愛する・コープ共済 介護・住友生命ふるL・東京海上 長生き・明治安田生命 きずなサポート)

上図で左から2番目の明治安田生命 きずなサポートだが、契約できる年齢は40~70歳で下限年齢が他社より厳しい。それ以外では保険金の支払い条件(基準)が要介護3と他社よりも厳しい点を抑えておきたい。同じ明治安田生命の介護保険である「介護のささえ」では軽度介護特約が存在するため、要介護3以下でも保険金が受け取れるが、きずなサポートでは同様の特約が存在しない。要介護2程度から金銭的負担を軽減したい人は注意を要する。

保険料は介護保険金300万円の場合の額で、他社と同じ条件ではないため金額だけでお得さは比較できない。ただ、返戻率で比較すると120%程度のため他社と比較して大してお得ではないと分かる。低解約返戻金型といえど保険料は他社より割安ではないということか。

結論としては、保険料面・保障面で明確なメリットが存在せずイマイチな保険だ。同じ明治安田でも一生涯介護年金が受け取れ、軽度介護特約を駆使すれば要介護1から備えられる「介護のささえ」の方がベターだろう。明治安田にこだわらないなら、コープ・ソニー生命あたりを検討するのが賢明だ。