大分銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 大分銀行
- 創業:
- 明治26年(1893)
- 本店:
- 大分市府内町3丁目4番1号
- 展開地域:
- 大分県他
- 総資産:
- 2兆8,646億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 12.9%
大分銀行は金利上乗せ定期預金「五つ星」なら他行よりお得だが?
大分銀行は第二十三国立銀行を起点としている銀行で、総資産額の2兆円超は、大分県内ではダントツのトップ規模を誇り、全国でも35位前後に位置する。当然ながら大分県内ではトップシェアで、預金・貸出金共に大分県内の50%程度を占めている。近年の業績は、預金は微増だが、貸出金は横バイだ。他県の地銀と同様に、保険販売数や年金口座が増加している。利益は業務利益が伸び悩み、横ばいか微減となっている。
自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は12.9%で、他の大分県に本店を置く豊和銀行の8.3%を上回るが、大分みらい信用金庫の13.7%は下回る。ただし、全国の地銀の自己資本比率の平均は11%のため、全国では平均以上の財務内容といえる。
最近では他の地銀と同様に、各種保険商品・退職金向けの各種運用プラン・個人向けローンの拡大などに注力しているようだ。定期預金に関しては、高金利型スーパー定期預金「五つ星」という商品をリリリースしており、300万円以上の5年間の預け入れで、金利が0.12%まで上昇する商品がある。キャンペーン商品ではないため、いつからでも申し込めるのは大きなメリットだ。
また、他行とのATMの相互手数料無料化では、九州ATMネットワークにより西日本シティ銀行・鹿児島銀行・筑邦銀行・十八銀行などが平日昼間は出金手数料が無料になる。また、セブン銀行・イオン銀行とゆうちょ銀行との提携でATMが利用可能になったが、いずれも手数料が発生するため注意したい。
さて下図では、大分県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 大分銀行 | 豊和銀行 | 大分みらい 信用金庫 |
ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% | 0.03% ※0.05% |
0.03% ※0.10% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% ※0.11% |
0.04% ※0.05% |
0.04% ※0.10% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
2.0% ※3ヶ月 |
1.6% ※6ヶ月 |
0.7% ※3年 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.2% | 1.2%~ | 1.6%~ | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
52円※ 105円※ |
52円※ 105円※ |
105円※ 210円※ |
無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
315円※ 420円※ |
315円※ 420円※ |
315円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
440 | 112 | 85 | 401 | 1 | 2 | 0 |
コンビニ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、大分銀行の定期預金の金利は、300万円以下では他行と同等か以下だが、300万円以上であれば、金利上乗せ定期「五つ星」が利用でき、他行の金利を逆転できる。しかし、同商品の額が300万円以上から1,000万円以下に限定されるため、その範囲外となると、やはり他行に金利で劣ることになる。退職金で定期預金を組む場合の金利は、一見すると高金利に見えるが、金利が2.0%になるのは3ヶ月のため、これも豊和銀行・大分みらい信金に劣る。それ以外の数字を見渡しても特段のメリットはないが、強いて挙げれば大分県内にある店舗ATM数が郵貯銀行を上回っている点か。全国的に稀有なケースで、日常生活でATMを利用する上での利便性では評価に値する。
結論としては、大分銀行での定期預金は、300~1000万円の範囲ならオススメだ。一方で、それ以外の額の場合や、退職金で定期預金を組む場合は他行を選んだ方がお得だ。また、店舗ATM数の多さ、九州内での提携ATMが多いことを利用して、入出金を繰り返す口座、給与振込み口座として利用する手がある。日常生活では便利に使えるメリットはある。