西日本シティ銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較

オススメ度：

3

社名：

西日本シティ銀行

創業：

昭和１９年（1944年）

本店：

福岡市博多区博多駅前三丁目 1番1号

展開地域：

福岡県（九州内・中国地方の一部）

総資産：

９兆６,８２６億円（2018年現在）

自己資本比率：

8.8%

西日本シティ銀行の定期預金は福岡県民にとって唯一無二の存在か！？

西日本シティ銀行は福岡の博多駅前に本店を構え、同地区を中心に営業展開している。ただ、実際には九州全域に店舗網を広げており、岡山・山口・広島などの中国地方にも進出している。総資産は全国の地銀の中でもトップ10に入る規模を誇る。ただ、福岡県内のシェア（帝国データバンク調べ）は2011年に福岡銀行に抜かれて以来、抜き返すには至っていない。

まず定期預金だが、ネットバンクキング（NCBダイレクト）会員限定で金利上乗せがあり、さらに同会員でネットスタイル口座（メール等で入出金を通知）だと、これとは別に金利上乗せ定期預金が存在する。ただ、いずれも期間は１年と短く、投信とセットの定期預金も見かけの金利は高いが３ヶ月と期間は短い。退職金専用定期預金は、他県の銀行のように投信とのセットでなくても定期預金単体で１年もので0.25％付くのは悪くない。

また、手数料面では西日本銀行は九州ATMネットワークに加盟しており、福岡銀行・筑邦銀行の他、佐賀銀行や大分銀行や鹿児島銀行といった九州を拠点とした地方銀行と提携している。これらのATMでは、現金の引き出し・振込みの手数料は無料となるが、時間帯によっては108円が発生する点には注意したい。

次に下図で福岡県内で展開する他の銀行と、５年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が２段の場合は上段は３万以下、下段は３万以上の場合の金額を記載した。

上図の通り西日本シティ銀行の定期預金の金利は、通常の店頭金利は福岡銀行・筑邦銀行とは同金利だが、メガバンク+ゆうちょ銀行よりも高金利だ。他県ではメガバンクと横並びにするか、0.01％だけ上にする銀行が多い中では福岡県民は恵まれているといえよう。福岡県内の３行で比較すると、西日本シティ銀行だけがネット専用定期などで金利上乗せを行っている。定期預金を検討している人は西日本シティで決まりだ。

退職金で定期預金を組む場合は、投信なしであれば同じく西日本シティ銀行で決まりだ。他方で投信とのセットでも良いなら、みずほ銀行の方が高金利だ。どちらが良いかは個々人の好みだが、投信で定期預金の利益が飛ばないように銘柄選択は慎重に行った方が賢明だ。住宅ローンは最終的には個々人の年収・頭金などで左右されるが、福岡県内ならみずほ銀行かネット銀行の方が低金利（福岡県の住宅ローン金利の比較を参照）になる可能性がある。各種手数料では西日本シティ銀行のATMで同行のカードを使っても2時以降は216円の手数料になる点に注意が必要だ。

結論としては、西日本シティ銀行は福岡県で定期預金を組むのであればオススメの銀行だ。また、通常の定期預金（スーパー定期）の金利はネット銀行よりも高いため、安易にネット銀行に飛びつくよりは西日本シティ銀行に預けておいた方がお得だ。一点、退職金で投信ありで定期預金を組む場合は、他行も併せて検討した方がいいだろう。

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