筑邦銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 筑邦銀行
- 創業:
- 昭和27年(1952年)
- 本店:
- 福岡県久留米市諏訪野町2456番地の1
- 展開地域:
- 福岡県(佐賀・大分他の一部)
- 総資産:
- 7,826億円(2018年現在)
- 自己資本比率:
- 7.5%
筑邦銀行は退職金で投信無しで定期預金を組むなら!?
筑邦銀行は福岡県を地盤にする地方銀行で、久留米市に本店を置いている。本店のある久留米市に多くの支店を持つが、福岡市にも相当数の支店を持っている。以下、筑邦銀行を福岡県内に店舗を持つ他の銀行と金利・手数料・店舗数等で比較した。
まず定期預金についてだが、かつてはキャンペーンものがいくつかあったのが今は消滅しているものも散見される。今残っているのは退職金専用定期預金(年0.25%の1年もの)と資産運用ミックスプランという投信とセットになった定期預金だけだ。どちらも特に珍しいものではないが、後者は初めて筑邦銀行を利用する人なら2%まで金利が上昇するためお得感がある。
手数料面では筑邦銀行は九州ATMネットワークに加盟しており、西日本シティ銀行・福岡銀行・佐賀銀行・鹿児島銀行等の九州の地銀のATM出金手数料は無料だ。ただし、時間帯によっては105円が発生する点には注意したい。また、一時期はセブン銀行ATMを平日昼間は無料にしたが、今は手数料が発生するため注意したい。
次に下図で福岡県内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。
銀行名 | 西日本 シティ銀行 |
福岡銀行 | 筑邦銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% 0.04% |
0.03% | 0.03% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.03% 0.04% |
0.03% | 0.03% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.03% | 0.03% | 0.03% | 0.01% | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
退職金 特別金利 |
0.25%※1年 1.5%※3ヶ月 |
- | 0.25%※1年 2.0%※3ヶ月 |
- | 6.0% ※3ヶ月 |
0.5% ※3ヶ月 |
1.9~5.5% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~2.7% | ~2.8% | ~2.8% | ~3.3% | ~2.8% | ~3.3% | ~3.3% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 月5回まで |
108円※ 216円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
324円※ 540円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 432円※ |
216円※ 324円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
無料 | 無料~ 216円 |
無料~ 108円 |
無料~ 108円 |
店舗ATM数 (県内) |
156 | 152 | 115 | 808 | 12 | 80 | 8 |
コンビニ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り筑邦銀行は定期預金の金利は、通常の店頭金利であれば比較的高金利な部類に入るのだが、西日本シティ銀行がネット専用定期預金などを募集しているため見劣りしてしまう。ただ、退職金で定期預金を組む場合には西日本シティと同様に年0.25%の金利が付くため悪くない。投信とセットとなるとみずほ銀行の方が遥かに高金利なのだが、定期預金のみで手堅く運用したい人には悪くないだろう。
住宅ローンは最終的には個々人の年収・頭金などで左右されるが、福岡県内ならみずほ銀行かネット銀行の方が低金利(福岡県の住宅ローン金利の比較を参照)になる可能性が高い。その他、各種手数料を見ると、他行への振込み手数料が3万円以下の場合には100円高い点が浮かび上がった。
結論としては、退職金で投信なしで定期預金を組みたいなら検討の余地はあるかもしれない。昨今ではやたら投信とセットの定期預金が多いが(銀行が苦しいからだが)、無理にセットにする必要はない。退職金を得た後にリスク資産として自分が運用にまわしても良い金額を冷静に見極め、さらに市場の動向を見て今が本当に買い時なのかを考えてからでも遅くはないはずだ。