十八銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 十八銀行
- 創業:
- 明治10年(1877)
- 本店:
- 長崎県長崎市銅座町1番11号
- 展開地域:
- 長崎県他
- 総資産:
- 2兆6,122億円(2013年現在)
- 自己資本比率:
- 13.6%
十八銀行はデジタル出島支店の定期預金なら金利上乗せ期間が長くお得!
十八銀行は1877年に設立した第十八国立銀行を起点としており、総資産額の2兆円超は、親和銀行と同規模で、全国でも40位前後の規模を誇る。近年の業績は、長崎県内のシェアは3割程度を保っているが、預金は微増で貸出金は微減している。利益は横バイで、特別に良いわけでも悪いわけでもなさそうだ。
自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は13.6%で、他の長崎県に本店を置く親和銀行の11.7%、長崎銀行の7.9%を上回る。全国の地銀の平均値は11%のため、全国でも優秀な財務内容だ。
最近では、各種保険・個人向けローンの拡大、クレジット一体型のキャッシュカード、インターネット支店である「デジタル出島支店」の拡大に注力しているようだ。特にクレジット一体型であれば、コンビニの出金手数料が無料になる。ただし、給与の振込みなどの条件があるため注意したい。
デジタル出島支店(インターネット専用の支店)では、定期預金の金利アップに加えて、デジタル出島支店のキャッシュカードでコンビニATMを利用すると、給与・年金の受け取りをしていれば完全に無料、そうでなくとも月2回まではキャッシュバックされる。今から口座を開設するなら、間違いなくデジタル出島支店にするのがお得だ。
さて下図では、長崎県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 親和銀行 | 長崎銀行 | 十八銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% ※0.15% |
0.03% ※0.10% |
0.03% ※0.10% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% ※0.15% |
0.04% ※0.10% |
0.04% ※0.10% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
2.0% ※3ヶ月 |
2.0% ※3ヶ月 |
2.0% ※3ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.0% | ~3.1% | ~3.1% | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 105円※ 315円※ |
無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
210円※ 420円※ |
420円※ 630円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
130 | 39 | 143 | 446 | 1 | 1 | 24 |
コンビニ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、十八銀行の定期預金の金利は基本は他行と同金利だが、デジタル出島支店(インターネット支店)での定期預金は金利が上乗せされる。それでもバースデー定期預金をインターネットから申し込むことで2重に金利を上乗せする親和銀行の定期預金に金利が劣る。しかし、親和銀行は預け入れ期間が1年で、その後は通常金利に戻されてしまうが、この十八銀行であれば期間は3年と長い。仮に3年間は1,000万円を預けるとして税金を無視して計算すると、十八銀行は3年間で39,000円の利益、親和銀行は金利上乗せ期間に得る利益が15,000円に残2年の6,000円の利益を合算すると21,000円となる。そのため、1年ではなく3年の預け入れを前提とすれば、十八銀行の方が有利でお得といえる。
一方で、退職金で定期預金を組むと適用される特別金利は2.0%(3ヶ月)で横並び、住宅ローンでも特に目立った数字はない。各種手数料では長崎県の他行にも言えることだが、ゆうちょ銀行などと比較すると高額だ。しかし、前述した「デジタル出島支店」の口座を持てば、コンビニと郵貯での出金が月2回まで無料、さらに預金が100万円以上なら回数制限なしで無料となるのは大きなメリットといえよう。
結論としては、十八銀行で定期預金を組むのは、期間次第ではオススメだ。ただし、この場合には、インターネットからの申し込み(デジタル出島支店)を利用する必要があるため注意したい。既に口座を保有している人にとっては難しいところだが、いっそのこと口座を移すのも1つの手だ。また、デジタル出島支店なら各種手数料も抑えられるため、日常生活でもお得に利用できる銀行でもある。