長崎銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
 - 社名:
 - 長崎銀行
 - 創業:
 - 大正元年(1912)
 - 本店:
 - 長崎県長崎市栄町3番14号
 - 展開地域:
 - 長崎県他
 - 総資産:
 - 2,735億円(2013年現在)
 - 自己資本比率:
 - 7.9%
 
長崎銀行の定期預金は他行より金利メリットは薄く他の面でも何とも!
長崎銀行は1912年に設立した長崎貯金を起点としており、総資産額の2,700億円は、総資産が2兆円を超える親和銀行・十八銀行とは大きな差があるが、三番手のポジションの規模といえる。現在は、福岡の西日本シティ銀行の子会社となっている。近年の業績は非常に厳しい数字で、預金は右肩下がり、貸出金は個人向けローンは増加しているが、企業向けの貸出金はようやく下げ止まった程度だ。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は7.9%で、他の長崎県に本店を置く十八銀行の13.6%、十八銀行の13.6%を大きく下回る。全国の地方銀行の自己資本比率の平均値は11%のため、全国でも平均以下の財務内容といえる。バックに西日本シティがいるとはいえ油断は禁物か。。。
最近では、数年前と比較すると、かなり減少してしまった企業向けの貸出金をカバーするためか、農機具ローンなどのターゲットを絞ってメリットを出す商品も出している。また、他の地銀と同様に、取引内容をポイント化して、給与・年金の振込み等があれば金利引き下げや、同行のATM時間外手数料無料、コンビニATMの手数料無料などの特典を受けることができる。
また、他行とのATMの相互手数料無料の提携では、同様にSBKを組んでいる佐賀共栄銀行・宮崎太陽銀行・南日本銀行などが平日昼間は無料になる。コンビニは、2011年9月よりセブン銀行でも利用可能になった。
さて下図では、長崎県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
| 銀行名 | 親和銀行 | 長崎銀行 | 十八銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定期預金金利 (300万未満)  | 
0.03% ※0.15%  | 
0.03% ※0.10%  | 
0.03% ※0.10%  | 
0.06% | 0.03% ※0.10%  | 
0.03% | 0.03% | 
| 定期預金金利 (300万以上)  | 
0.04% ※0.15%  | 
0.04% ※0.10%  | 
0.04% ※0.10%  | 
0.06% | 0.04% ※0.10%  | 
0.04% | 0.04% | 
| 大口預金金利 (1000万以上)  | 
0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10%  | 
0.05% | 0.06% | 
| 退職金 特別金利  | 
2.0% ※3ヶ月  | 
2.0% ※3ヶ月  | 
2.0% ※3ヶ月  | 
- | 1.6% ※3ヶ月  | 
1.5% ※3ヶ月  | 
1.4% ※3ヶ月  | 
| 住宅ローン 金利  | 
~3.0% | ~3.1% | ~3.1% | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% | 
| 振込み手数料 (同銀行)  | 
無料 |   105円※ 315円※  | 
無料 | 無料※ | 105円※ 210円※  | 
105円 | 無料 | 
| 振込み手数料 (他銀行)  | 
210円※ 420円※  | 
420円※ 630円※  | 
315円※ 525円※  | 
210円※ 420円※  | 
210円※ 420円※  | 
210円※ 420円※  | 
210円※ 315円※  | 
| 同行ATM 出金手数料  | 
無料~ 105円  | 
無料~ 105円  | 
無料~ 105円  | 
無料 | 無料~ 210円  | 
無料~ 105円  | 
無料~ 105円  | 
| 店舗ATM数 (県内)  | 
130 | 39 | 143 | 446 | 1 | 1 | 24 | 
| コンビニ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 
            
   上図の通り、長崎銀行の定期預金の金利は基本は他行と同金利だが、ATMで定期預金を申し込むことで金利がプラス0.1%となる。しかし、バースデーとネットを組み合わせて金利を上乗せする親和銀行、ネット支店であれば金利が上乗せされる十六銀行には劣る金利になる。退職金で定期預金を組む場合には2.0%の特別金利だが、これは他行と横並びの数字だ。期間は3ヶ月に短縮されるが他行も同様の期間だ。また、住宅ローン金利では基本は横並びでメリットはない。手数料では他行より明らかに高額で、特に同じ長崎銀行間の振込みでも手数料が徴収される点、他行宛の振込みでは3万円以上の振込みでは親和銀行よりも200円も要する。仕送り等で定期的に振込みをする人は、長崎銀行の利用は敬遠した方が賢明だ。
結論としては長崎銀行で定期預金を組むのは、あまりオススメできない。1年間の預け入れなら親和銀行の方がお得で、期間が3年まで延ばせる十八銀行の定期預金は、金利以外にも手数料優遇などのメリットが散見される分だけ差がある。手数料も安価ではないため、何ともはや。。。