親和銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較
- オススメ度:
- 社名:
- 親和銀行
- 創業:
- 昭和14年(1939)
- 本店:
- 長崎県佐世保市島瀬町10番12号
- 展開地域:
- 長崎県他
- 総資産:
- 2兆2,351億円(2012年現在)
- 自己資本比率:
- 11.7%
親和銀行の定期預金はバースデーとインターネットの組み合わせがお得!
親和銀行は1939年に設立した第九十九国立銀行を起点としており、現在ではふくおかフィナンシャルグループの一員となっている。総資産額の2兆円は、十八銀行と同規模で、全国でも40位前後の規模を誇る。近年の業績は、預金は横バイだが、地元企業の新規開拓などで貸出金は微増している。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は11.7%で、他の長崎県に本店を置く十八銀行13.6%には及ばないが、長崎銀行の7.9%は大きく上回る。全国の地方銀行の自己資本比率の平均値は11%のため、全国でも平均の財務内容といえそうだ。
最近では他の地銀と同様に、各種保険・個人向けローンの拡大、クレジット一体型のキャッシュカードも注力しているようだ。肝心の定期預金だが、誕生日に満期を迎えるバースデー定期と、インターネット経由で申し込むことで受ける金利アップを組み合わせることが可能で、これが金利で見ると一番お得で手を出しやすい定期預金だ。
また、他行とのATMの相互手数料無料の提携は進んでいる。親和銀行を含む「ふくおかフィナンシャルグループ」である福岡銀行・熊本ファミリー銀行であれば平日昼間は無料、さらに九州ATMネットワークである西日本シティ銀行・鹿児島銀行・筑邦銀行・十八銀行なども同様に無料になる。また、セブン・ローソン・E-Netに加えてゆうちょも手数料アリで利用可能で、給与・年金振込みなどの条件をクリアすれば無料になる。ゆうちょも利用でき、九州内でATMを利用するうえで、まず不便を感じることは無さそうだ。
さて下図では、長崎県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する
銀行名 | 親和銀行 | 長崎銀行 | 十八銀行 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱東京UFJ銀行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
定期預金金利 (300万未満) |
0.03% ※0.15% |
0.03% ※0.10% |
0.03% ※0.10% |
0.06% | 0.03% ※0.10% |
0.03% | 0.03% |
定期預金金利 (300万以上) |
0.04% ※0.15% |
0.04% ※0.10% |
0.04% ※0.10% |
0.06% | 0.04% ※0.10% |
0.04% | 0.04% |
大口預金金利 (1000万以上) |
0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.06% | 0.05% ※0.10% |
0.05% | 0.06% |
退職金 特別金利 |
2.0% ※3ヶ月 |
2.0% ※3ヶ月 |
2.0% ※3ヶ月 |
- | 1.6% ※3ヶ月 |
1.5% ※3ヶ月 |
1.4% ※3ヶ月 |
住宅ローン 金利 |
~3.0% | ~3.1% | ~3.1% | ~4.2% | ~3.0% | ~3.6% | ~3.6% |
振込み手数料 (同銀行) |
無料 | 105円※ 315円※ |
無料 | 無料※ | 105円※ 210円※ |
105円 | 無料 |
振込み手数料 (他銀行) |
210円※ 420円※ |
420円※ 630円※ |
315円※ 525円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 420円※ |
210円※ 315円※ |
同行ATM 出金手数料 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
無料 | 無料~ 210円 |
無料~ 105円 |
無料~ 105円 |
店舗ATM数 (県内) |
130 | 39 | 143 | 446 | 1 | 1 | 24 |
コンビニ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
上図の通り、親和銀行の定期預金の金利は基本は他行と同金利だが、前述したバースデー定期とネット定期を組み合わせることで他行よりも有利な金利になる。ただし、金利適用期間が1年に短縮されるため注意したい。その点、金利は若干劣るが、十六銀行であれば期間は3年まで延ばすことが可能で、預け入れ期間を3年に延ばした場合の利益は逆転されてしまう。また、退職金で定期預金を組む場合には2.0%の特別金利が適用されるが他行と横並びの金利でメリットはない。
また、各種ローンでは金利メリットは見つからないが、振込み手数料が有利だ。他行への振込手数料が長崎県内では安価な部類に入り、親和銀行から親和銀行への振込みが無料、ふくおかFGの福岡銀行・西日本シティ銀行への振込みも無料となるため、それらの銀行を利用している人にはお得だ。また、給与・年金振込みなどのポイント条件を満たせば手数料が半額にもなる。
結論としては、親和銀行で定期預金を組むのは金利でオススメできる。ただし、前述の通り金利が上乗せされるのは1年間限定のため注意したい。1年が経過すると通常金利に戻るため、もしも1年は短いと考えるならば、十八銀行の方がオススメだ。また、提携銀行が多く、コンビニでの利用も完全にカバーしているため、首都圏などへの出張が多い人でも使い勝手は良いだろう。しかし、十八銀行のネット口座を保有している人はコンビニでの手数料が回数制限付きだが無料になるため、その点では一歩劣るのは否めない。