大同火災海上 DAY-Go!(個人用総合自動車保険)/ 自動車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー
- オススメ度:
- 保険会社:
- 大同火災海上保険
- 名称:
- DAY-Go!(個人用総合自動車保険)
- 免許割引:
- ゴールド免許で割引
- 走行距離:
- 割引なし
- オリコン:
- 15位以下 / 17社中
- 特徴:
- 安心サービスで構成されている自動車保険でもしもの場面で頼りになります
大同火災海上 DAY-Go!(個人用総合自動車保険)は沖縄県民なら!
大同火災海上は「郷土の損害保険」として沖縄県を地盤とする独立系の損害保険会社で、本店を含めて支店も東京支部以外には全て沖縄県内に構えている。そのため、沖縄県民以外は十分なサービスが受けられない可能性が前提にある。以下、同社の自動車保険の概要を記載し他社と比較する。
まず保険料は免許証の色・用途・運転者で算出され、走行距離は算出項目には無い。走行距離が長い人ほど保険料は得になるが、国土交通省の統計によれば沖縄県は全国でも年間走行距離は中の下だ。県民全体として走行距離が長くはないため、走行距離が保険料に加味されないのは大多数の人にとっては損だ。
また保険料は各種割引項目にも左右されるが、新車割引・エコカー割引・ノンフリート等級の割引・長期優良契約割引の他に、早期更新割引や初回キャッシュレス割引などの他社にも無いことがある割引項目がある。沖縄は自動車保険の加入率が47都道府県で最下位なのだが、自動車事故の発生率では37位と低くはない矛盾がある。大同火災としても加入促進に注力しているのかもしれない。
補償には目立った点はないが、なぜか特約にはゴルフ保険が付帯できる点が挙げられる。ロードサービスは他社同様に無料で付帯しており、バッテリー上がり・カギの閉じ込みの解錠・スペアタイヤの交換などがある。自走不能となった場合の帰宅・宿泊費の保障はない点で他社に劣る。
下図では各社の自動車保険を、対人賠償・対物賠償・人身傷害・バッテリー上がり・レッカー移動の距離等の補償内容と保険料で比較した。顧客満足度ではオリコンの自動車保険総合ランキング、国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度、参考までに苦情数で比較した。保険料は21~60歳でプリウスで、自動車輸送統計調査を元に年間平均走行距離を9,000キロでシミュレーション比較した。21歳のみブルー免許で他はゴールド免許とし、保険料を節約するため車両保険・搭乗者保険は無しとした。
名称 | ソニー損保 Type S |
アクサ ダイレクト |
三井 ダイレクト |
チューリッヒ ネット専用 |
イーデザイン 損保 |
SBI損保 | 東京海上 トータルA |
大同火災 DAY-Go |
朝日火災 ASAP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
対人賠償 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
対物賠償 | 減額可 | ○ | ○ | 減額可 | ○ | 減額可 | ○ | ○ | ○ |
人身傷害 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 | 車内or車外 |
バッテリー 上がり |
○ 期間中1回 |
○ 期間中1回 |
○ 期間中1回 |
○ 期間中1回 |
○ 期間中1回 |
○ | ○ | ○ | ○ |
レッカー 距離 |
○ 50km |
○ 35km |
○ 50km |
○ 100km |
○ 60km |
○ 50km |
○ 100km |
○ | ○ |
ゴールド 免許割引 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
走行距離 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - |
オリコン | 1位 | 6位 | 7位 | 2位 | 4位 | 12位 | 8位 | 対象外 | 15位以下 |
JDパワー | 3位 | 8位 | 9位 | 1位 | 5位 | 11位 | 2位 | 対象外 | 対象外 |
苦情数 | 5,497件 | 2,258件 | 735件 | 1,486件 | 2,264件 | 3,160件 | 11,781件 | 102件 | 570件 |
21歳 | \76,820 | \65,710 | \55,900 | \65,500 | \74,840 | \54,250 | \81,450 | ? | \80,410 |
30歳 | \36,460 | \26,790 | \28,760 | \17,600 | \31,910 | \24,070 | \47,730 | ? | \41,510 |
40歳 | \36,330 | \26,070 | \25,840 | \19,960 | \32,380 | \24,340 | \43,690 | ? | \37,830 |
50歳 | \36,380 | \27,880 | \25,120 | \19,900 | \34,240 | \23,730 | \44,660 | ? | \37,740 |
60歳 | \37,380 | \29,750 | \28,290 | \20,650 | \34,240 | \26,650 | \48,010 | ? | \40,250 |
上図で右から2番目の大同火災海上だが、補償の内容・ロードサービスで特に目立った点は無いが、前述したように沖縄県の任意の自動車保険の加入率は最下位という点から、人身傷害も基本補償にしている可能性が高い。満足度では、オリコンの総合満足度調査・JDパワーの事故対応満足度で共に対象外となっている。苦情数が少ない点もシェアから考えると妥当な線だろう。
また、割引項目が多いわりには、保険料がインターネットで算出できるシステムが構築されておらず、代理店を通して加入するしかなさそうだ。
結論としては、諸所で不明確な点もあり評価し難い。一応、地の利を考えれば沖縄県民なら第一に検討すべき損保ではある。そもそも論になってしまうが、東京海上でも沖縄では那覇市にのみ損害サービスセンターがあるのみで、ネット系通販で売上トップのソニー損保に至っては福岡支店が対応する仕組みになっている。沖縄で一定程度のサービスを受けたいなら大同火災の一択状態のためだ。とはいえ、ネット系でも地理上の問題はあるが、一定のサービスは受けられるため、保険料を削減したいならネット系自動車保険(チューリッヒ・イーデザインなど)を検討する意義はある。