日本野鳥の会カード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 日本野鳥の会カード
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- 公益財団法人 日本野鳥の会
- 寄付率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
日本野鳥の会カードは絶滅が危惧される野鳥を守ることに貢献できる!
日本野鳥の会カードはオリコが発行しており、カード利用額の0.5%分が「公益財団法人 日本野鳥の会」に寄付される。カードを利用するだけで寄付され自己負担は無い。もちろんカード利用額に応じてポイントも貯まる。カード券面のデザインは、クレジット会社毎に異なる。VISAを選ぶと福島県の県鳥であるキビタキ、マスターカードはキツツキ科の一種のアカゲラ、JCBは青い宝石とも呼ばれるカワセミがデザインされる。何れの鳥も保全状況はLEAST CONCERN(軽度懸念)で、現在は絶滅の恐れなどはない。

さて、寄付対象の日本野鳥の会だが、NHK紅白歌合戦の挙手のカウントや、俳優の柳生博氏が会長を勤めることで広く知られていよう。バードウォッチング会を催すような趣味趣向的な活動もさることながら、野鳥保護や地域(サンクチュアリ)の自然保護にも注力している。
野鳥保護に関しては、例えばシマフクロウの保護が挙げられる。シマフクロウは20世紀初頭までは北海道全域に生息していたが、度重なる自然破壊・森林伐採に加え、ダム建設などで餌不足に陥っている。現在は東部にしか生息しておらず、絶滅危惧種に指定されている。それに対して同会では野鳥保護区の設置から植樹・巣箱の設置を実施している。
また、同様にカンムリウミスズメは、日本の近海にしか生息していない海鳥で、国指定の天然記念物にも指定されている鳥だ。海洋レジャー(釣り・サーフィン等)で繁殖地が激減したこととゴミ問題で絶滅の危機に瀕している。問題は露見しているのだが、未だ生態に未知の部分が多く情報収集はされているが、有効な手立てが見つかっていない。同会のさらなる活動に期待するしかない状況だ。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り日本野鳥の会カードは、年会費は無料とまではいかないが、概ね他社カードと同額だ。寄付率もポイント還元率も他社と同等の数字で、特に数地面で劣っている面はない。
最後に日本野鳥の会について追記すると、同会が保護活動をしている絶滅が危惧される野鳥は、前述の鳥以外に、タンチョウ・チュウヒ・クロツラヘラサギと数え切れない。また、自然破壊により生息・越冬できる場所が減少しているために、一箇所に野鳥が集まるリスクが高まっている。
例えば、絶滅危惧種に指定されているナベヅル・マナヅルは、その大半(特にナベヅルは9割近く)が鹿児島の出水平野に越冬する。特に問題は無さそうだが、一箇所に集中することで伝染病などに感染した場合に全滅する可能性が高まる。過去には絶滅危惧2類に分類されるトモエガモが鳥コレラを発症して死亡した例がある。もしも、出水平野で起これば、一気に全滅する危険性がある。
日本野鳥の会は、単純に保護といっても様々な保護活動をしており、ひいては自然のバランス・適正な食物連鎖に寄与している。こういった方針に賛同できる人には、是非、このカードの保有をオススメしたい。