パピーウォーカーカード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

パピーウォーカーカード(Puppy Walker Card)
オススメ度:
PriceLess
名称:
パピーウォーカーカード(Puppy Walker Card)
年会費:
1,312円
寄付対象:
日本盲導犬協会
寄付率:
0.5%(1,000円 → 5円)
入会寄付:
-
ポイント率:
0.5%(1,000円 → 5円)

パピーウォーカーカードを持てば子犬を預からないパピーウォーカー!

パピーウォーカーカードはオリコが発行しており、カード利用額の0.5%分を「日本盲導犬協会」に寄付する仕組みで、カード利用者に自己負担はなくポイントも貯まる。カードデザインはVISA/MaterCard/JCBで異なるが、盲導犬に適しているといわれるレトリーバー種(ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーなど)の写真が施されている。

パピーウォーカーカードの説明及び野鳥の会の活動概要

まずパピーウォーカーとは、盲導犬候補の子犬を訓練に行くまでの約1年間を家族の一員として迎えるボランティアのことをいう。興味のある人もいるだろうが、訓練センターに居住、月1回の講習、留守にする時間が短い、室内飼育が必須と条件は多い。残念ながら条件を満たせない人も、このカードで盲導犬育成の一助となるとの意味も込めているのだろう。

寄付対象の日本盲導犬協会だが、盲導犬の育成を活動の中心に据えているが、それ以外にも盲導犬訓練士の養成、盲導犬に関する調査研究、盲導犬の普及啓発活動をしている。育成と一口に言っても、盲導犬の資質は遺伝にも左右されるため繁殖から出産、半年から1年の訓練、歩行指導員との訓練、さらに盲導犬としての活動が終了した後の引退犬の世話と長きに渡る。訓練の途中で盲導犬としての資質には欠ける犬もいるため普通のペットにキャリアチェンジをする犬の世話・里親探しも行う必要がある。一頭に要する時間と手間は容易に計り知ることができない。また、普及活動は各種刊行物の発行は元より、盲導犬及び視覚障害者に対する理解を深めてもらうことを目的とした小中学校へのキャラバンも実施している。

次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

名称 日本野鳥の会
カード
日本動物
愛護協会
カード
桃犬
カード
パピー
ウォーカー
カード
日本盲導犬
カード
日本盲導犬
ゴールド
SC
インター
ナショナル
SAVE
GREAT
APES
デザイン 日本野鳥の会カード 日本動物愛護協会カード 桃犬カード パピーウォーカーカード 日本盲導犬協会カード 日本盲導犬協会ゴールドDCカード S・Cカードインターナショナル SAVE THE GREAT APESカード
年会費 1,312円 1,312円 0円 1,312円 1,312円 5,250円 0円 0円
寄付率 0.5% 0.3% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5%
入会寄付 - - - - - - - -
ポイント
還元率
0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5% 1.0% 2.5% 0.5%
電子
マネー
- - - - - - - -
1年50万
寄付額
\2,500 \1,500 - \2,500 \2,500 \2,500 - \2,500
1年50万
ポイント
\1,188 \1,188 \2,500 \1,188 \1,188 -\250 \12,500 \2,500
社会貢献・寄付できるカードの比較表(日本野鳥の会カード・日本動物愛護協会カード・桃犬カード・パピーウォカーカード・日本盲導犬カード・日本盲導犬ゴールド・SCインターナショナル・SAVE GREAT APES)

上図の通りパピーウォーカーカードは年会費は無料ではないが他社と同等の額で、寄付率・ポイント還元率も他社と同等で遅れをとっているわけではない。数字面で他社カードと差異は無いということだ。

最後に盲導犬について追記すると、盲導犬の実働件数(現役の盲導犬の頭数)は毎年20~30頭ずつ減少している一方で、育成頭数は100頭程度で頭打ちだ。当然ながら、盲導犬を育成し供給する一方で、盲導犬は8年で引退するため、新たに育成した盲導犬を供給することになる。エンドレスで続く供給と需給の中で、視覚障害者で盲導犬を必要としている推計も7,000~8,000人で年々増加(正確には手帳障害者数)しており、およそ盲導犬は順番待ちという状況だ。さらに予算があれば状況が改善されるのは必定だ。

他方で、視覚障害者にとって盲導犬との生活が、日常生活を過ごすうえでは非常に便利で、それと同等か上回る策がなかなか見つからないという事実もある。そのため、様々な技術革新があれども今後も盲導犬の重要性があるのはは言うまでもない。そういった状況を踏まえて同協会の方針に賛同できる人に、是非このカードをオススメしたい。