桃犬カード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較
- オススメ度:
- 名称:
- 桃犬カード(ももけんカード)
- 年会費:
- 無料
- 寄付対象:
- 桃犬プロジェクトが選定した盲導犬支援団体
- 寄付率:
- ?(プロゴルファー上田桃子選手が獲得したバーティー数に応じる)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
桃犬カードは桃の冠が付く盲導犬を育成するなど盲導犬に貢献できる!
桃犬カードはセディナが発行しており、他の社会貢献型カードが、カード利用額の数%分を寄付する仕組みの中で、プロゴルファーの上田桃子選手のバーディー(イーグル・アルバトロス含むアンダーパー)の数に応じて、カード保有者からポイントを収集し、ポイントを円換算して盲導犬支援団体に寄付する。
盲導犬支援団体の選定は桃犬プロジェクトが行うのだが、過去の実績を見ると「日本盲導犬協会」にのみ寄付しており、ほぼ同協会に寄付すると考えていい。前後するが、桃犬プロジェクトとは前述のカード会員からの寄付以外にも協力企業と盲導犬育成への寄付に寄与する事業をしている団体だ。カードデザインはピンクのラメ入りの犬のイラストを中心にしたタイプとゴルフボールを半面に施したタイプがある。
その桃犬プロジェクトだが、上田桃子選手がアメリカツアー参戦を機に発足したプロジェクトで、主に同選手とソニーマーケティング・キャロウェイなどの協力企業が盲導犬支援を目的とした活動をしている。例えば、前述のバーディー数に応じた寄付の他に、チャリティコンペでの普及活動、犬と散歩できる場所を集めた地図サイトにおでかけスポットを投稿すると100円の寄付が発生する仕組み、チャリティTシャツ・バッグの販売も行っている。
集めた寄付は、日本盲導犬協会に寄付されるが、特に桃犬プロジェクトの支援金で育成された盲導犬の名前には「桃」の冠が付く特徴がある。2009年には桃吉がプロジェクト初の盲導犬として活動を開始し、小桃・桃真・桃桃(ぴっぴ)・桃ぴー等も盲導犬として育成中だ。ただし、長い訓練を要する盲導犬だが活動年数は約8年程度と短い。犬の寿命は17歳までいけば長寿と呼ばれる点を考慮すれば十分に長年頑張ったともいえるが、人間の寿命を考えれば短期間でもある。需要に対して供給が間に合っていないのが現状だ。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。
上図の通り桃犬カードは、年会費が無料とお得で、ポイント還元率も他社と大きな差異は無い。寄付率は上田選手の活躍次第で他カードとは比較できない。例年、アンダーパーは概ね300前後、200円利用で1ポイントを獲得する点から計算すると、年間6万円のカード利用があればカード利用額の全額が寄付される。仮に年間50万円をカード決済すると寄付率は0.06%となるが、この数字に意味は無いだろう。
そう考えると、このカードで盲導犬育成に寄与する度合いは低いかもしれない。しかし、盲導犬は前述したように、活動年数は短く引退後もペットとしての生活がある。そういった引退後の犬を引き取って共に暮らしていったり、残念ながら盲導犬として資質が足らずにキャリアチェンジ犬(盲導犬から普通のペットとして生きる道にいく)を引き取るなど、盲導犬のボランティアとして活動する方法は数多くの方法が存在する。そういったボランティアに参加する契機として、このカードを保有するのも良いだろう。