日本動物愛護協会カード/ 社会貢献できるクレジットカードを紹介・比較

- オススメ度:
- 名称:
- 日本動物愛護協会カード
- 年会費:
- 1,312円
- 寄付対象:
- 公益財団法人 日本動物愛護協会
- 寄付率:
- 0.3%(1,000円 → 3円)
- 入会寄付:
- -
- ポイント率:
- 0.5%(1,000円 → 5円)
日本動物愛護協会カードはコンパニオンアニマルの保護・支援に貢献!
日本動物愛護協会カードはオリコが発行しており、カード利用額の0.3%分が「公益財団法人 日本動物愛護協会」に寄付される。自己負担は無くポイントも貯まる。カード券面のデザインは、VISAを選ぶと犬と猫のコンビ、マスターカードは猫単体、JCBは犬単体となっている。特に絶滅危惧種がデザインされていないのは、同会がペット(コンパニオンアニマル=人と長い歴史を共に暮らしてきた身近な動物)の保護・支援に主軸を置いているためだ。

さて、日本動物愛護協会についてだが、動物の命を守る活動(里親探し等)から動物愛護の情報提供・普及活動などを行っている。誤解されていそうだが、よくマスコミで話題・物議を醸す海外のような動物愛護協会のヌーディストの抗議活動は行っていない(興味のある人は動物愛護協会というキーワードでGoogle等で画像検索をしてみると分かる)あくまで、コンパニオンアニマルの愛護・共生を目的としている。
特に注力している保護活動の一部を挙げると、マイクロチップの普及がある。1cm程度のマイクロチップを動物に注射で埋め込むことで、迷子になって見つからなくとも保健所で処分されない。マイクロチップをリーダーで読み込むことで飼い主の元に連絡がいく仕組みだ。首輪などに付ければとも考えられるが、首輪が抜けて動物が走り出して迷子になるパターンも考えられるため埋め込むのがベストなのだろう。また、最近では野良猫へのエサやりトラブルが暴行事件に発展するケースも全国で散見され、それに対する提言・相談なども受けているようだ。特に同協会では罠で捕獲し不妊して戻す「トラップ・ニューター・リターン」等を推奨し普及させている。同協会の活動の重要性が高まっているといえよう。
次に、他の社会貢献型(寄付が可能な)クレジットカードを年会費・寄付率・入会時の寄付等を比較した。念のため記述するが、同じ団体が寄付対象の場合は別だが、寄付する団体が異なる場合、寄付率が高いカードの寄付が優れているわけではない。寄付対象の活動指針・活動実績に納得でき、寄付に相応の価値を感じるならば、下図の如何なる団体への寄付も須らく等しい価値を持つはずだ。あくまで数値は参考程度に考えてもらいたい。また、"1年50万寄付"は1年間で50万円をカード利用した場合の寄付金額を記載し、"1年50万ポイント"は1年間で50万利用して得られたポイントから年会費を差し引いた金額を記載した。

上図の通り日本動物愛護協会カードは、年会費は無料ではないが概ね他社カードと同額で、ポイント還元率も他社と大きな差異は無い。ただし、寄付率は他社のカード利用額の0.5%と比較して0.3%と低い。重ねてになるが、寄付率が低いからといって寄付行為の価値が低いということはない。
最後に日本動物愛護協会の予算について追記するが、2011年度の収支計算書を見ると、会員からの会費収入が500万程度、寄付が1,000万円程度、財産の利息収入と講座などの事業収入で1,000万程度と、とてもではないが潤沢な予算があるとはいえない状況だ。おそらくだが、前述したような野良猫の問題も、動物愛護協会としては、問題解決の話し合いの場を設けたり、行政との折衝(トラップ・ニューター・リターンには行政の協力が不可欠)も協力したいはずだ。
しかし、問題は全国規模で存在し、トラップ・ニューター・リターンをするにも獣医師の医療行為となるため相当の予算が必要になる。最悪は訴訟問題に発展する可能性もあり、その場合には法律家の助けも必要になる。そのため、同会はあくまで提言や情報提供、電話での相談受付までしかできていない。こういった状況も踏まえ、さらに動物との共生を図ることを目的とする日本動物愛護協会の方針に賛同できる人には、是非、このカードの保有をオススメしたい。