JTB旅カード JCB JMB/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- JTB旅カード JCB JMB
- 旅行会社:
- JTB(ジェイティービー)
- 年会費:
- 2,100円
- ポイント率:
- 1.0%
- 特典:
- JTBグループ各販売店でポイントアップ等
- 入会ボーナス:
- もれなく4,000ポイント(4,000円)をプレゼント
JTB旅カード JCB JMBはポイント重視で考えるとイマイチ!
JTB旅カード JCB JMBは、旅行代理店のJTBが発行するカードで発行ブランドはJCBとなる。JCBの加盟店でもポイントが貯まる他、JTBグループで旅行代金を決済すればポイントと共にJALマイルも貯められる点でメリットがある。ただし、その旅行パックでJALに搭乗、国内旅行ではなく海外旅行である必要があるため注意したい。
また、JTBは旅行代金をクレジットカードで支払えるため、わざわざJTB旅カードを持つかは慎重に検討する必要がある。このカードを今回は旅行代理店系のカードと比較するが、JALマイルの効率で比較ならJTB旅カードJMBをJALマイルで比較を参照してほしい。
まずポイントについてだが、通常は100円で1ポイント(1円相当)で還元率1%となる。さらにJTBで旅行パックを購入すると1.5%になり、そのパックがJALを利用するならフライトマイルに加えて700マイルが貯まる。JALマイルは1マイルを1ポイントに交換できる。つまりはJALパックを購入すれば700円が獲得でき、例えば東京NY間の旅行なら約13,000マイル獲得し13,000円として使える。また、JTBトラベルポイント加盟店(レストラン等)を利用すると最大6%までポイントが得られ、旅行パックよりもお得になっている。
ポイント以外の特典では、レッカー移動・インキー対応をしてくれるロードサービス、水漏れ・鍵開けの対応をするホームアシスタンスが付帯している。万が一の際には利用価値がありそうだ。その他、海外旅行保険・ショッピング保険の付帯、JTBカードデスクでの旅行先の空港案内、実費負担でホテルの予約まで代行してくれる。ただ、こちらはノーマルのJTB旅カードにも付帯している。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で左から4番目の"JTB旅カードJMB"を他社比較すると、まず年会費は他ノーマルカードよりも数百円単位だが高額になっている。本来はJALマイル会員になること自体は無料だが、JTBでJALを利用すると獲得できる700マイル分と考えるしかないか。HISとは異なり年間利用額による年会費無料の条件が設定されていないのも痛い。また、基本のポイント還元率は高く、特別還元率(このカードの場合にはトラベルポイント加盟店での買い物)も6%と高い。
ただし、肝心のJTB利用時に還元されるポイントはHISよりも低い。このカードを年1回の20万円の旅行のみに使用した場合のシミュレーションでも、年会費とポイント率からして他社カードに劣る。だが、このカードの場合にはJAL利用によるマイル獲得がある。20万円の旅行で旅行先までの往復距離が5,000マイル以上(例えばシンガポール往復等)なら、計算上はHISを上回れる。
結論としては、海外旅行にはJTBを利用し、さらにJALを利用している人なら一考の価値はあるが、それ以外の人はスルーしていいだろう。JALマイレージをポイントから現金化するにも、1マイルが1ポイントという交換レートも決してお得ではない。JTB・JALのヘビーユーザーでも、他のポイント還元率が高いクレジットカード、例えばJACCSリーダーズのようなカードでJTBの旅行代金を支払ってキャッシュバックを受ける方がお得になる。やはりポイント以外のロードアシスタント・ホームアシスタントなどの特典に、大きな魅力を感じなければ、特にオススメはしないカードといえる。