Kntカード/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- Kntカード
- 旅行会社:
- 近畿日本ツーリスト(近ツリ・knt)
- 年会費:
- 無料
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- 近畿日本ツーリストでパッケージ購入でポイントアップ等
- 入会ボーナス:
- -
Kntカードはとりあえず保有しておいて損は無いが活躍の場面は限定的!?
Kntカードは近畿日本ツーリストが発行するカードだが、同社の社名が冠となっているのは近畿日本ツーリストカード クラシック・ゴールドも存在する。kntも同社の英語表記(略称)だが、このカードは近ツリだけでなくイオンの特典も付加されている点で他2枚とは異なる。そのためイオンカードの毎月10日にポイントが2倍になる「ときめきWポイントデー」も利用できる。逆に、他2枚が近ツリ以外でも近ツリ同様にポイント上乗せがあるが、このカードは近ツリのみで上乗せされるため注意したい。
まずポイントプログラムについてだが、100円利用で0.5ポイント(0.5円相当)でポイント還元率では0.5%となり、近ツリの旅行パックの購入なら3倍の1.5ポイントが貯まる。他の近ツリカード2枚も同様の還元率なのだが、1,000円で1ポイント(5円相当)で1,000円未満で残った決済額がポイント対象外となる点からすれば、こちらのKntカードの方が若干有利ではある。
ポイント以外では、旅行サポートする電話デスク、各種提携施設の優待割引が存在する。もちろん、羽田・成田等にあるレストランでカード提示することで10%割引される特典もある。その中でも特筆すべきはイオン系の特典で、毎月10日のカード利用は商品券・金券等を除きイオン以外の買い物でも2倍になる特典だ。10日に買い物を集中できれば、他カードよりもお得になるのは確実だ。また、海外旅行保険が付帯しているが、傷害のみで携行品は対象外のため、保険の面ではイマイチといえる。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で右から2番目の"Kntカード"を他社比較すると、年会費が旅行会社系カードの中では貴重な年会費が無料のカードだ。ただ、HIS・近ツリのクラシックは年間利用額で年会費無料になる。年会費を抑えるなら、このカードを含めて3枚ということになる。ポイント還元率では得に目立った点はなく、他社と横並びの数字となっている。
ただし、年会費が無料のため、どのシミューレションでも数字は中々のところに収まっている点は特徴といえそうだ。前述したように、ときめきWポイントデーを駆使すれば、年間50万円の利用でも最大5,000ポイントまで膨らませられる。
結論としては、年会費無料のため近畿日本ツーリストを数年に1回でも利用するなら、とりあえず保有していても損は無いが、その使用用途は微妙なところだ。使うとすれば近ツリの利用時が最もメリットが大きいことになるが、そのポイント率は1.5%で、他社の高還元率カードよりも特に秀でていない。近ツリは大半のカードが利用可能なため、このカードをわざわざ利用する強い理由とは言い難い。また、近ツリ以外ではポイントアップしないのも痛い。このカードは海外旅行保険が付いている点と、空港レストランの10%割引のために、とりあえず持っておくというスタンスが正しいのかもしれない。