近畿日本ツーリストカード クラシック/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- 近畿日本ツーリストカード クラシック
- 旅行会社:
- 近畿日本ツーリスト(近ツリ・knt)
- 年会費:
- 1,575円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- 近畿日本ツーリストでパッケージ購入でポイントアップ等
- 入会ボーナス:
- 1,000円分のギフトカードをプレゼント
近畿日本ツーリストカード クラシックは近ツリ以外の代理店でも使うべき!
近畿日本ツーリストカード クラシックは旅行代理店の近畿日本ツーリストが発行するクレジットカードだ。ブランドは三井住友VISAとマスターカードの二者択一となる。VISA/Masterの加盟店でもポイントが貯まる他、近畿日本ツーリストのホリデイ・メイトシリーズの旅行パックの他、同社以外の旅行会社の旅行パッケージの購入でもポイントが上乗せされるメリットがある。
まずポイントプログラムについてだが、1,000円の支払いで1ポイント(5円相当)となり、ポイント還元率では0.5%となる。これが近畿日本ツーリストの旅行パック・宿泊券なら3倍の3ポイント(15円相当)となる。このカードが特に優れているのは、近ツリ以外でも、日本旅行・阪急交通・JALパック・ANAセールス・小田急・西鉄旅行・JTB・JR東西・JR東海等の受託販売会社であればポイントが3倍になる点だ。大抵の旅行代理店で3倍になるのは驚異だ。ただし貯めたポイントはツーリスト旅行券のみへ交換可能なため注意したい。
また、ポイント以外では成田・関空といった空港内にあるレストランでカード提示すると10%割引される特典がある。空港の免税店で買い物をした後にレストランで飲食するような人には大きなメリットといえそうだ。その他、東京の大江戸温泉・神戸の北野美術館等の国内の各提携施設で、数百円から千円単位までの優待割引も受けられる。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で右から4番目の"近畿日本ツーリストカード クラシック"を他社比較すると、年会費は無料ではないが1,575円と安価な部類に入る。さらに、年間5万円という低い額の利用で年会費が無料になるため、実質は年会費が無料といっても過言ではない。その一方で基本のポイント還元率は0.5%で、他の旅行代理店系カードの中では高いとはいえない。特別還元率(このカードの場合は近ツリでの利用)も1.5%と決して高くない。とはいえ、JTBカードも旅行に関しては1.5%のため、HISを除けば平均的な還元率ともいえる。
年会費が無料で還元率も悪くないためシミューレション結果が期待できるが、一般加盟店のみ、一般加盟店に優待店を加えた場合は中途半端な数字になっている。やはり基本の還元率が低い点がネックになってしまっている。ただ、旅行のみに利用する場合にはHISに次いで2番手と優秀だ。HISと異なり提携販売店でも利用できる点で、活躍の場面が広がるメリットがある。また、iDというドコモの後払いの電子マネーが搭載されており、iDの利用額次第では、上図よりもポイントで得する額の上乗せは期待できる。
結論としては、年1回の旅行代金の決済用にカードを持とうかと考えている人には特にオススメだ。基本のポイント還元率は低いが、1.5%の還元を享受できる旅行代理店が多いためだ。そのため、年1回の旅行はExpedia,Booking.comのようなWEB経由ではなく、旅行代理店を経由するのが前提となる。年1回の旅行が5万円以上なら年会費も無料となるのも大きい。その一方で、基本のポイント還元率が低いため、公共料金や食費などを集約するのは止めた方が賢明だ。あくまで年1回の旅費をポイントを使って節約・割引するような使い方をオススメしたい。