近畿日本ツーリストカード ゴールド/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- 近畿日本ツーリストカード ゴールド
- 旅行会社:
- 近畿日本ツーリスト(近ツリ・knt)
- 年会費:
- 10,500円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- 近畿日本ツーリストでパッケージ購入でポイントアップ等
- 入会ボーナス:
- 1,000円分のギフトカードをプレゼント
近畿日本ツーリストカード ゴールドはゴールド特典を上手く使えれば!
近畿日本ツーリストカード ゴールドは、近ツリが発行するカードはクラッシック・kntカード・ゴールドの3種で、その中でも最上位のカードとなる。ブランドは三井住友VISAとマスターカードの二者択一だが、両者に大きな違いはない。両者の加盟店の他、近畿日本ツーリスト及び提携する旅行会社のパッケージでもポイントが上乗せされる。さらに、ゴールドカードということで、空港ラウンジの利用・ゴールドカードの専用デスクの利用等が可能だ。
まずゴールドカードの特典についてだが、海外/国内旅行保険が自動付帯で補償額がノーマルカードから上乗せされている点がある。携行品被害等も上乗せされており、ゴールドなら最大20万円補償となるため、カメラ・衣類等を入れたスーツケースがロストバゲージとなっても、かなりの安心感はある。さらにカード専用デスクに加えて、24時間対応でドクターへ電話相談できるドクターコール24も利用可能だ。
また、ポイントプログラムは基本は1,000円で1ポイント(5円相当)で還元率で0.5%だが、近畿日本ツーリストの旅行パックなら3ポイント(15円相当)となる。さらに近ツリ以外でも日本旅行・JALパック・ANAセールス・JTB・JR東西等の受託販売会社でもポイントが3倍になる。貯めたポイントは相当額をツーリスト旅行券に交換できる。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で右から3番目の"近畿日本ツーリストカード ゴールド"を他社比較すると、さすがにゴールドカードだけあって年会費は1万円を超えるが、平均的なゴールドカードと同額程度ではある。ただ、このカードの場合には年間5万円以上の利用で年会費が半額の5,250円になる。年間5万円という額は、一般的なゴールドカードと比較して異様に低いハードルだ。実質の年会費は5,250円と言っても差し支えないだろう。
その一方でポイント還元率は0.5%と取り立てて高いわけではない。特別還元率(このカードの場合は近ツリでの利用)も1.5%と他社カードと横並びの数字だ。ポイント面での優位性は確認できない。ただ、各シミューレション結果では一般加盟店50万円、50万円に優待店10万円を加えた場合は、ノーマルカードには及ばないものの、ゴールドカードの中では赤字幅は最小で、この点は評価できそうだ。また、iDというドコモの後払いの電子マネーが搭載されており、iDをコンビニで利用すればポイントの獲得漏れは減らせそうだ。
結論としては、海外旅行は必ず旅行代理店を利用する人で、旅行保険を都度契約するのが億劫な人であれば悪くないかもしれない。補償の対象者が家族にまで及ぶため、その海外旅行が家族旅行であればお得感は更に増すというものだ。仮に年1回の旅行が20万円なら年会費を差し引いてもマイナス2千円弱、これなら家族4人分の保険代金は元より1人分の保険代でもお釣りが来る計算だ。
逆に保険に魅力を感じないようなら、ノーマルカードか、代理店系カードで最も得になるHISカードあたりがオススメだ。また、近畿日本ツーリストなら大抵のカードでカード支払いが可能なため、ポイント還元率が1.5%以上のカード(JACCSリーダーズ等)で支払うのも1つの手だ。