HIS Skywalker Gold MasterCard(スカイウォーカー ゴールドマスターカード)/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- Skywalker Gold MasterCard(スカイウォーカーゴールドマスターカード)
- 旅行会社:
- HIS(エイチ・アイ・エス)
- 年会費:
- 10,500円
- ポイント率:
- 0.5%
- 特典:
- ゴールドカードロードサービス等
- 入会ボーナス:
- 5人中1人に1万円分の商品券をプレゼント
スカイウォーカーゴールドマスターカードはゴールド特典に魅力なく・・・
HIS Skywalker Gold MasterCard(スカイウォーカーゴールドマスターカード)は、旅行代理店のHISが発行するゴールドカードで、ノーマルカードと異なりマスターカードのみとなる。ノーマルカードから追加される得点で一番のメリットは、ゴールドカードロードサービスと空港ラウンジの無料利用といえる。
また、こちらはノーマルと共通だが、HISの旅行代金をカード決済できる点もメリットだ。現在でも一部の店舗(首都圏では新宿・渋谷・銀座本店等)とオンライン予約以外は、スカイウォーカー以外のクレジットカードで旅行代金を支払えないためだ。
ゴールドカードの特典だが、まず「ゴールドカードロードサービス」は自家用車がパンク・バッテリー上がり・インキー・ガス欠といったトラブル時に無料で緊急処置をしてくれるサービスだ。さらに代替手段での帰宅費用や宿泊費用の補償もある。これは自動車メーカー系のカードが設けるサービスに劣らない内容だ。それ以外には空港ラウンジが無料で利用でき、無料でソフトドリンクや朝食ベーグルが食べられるが、いかんせん国内空港のみで海外の空港はホノルル・仁川と2空港しかない。利便性ではイマイチといえる。その他、海外旅行保険が自動付帯で国内旅行が利用付帯、ショッピング保険が付帯しているが、特に際立ったものはない。
また、ポイントプログラムだが、1,000円で1スマイルポイント(5円相当)が貯まり、還元率では0.5%となる。HISでの支払いは5倍の25円となり2.5%の還元率となる。また、年間利用額が50万円を超えるとポイントが1.5倍になるボーナスもある。ただし、ポイントの有効期限が2年と短い点に注意が必要だ。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で左から2番目の"スカイウォーカーゴールドマスターカード"を他社比較すると、さすがに年会費はゴールドカードだけあって1万円超と高額だ。それでもJTB旅ゴールドよりは安価ではある。ただ、そのわりにはポイント率でのお得さはなく、入会ボーナスが増加されるわけではない。さらに、ノーマルカードと異なり年会費無料条件も存在しておらず厳しい。
また、海外旅行保険を見ても、補償される額は増額されるがゴールドに格上げされたからとって国内旅行が自動付帯にはならない。各シミュレーション結果を見ても、年会費の元を取るのは相当に難しい。やはり前述したゴールドカードのみに付帯している特典・サービスに、年会費分の魅力を感じるか否かが問題となる。
結論としては、数字的なメリットがなくゴールド特典も微妙となると、あまりオススメできない。ロードサービスが特典の目玉と考えても、そのために1万円を支払うのは無駄だろう。ロードサービスが欲しければ専用のカードを持つかJAFに入会した方が、いざという時に明らかにサービス面でも得だ。HIS利用者でも、ノーマルからゴールドに格上げするにはメリットが薄過ぎで、ノーマルカードで十分といえる。やはり、オススメし難い1枚といえそうだ。