JTB旅カード スーパーロード/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較
- オススメ度:
- 名称:
- JTB旅カード MasterCard スーパーロード /VISA スーパーロード
- 旅行会社:
- JTB(ジェイティービー)
- 年会費:
- 2,100円
- ポイント率:
- 1.0%
- 特典:
- JTBグループでポイントアップ・ロードサービスなど
- 入会ボーナス:
- もれなく1,600ポイント(1,600円)をプレゼント
JTB旅カード スーパーロードはロードサービス狙いでも何とも・・・
JTB旅カード スーパーロードは、旅行代理店のJTBが発行するロードサービス付きのカードだ。他のJTB旅カードとの大きな違いは、このロードサービスと言っていい。ただ、JTB旅カードJMBにも同様にロードサービスが付帯しており、さらに年会費も同額となると立ち位置が微妙な1枚ともいえる。また、このカードは旅行代理店系カードだが、ロードサービスに特化したカードを探している場合には、カーライフで得するカードやガス代で得するカードも参照してほしい。
まずCFロードサービスだが、トラブル時のレッカー移動・ガス欠・インキー・バッテリー上がりなどの際に現地対応してくれる。さらに、現地修理で自走不能となった場合には、レンタカーを無料手配し24時間以内であれば利用料無料、現地で宿泊となった場合でも宿泊費を15,000円まで補償してくれる。また、レッカー移動などを要請した場合には、JTBやVISA・マスターカードではなく、サービスを運用している日本ロードサービスの拠点からレッカー・キャリアカー・サービス車両が来ることになる。
次にポイントは、基本は100円で1ポイント(1円相当)で還元率1%だが、JTBで旅行パックを購入すると1.5%になる。また、JTBトラベルポイント加盟店なら最大6%までポイントが得られる。特にネットショッピングの際には忘れずにポイントが5倍になる「ポイントたま~るモール」を経由したいところだ。その他に海外旅行保険・ショッピング保険の付帯、JTBカードデスクなら旅先の各種施設案内、実費負担でホテルの予約まで代行してくれる。ただ、こちらはノーマルのJTB旅カードにも付帯している。
次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。
上図で真ん中あたりの"JTB旅カード スーパーロード"を他社比較すると、年会費はロードサービスが付帯しているためか僅かに他カードより高額だ。さらに年間利用額によって年会費が無料にもならない。また、基本のポイント還元率は1.0%と高い。特別還元率(このカードの場合にはトラベルポイント加盟店での買い物)も最高6%と高い。
ただし、JTB利用時には6%ではなく1.5%になるため、2.5%分のポイントが獲得できるHISよりもお得度は低いことになる。とはいえ、近畿日本ツーリストのカード(近ツリカード・kntカード)を見ると1.5%となっており、むしろHISが特別と見た方が良いのもしれない。最後に各シミューレション結果を見ると、旅行以外でもカードを利用するなら優秀な数字の一方で、年1回の旅行専用に使うようなら、その年会費もネックとなり対してお得にはならないと分かる。
結論としては、イマイチと言わざるを得ないカードだ。そもそもJTBではJTB旅カード以外でも旅行代金の支払いができ、わざわざJTB旅カードを選ぶにはポイント率が最重要項目といえる。しかし、JTBでの旅行代金の支払いで得られるポイントは1.5%と微妙で、JTBなら他カードでも支払える点からしてポイント還元率が1.5%以上のカードなら更にお得になる。
視点を変えて、毎月定額を旅行費として積み立てられるサービスと併せてポイントを貯めて旅行資金にする手もある。しかし、ポイント期限が翌年の年末までのため貯めるにも期間が厳しい。旅行代をポイントで足しにしたい、さらにロードサービスが欲しいような人なら悪くはないが何とも。。。