JTB旅カード JCB・VISAゴールド/ 旅行代理店での割引・ポイントによるお得度の比較

JTB旅カード JCB/VISAゴールド
オススメ度:
2
名称:
JTB旅カード JCB/VISAゴールド
旅行会社:
JTB(ジェイティービー)
年会費:
15,750円
ポイント率:
1.5%
特典:
JTBグループ各販売店でポイントアップ等
入会ボーナス:
もれなく8,000ポイント(8,000円)をプレゼント

JTB旅カード JCB/VISAゴールドは旅行取消補償などの補償が心強い!

JTB旅カード JCB/VISAゴールドはJTBが発行するゴールドカードで、JCBとVISAから選択できる。両者に大きな違いは無いが、JCBにはライフアクシデントケアと呼ばれる空き巣被害の保険が含まれているなど細かい差異は幾つか存在する。ただ、基本はJTBで旅行パックを購入すればポイントがアップし、旅先でカードデスクに情報提供・予約代行を受けられる点は同様だ。

JTB旅カード JTB/VISAゴールドのポイント及び海外旅行保険・えらべる倶楽部などの各種特典

まずポイントについてだが、100円で1.5円分のポイントが貯まり、ノーマルカードの1.0%のポイント還元率に0.5%が上乗せされている。ノーマル同様にJTBで旅行パックを購入すれば0.5%が上乗せされ、提携レストランやポイントモールを経由したネットショッピングなら最大6.5%となる。

さて、ゴールドのみの特典だが、まずは海外旅行保険がある。これはカード会員だけでなく家族にも及び死亡傷害からスーツケース等の破損も補償される点でメリットがある。さらに旅行取消補償では、諸事情により旅行をキャンセルしてもキャンセル費を10万円を上限に補償し、国内航空機欠航補償では旅客機が欠航か着陸地変更で要した宿泊費・交通費も補償してくれる。また、JTB限定だがライフアクシデントケアという犯罪被害・空き巣被害を一定額だが補償する等、保険が非常に充実している。もちろん、国内外の空港ラウンジが利用可能、各種提携施設の優待割引もある。

次に、下図で旅行会社が発行するクレジットカードを、年会費・ポイント還元率・特定の優待店(主に発行する旅行代理店)での特別還元率・電子マネー対応等を比較した。さらに、年間50万円を利用して年会費を差し引いた額、それに10万円の旅行を追加した場合、さらに年間20万円を旅行だけに費やした場合においてポイントで得をする金額をシミュレーションして比較した。

名称 HIS
Skywalker
HIS
Skywalker
Gold
JTB旅
JMB
JTB旅
VISA
JTB旅
SuperRoad
JTB旅
ゴールド
近ツリ
Classic
近ツリ
ゴールド
knt
カード
クラツー
カード
デザイン HIS skywalker card HIS skywalker gold mastercard JTB旅カード JMB JTB旅カード visa JTB旅カード(SuperRoad) JTB旅カード JCB GOLD 近畿日本ツーリストカード クラシック 近畿日本ツーリストカードゴールド kntカード クラブツーリズムカード
年会費 1,050円※ 10,500円 2,100円 1,680円 2,100円 15,750円 1,575円※ 10,500円※ 0円 1,312円
ポイント
還元率
0.5% 0.5% 1.0% 1.0% 1.0% 1.5% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5%
特別
還元率
2.5% 2.5% 6.0%
(1.5%)
6.0%
(1.5%)
6.0%
(1.5%)
6.5%
(2.0%)
1.5% 1.5% 1.5% -
入会
ボーナス
\10,000
(抽選)
\10,000
(抽選)
P4,000 P1,600 P1,600 P8,000 \1,000 \1,000 - \1,000
電子
マネー
- - - - - - iD iD - -
海外保険 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動 自動 -
国内保険 利用 利用 利用 利用 利用 利用 自動 自動 利用 -
1年50万 \3,750 -\6,750 \2,900 \3,320 \2,900 -\8,250 \2,500 -\2,750 \2,500 \2,500
1年50万
+10万
\6,250 -\4,250 \8,900 \9,320 \8,900 -\1,750 \4,000 -\1,250 \4,000 \2,500
旅行
20万
\5,000 -\5,500 \900 \1,320 \900 -\11,750 \3,000 -\2,250 \3,000 -\312
旅行会社で利用すると得するカードの比較表(HIS SKywalkerカード・HISスカイウォーカーカードゴールド・JTB旅JMB・JTB旅VISA・JTB旅SuperRoad・JTB旅ゴールド・近ツリClassic・近畿日本ツーリストゴールドカード・Kntカード・クラツーカード)

上図で真ん中あたりの"JTB旅カード JCB/VISAゴールド"を他社比較すると、さすがにゴールドカードだけあって高額な年会費だ。それにしても他社のゴールドカードとでも5,000円の差額がある。上図にも記載したが確かに旅行代理店系カードの中では、基本のポイント還元率・特別還元率(このカードの場合にはトラベルポイント加盟店での買い物)も最高6.5%と群を抜いている。また、入会時に得られるポイントも8,000円分となるとお得感はある。

しかし、各シミューレション結果を検証すると、まず一般店(JTB以外)でカードで1年間に50万円を利用しようと1.5%の還元率では年会費の元が取れない。一般店だけとなると年間100万円以上は必要になる。次に上述の年間50万円に10万円分をトラベルポイント加盟店(還元率6%の店)で使っても年会費は相殺仕切れない。もちろん、年1回の20万円の旅行だけでは遠く及ばない。旅行だけなら年間80万円は必要になる。やはりポイントだけでなくゴールド特典の価値を考慮する必要がある。

結論としては、まずポイントで得をしようと考えているなら、年会費分だけポイントが削られるため止めておいた方が賢明だ。そもそも年会費の元を取るだけでも、相応の額が必要になる。ゴールドカードの特典、特に他カードには無い旅行取消補償・国内航空機欠航補償といった補償を、万が一のために持っておきたい人なら検討の余地はまだある。これらの補償は航空会社が発行するカードにも無い貴重なサービスでもあり、活躍する場面は非常に限定的だが、万が一に備えて持っておくというのはアリだ。それ以外の人はスルーしていいカードといえる。