ANA VISA Suicaカード/ 電車代・電子マネーのチャージ節約・ポイント獲得の比較
- オススメ度:
- 名称:
- ANA VISA Suicaカード
- 年会費:
- 2,100円
- 別途年会費:
- 無料(5マイルコース) or 6,300円(10マイルコース)
- ポイント付与:
- 1,000円 → 1ポイント
- 変換率:
- 100円 → 0.5マイル → 0.5円キャッシュバック
- ボーナス:
- 年間50万決済時・年間100万決済時
ANA VISA SuicaカードはマイルでなくSuicaへの交換でも悪くない?
ANA VISA Suicaカードは、ANAとVISAの提携カードにSuicaが付いたカードだ。大抵の人は、ANAマイルを貯めるために保有を検討するだろうが、今回は貯めたマイルを1マイル=1円で交換可能な点に着目して、交通費/電子マネー代を節約額で、他のSuica/PASMOのクレジットカードと比較した。マイルの獲得効率を比較したANA VISA Suicaカードは別ページになる。また、マイレージを効率的に貯める10マイルコースには6,300円が必要になる。以上を含めて他社カードと比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・1,000マイルを1,000円分のSuicaに交換が可能
- ・年間50万利用で500円/年間100万利用で1,000円分のボーナス
- ・WEB明細書サービスとマイペイす・リボ登録で年会費1,312円を減額
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・EdyやICOCAのチャージではマイルは貯まらない
- ・ポイント有効期限は最長2年(+マイル有効期限3年)
- ・他社比較のシミュレーションでは、電子マネーキャッシュバックの効率は中の上(後述)
このカードは基本的にはマイルを貯めることになるが、それを10,000マイルを10,000円分のSuicaポイントと交換することができる。通常コースであれば200円で1マイルに交換できるため、100円でスイカの0.5円分になると考えていい。
年会費が無料のカードが多いなかで、このカードは年会費が2,100円発生するが、マイ・ペイすリボを登録してカードを年1回でも利用すれば年会費が1,300円分を削減できる。また、このカードは定期券との一体化ができないため、Suica定期券の利用者は2枚のSuicaを持つことになる点は注意したい。
さらに、前述のSuicaポイントの他に、年間50万円以上の利用で500円分、年間100万円以上で1,000円分のSuicaポイントに交換できる。マイル獲得型のカードにはありがちなサービスだ。しかし、Suica内蔵のカードではSMBC CARD Suicaぐらいしかボーナスを設定していない。そのため、このカードも数少ないボーナスを獲得できるという意味で貴重といえる。また、海外/国内旅行の保険は他のANAカードと同様に自動付帯だが、その範囲は非常に狭く死亡した場合のみ適用される。傷害・疫病、旅先でスーツケースが破損・盗難の携行品被害保険が適用されない。
また、Suicaのチャージでマイルは獲得できるが、EdyやICOCAではマイルを獲得できない。さらに、ポイントの有効期限は2年で、一旦はマイルに移して期限を3年足しても最長で5年しか貯められない。
次に、他社カードと年会費・移行費・Suicaへのキャッシュバックの効率・ボーナス等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のキャッシュバック額、左記から年会費を差し引いた金額、年間100万分の利用をした場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
キャッシュバック=(\500,000 × ポイント還元率)+ ボーナス
上記に年会費を加味=(\500,000 × ポイント還元率)+ ボーナス - 年会費
上図の通り、ANA VISA Suicaカードは他社カードと比較すると、イオンやみずほに次いでSuicaにキャッシュバックされる。年会費を差し引きすると、年間100万円の利用であれば前述2カードの金額を越すこともできる。その要因としては、50万と100万決済した際のボーナスが大きい。実際にはマイルで付与されるが、1マイルを1円でSuicaに交換できるため、そのままボーナスを金銭として利用可能だ。ちなみに、追加6,300円の年会費を支払うことで100円=1円バックにすることもできるが、計算上では50万の場合では赤字に、100万でも2,600円にしかならないため無料の5マイルコースで十分だ。
また、空港にあるANAショップでは100円=1円のキャッシュバックとなるため、頻繁に海外旅行・免税店などを利用するのであれば、キャッシュバック額は更に大きくなる可能性がある。ただし、他社カードでも、例えばJALであればJALショップ、イオンであればイオン系列での買い物で単純に割引のメリットが存在していることは覚えておきたい。
結論としては、年間で100万の決済ができるのであれば、そこそこオススメできそうだ。もちろん、集めたポイントをマイルに浮気せずに全てSuicaのキャッシュにするのが前提だ。さらに、海外旅行などに頻繁に行く人であればANAショップを利用することで条件は、さらに向上する。逆に、年間利用額が50万に満たない場合には、ボーナスが入ってこないため、他社カードよりも劣る数字になることに気をつけたい。
また、マイペイすリボに登録しないのであれば、年会費が足かせになって利益は大きくならないため、別カードを検討した方がいい。また、年間50万円分はスイカをチャージするのであれば、ビューカードがポイント3倍になるため、ビュー系かビックのカードの方が得だ。