TOP&ClubQ JMBカード PASMO/ 百貨店・ファッションビルの割引優待・ポイント獲得の比較
- オススメ度:
- 名称:
- TOP&ClubQ JMBカード PASMO
- 年会費:
- 1,050円
- 優待店:
- 東急グループ各店
- ポイント付与:
- 200円 → 1ポイント
- ポイント換算:
- 100円利用 → 0.5円割引
- ボーナス:
- 入会時1,000ポイント
TOP&ClubQ JMBカード PASMOは年間20万程度の買い物では他社に劣る!
TOP&ClubQ JMBカード PASMOは東急カードが発行しているカードで、東急のポイントサービスに東京メトロのパスモが付いたカードで、JALマイレージへの変換も可能になっている。東急グループでの買い物はポイント率が上昇し、それ以外の買い物でも200円で1ポイントが貯まる。
貯まったポイントは東急グループ各店での割引にも利用できるが、パスモに還元することも可能で、その場合の比較は「TOP&ClubQ JMBカード PASMOで交通費削減」をご参照。今回は百貨店とファッションビルで割引・キャッシュバックできるカードと数字・サービスで比較した。
さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。
- ・東急百貨店での買い物は3%~10%分のポイント獲得
- ・東急線の定期券の購入で3%のポイントを獲得
- ・東急ホテルの利用で10%~最大50%割引(東急ホテルズ コンフォートメンバーズ)
逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点がある。
- ・JALマイルへの交換は交換レートが悪い
- ・ポイントの有効期限は3年
- ・他社比較シミュレーションでは、ポイント・割引きは中の上(後述)
まず、ポイントについてだが、東急グループでは買い物で3%~10%分のポイントを貯められる。ポイント還元率は東急百貨店での年間の買い物額でポイント率が決まる。注意したいのは、東急グループではなく、東急百貨店単体での合計の買い物額という点だ。この点は、他社の百貨店系カードと同様だが、百貨店のみで年間300万を使用するのは普通の人にはハードルが高い。3~5%と考えた方が良いだろう。東急以外では0.5%と普通なパーセンテージである点も忘れずにおきたい。
また、貯めたポイントは、東急グループで1ポイントで1円割引になる。JALマイルとの交換も可能だが、このカードの2,000ポイントを1,000マイルに交換するレートは効率が悪い。利用額に変換すると100円=0.25マイルで、JALマイル系カードが100円=1マイルに明らかに劣る。オマケ程度のサービスと考えた方が賢明だ。貯めたポイントの有効期限は3年で、他社の百貨店系カードが1年~1年半程度が多いため、他社よりは腰を据えてポイントを貯めることが可能だ。
また、このカードのオリジナルサービスとして、コンフォートサービスが付帯されている。このサービスによって東急ホテルで宿泊料金が常に10%~50%割引となる。50%割引となるのは、ホテルや時期(閑散期)に左右される。東急ホテルに宿泊することでカードとは別にポイントが貯まり、宿泊料金割引や各種商品との交換も可能な他、チェックアウト時間の延長のサービスもある。他社の百貨店系カードには無い特典だ。さらに、パスモチャージでも200円で1ポイントが獲得できる。
次に、他社カードと年会費・ポイント還元率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。
さらに年間50万円/100万円を使用した場合の割引額、そこから年会費を差し引いた金額を比較した。ポイント優待店(東急なら東急百貨店、小田急であれば小田急百貨店など)での買い物は、一定の決済額毎にボーナスポイントが存在するため、その点も加味してキャッシュバック額を計算した。
・ポイントによるキャッシュバック額=
(50万×ポイント還元率)- 年会費
・上記にポイント優待店を加味= 上記 +(10万円×ボーナス還元率)
上図の通り「TOP&ClubQ JMBカード PASMO」は他社カードと比較すると、中の上といったレベルだ。ただし、年間20万円の買い物をした場合には、大半の他社カードに劣る数字となる。年間20万円程度の決済では、仮に東急百貨店に買い物を集中させたとしても、ポイントは5%(100円で5円)にしかならず、高島屋や三越・伊勢丹に大きく見劣ってしまう。買い物額が大きくなると不利か。。。
このカードで他社との差を逆転するには、まずはパスモを利用する手がある。200円利用で1ポイントが貯まるため、年間40万円分を利用すれば逆転は可能だ。40万円というハードルは高いが、1ヶ月で3万円程度と考えれば、昼食代や雑誌購入などを収束していけば超えられない数字ではないか。また、東急百貨店のポイント還元率を10%に上昇させる手もあるが、年間300万円利用は、さすがに普通の人には無理だろう。
結論としては、東急グループでの買い物が多いなら、もちろん保有してもいい。ただし、年会費を相殺するためには、最低ラインが東急グループでの買い物なら21,000円、それ以外なら21万円が必要になる点は覚えておきたい。東急線の定期を購入している人なら簡単に21,000円を超えることが可能なため、持っていても良いだろう。また、百貨店系カードでパスモ搭載のカードが欲しいなら、年会費が無料の小田急の方がベターだ。
仮に、東急百貨店と松坂屋と三越&伊勢丹で年間で同額程度の買い物をしていても、カードの数が増えても問題無いならTOP&CLUBQ JMBカードは持っていても損は無い(もちろん前述の年会費相殺が前提)。カード枚数を極力減らしたいなら、タカシマヤカードが百貨店での年間買い物額に左右されずに割引されオススメだ。さらに小田急カードを組み合わせればベターだろう。